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年度 2024年度 開講部局 理学部
講義コード HD090000 科目区分 専門教育科目
授業科目名 量子力学III
授業科目名
(フリガナ)
リョウシリキガク3
英文授業科目名 Quantum Mechanics III
担当教員名 田中 新
担当教員名
(フリガナ)
タナカ アラタ
開講キャンパス 東広島 開設期 3年次生   後期   セメスター(後期)
曜日・時限・講義室 (後) 金3-4:理E002AV
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
 
講義中心、板書多用(対面授業が困難な場合はオンデマンドで授業を行います) 
単位 2.0 週時間   使用言語 J : 日本語
学習の段階 4 : 上級レベル
学問分野(分野) 25 : 理工学
学問分野(分科) 06 : 物理学
対象学生 3年次生 後期(6セメスター)
授業のキーワード 角運動量の合成、第二量子化(多粒子系の量子論)、磁場中の荷電粒子、摂動論による遷移と散乱、電子の相対論的量子力学(ディラック方程式) 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
(学部生対象科目のみ)
量子力学I、IIで修得した知識をさらに発展させ、より高度な量子力学の枠組みを理解し、現実の現象にどのように量子力学を適用していくか学ぶ。 
到達度評価
の評価項目
(学部生対象科目のみ)
物理学プログラム
(知識・理解)
・素粒子物理学,宇宙物理学,天文物理学,固体物理学,物性物理学,放射光物理学などの専門分野の知識・理解 
授業の目標・概要等 量子力学I、IIで学んだ事柄をベースとして、素粒子、原子核、宇宙、物性物理学で必要となる量子力学を身につけることを目標とする。 
授業計画 第1回 角運動量演算子の固有値・固有関数
第2回 角運動量の合成
第3回 角運動量の合成の応用(スピン・軌道相互作用、交換相互作用のある場合など)
第4回 磁場中の荷電粒子(I): ゼーマン効果、反磁性、スピンの歳差運動
第5回 1次元調和振動子の固有値・固有関数と生成消滅演算子
第6回 多粒子系の量子論(I): 第二量子化
第7回 多粒子系の量子論(II): 結晶格子の振動の量子化(フォノン)
第8回 多粒子系の量子論(III): 電磁場の量子化(フォトン)
第9回 多粒子系の量子論(IV): 二電子問題、原子中の電子と周期律
第10回 磁場中の荷電粒子(II): 局所ゲージ変換、ランダウ量子化、アハラノフ-ボーム効果
第11回 摂動による遷移(I): ボルン近似、ラザフォード散乱
第12回 摂動による遷移(II): フェルミの黄金律、光の放出と吸収、電気双極子遷移と選択則
第13回 球対称ポテンシャルによる散乱: 位相のずれ、光学定理
第14回 ディラック方程式(I): ローレンツ不変性とディラック方程式の導出、平面波解(相対論的自由電子)
第15回 ディラック方程式(II): 非相対論的極限(電子の磁気双極子モーメント、スピン・軌道相互作用)

毎週、授業内容に関する簡単なレポート問題を出す。期末試験を実施する。 
教科書・参考書等 教科書は特に指定しないが、参考書として以下を挙げておく。
〇「量子力学(I), (II)」(裳華房、小出昭一郎著)
〇「現代の量子力学(上), (下)(物理学叢書112)」(吉岡書店、J.J. サクライ、J. ナポリターノ著)
〇「ランダウ-リフシッツ物理学小教程 量子力学」(ちくま学芸文庫、L. D. ランダウ、E. M. リフシッツ著、好村滋洋、井上健男訳) 
授業で使用する
メディア・機器等
 
【詳細情報】 配付資料 
授業で取り入れる
学習手法
 
予習・復習への
アドバイス
第1回 量子力学IIで習った角運動量について復習しておくとよい。
第5回 量子力学Iで習った1次元調和振動子について復習しておくとよい。
第11回 量子力学IIで習った時間に依存する摂動について復習しておくとよい。
第14回 特殊相対性理論について学習しておくこと。
また、第4、8、10、12回は電磁気学I、IIの内容を十分に理解していることが必要。 
履修上の注意
受講条件等
 
成績評価の基準等 期末試験(70%程度)とレポート(30%程度)から総合的に判断する。 
実務経験  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
 
メッセージ 開講までに量子力学I、IIの内容の復習を薦める。 
その他   
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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