年度 |
2024年度 |
開講部局 |
経済学部経済学科夜間主コース |
講義コード |
G8344100 |
科目区分 |
専門教育科目 |
授業科目名 |
特別講義(地域経営論) |
授業科目名 (フリガナ) |
トクベツコウギ(チイキケイエイロン) |
英文授業科目名 |
Special Lectures(Regional Management) |
担当教員名 |
柴田 浩喜,吉田 実,江種 浩文,和田 周大 |
担当教員名 (フリガナ) |
シバタ ヒロキ,ヨシダ ミノル,エグサ ヒロフミ,ワダ シュウタ |
開講キャンパス |
東千田 |
開設期 |
2年次生 前期 セメスター(前期) |
曜日・時限・講義室 |
(前) 木13-14:東千田M304講義室 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
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講義中心、ディスカッション |
単位 |
2.0 |
週時間 |
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使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
2
:
初級レベル
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学問分野(分野) |
24
:
社会科学 |
学問分野(分科) |
04
:
経営学 |
対象学生 |
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授業のキーワード |
都市計画、エリアマネジメント、公共空間、脱炭素、エネルギー革命、水素エネルギー、中山間地域、地域経済構造分析、地域活性化、地域経済の自立 |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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プログラムの中での この授業科目の位置づけ (学部生対象科目のみ) | |
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到達度評価 の評価項目 (学部生対象科目のみ) | |
授業の目標・概要等 |
都市のエリアマネジメント、中山間地域の条件不利地域、脱炭素等の環境問題、地域産業の強化等の問題について、地域活性化、地域の持続性強化、グルーバル・一国レベルの社会課題に地域からアプローチすることなどを目的にして、共有すべき基礎知識、現状と問題の所在確認、解決に向けた事例や方法論を学ぶ。 中国地域の中核的シンクタンクである公益財団法人中国地域創造研究センター主席研究員(総合研究リーダー1、研究グループ長3名)4名によるオムニバス形式で講義を行う。 毎回配布する資料等に沿って地域経営について解説を行う。 |
授業計画 |
第1回 オリエンテーション(柴田浩喜) 講義の問題意識、目的、アプローチの方法のほか、評価や参考文献等について説明を行う。また、授業の全体計画・構成、講師等について説明する。 第2回 国内外で進展する「カーボンニュートラル」とその難しさ(江種浩文) 持続可能な社会の実現に向け、脱炭素化への動きが国内外で本格化している。本講義では、地球温暖化ガス排出の現状や各国が進める脱炭素化の背景を認識しつつ、国や自治体が定める目標とその実現に向けた取組、企業経営や消費生活に及ぼす脱炭素化の影響と実現へのハードルを考察する。 第3回 エネルギー革新と水素エネルギー(江種浩文) エネルギー革新と脱炭素化の切り札と期待される水素エネルギーを取り上げ、その基礎物性について他のエネルギー資源と比較した特性や再エネとの関係を整理して理解するとともに、広島県や中国地方の産業集積や社会インフラ、エネルギー政策との関係を考察する。 第4回 脱炭素時代の原子力エネルギー(江種浩文) 日本のエネルギー政策の基本方針と福島原発事故による原子力エネルギーの政策・安全性評価等の変化を確認したのち、世界主要国における電源構成、エネルギー戦略や産業政策での原子力発電の位置付け、脱炭素時代における原子力エネルギーの役割について考察する。 第5回世界の資源・エネルギー動向を読み解く(江種浩文) 現代と今後の世界の資源・エネルギー動向を読み解くにあたり、世界のエネルギー市場で急速に存在感を高めるロシアと中国に注目し、「脱炭素」との関係も認識しながら、日本の産業競争力を維持・強化するための資源・エネルギー戦略を考察する。 第6回 都市経営とまちづくり(吉田実) まちづくりに求められる役割は、都市を取り巻く環境や価値観の更新に合わせ大きく変化しており、都市再生・都市経営の考え方が、現在のまちづくりの基礎となっている。こうしたまちづくりに関する考え方の変化を概観するとともに中国地域の都市圏をケーススタディとして、これからの時代において都市に求められる機能について考察する。 第7回 エリアマネジメントによる都市経営(吉田実) 地域の多様な主体が、地域の管理・運営を自ら行い、地域の課題を解決する「エリアマネジメント」が各地で実践されている。特に都市部におけるエリアマネジメントの概念や意義、具体的な取組手法等について解説するとともに、広島駅周辺地区をケーススタディとし、組織づくりや活動展開の課題について考察する。 第8回 公共空間を活用した都市経営(吉田実) 各地のエリアマネジメント活動等において、公共空間を活用した取組が積極的に進められている。都市経営において公共空間を活用する意義や効果、公共空間を活用する上で課題となる規制、各地の先行事例等について解説するとともに、広島駅周辺地区における公共空間を活用した社会実験を紹介し、その可能性について考察する。 第9回 地域資源を活用した都市経営(吉田実) 都市の縮退や都市間競争が進む中で、地域固有の資源を都市の資産(都市アセット)として活用することが、都市経営において重要となっている。こうした地域資源を活用する意義や地域資源の種類、活用方法等について解説するとともに、広島市における地域資源として「川」を活用した取組事例を紹介し、その可能性について考察する。 第10回 中山間地域の定義と国の対策の歴史(和田周大) 地方圏では、地理的条件が厳しい「中山間地域」と呼ばれる地域が多く分布している。この地域では、人口減少、少子高齢化の問題が全国に先駆けて進展し、1960年代から「過疎化」が大きな問題となっている。この問題解決に向けて取り組まれてきた国の対策等を概観し、その意義や効果について考察する。 第11回 地方創生と中山間地域振興の新たな潮流(和田周大) 2000年代後半からの全国的な人口減少に対し、地方圏の新たな振興方策として「地方創生」の動きが活発化している。また、2011年の東日本大震災や2020年以降のコロナ禍など、社会情勢も大きく変化した。こうした社会潮流の変化を概観し、これらの変化が中山間地域の行政経営や地域運営に与えた影響や効果について考察する。 第12回 中山間地域活性化のケーススタディ(和田周大) 中山間地域の活性化の手法は、都市部と比較して限定的ではあるが、限られたリソースの中で取組事が可能な活動の類型を概観するとともに、広島県における中山間地域活性化の具体的事例を消化し、その効果と限界について考察する。 第13回 現在の中山間地域集落の実態に即した対策(和田周大) これまで、わが国では様々な中山間地域対策が行われてきた。しかし、多くの中山間地域では、人口減少がさらに進みつつあり、「無住化」が懸念される集落の拡大も予想される。こうした中山間地域の現状について、広島県を例に実態および課題を概観し、持続的な生活機能維持や地域経営に向けた方策のあり方について考察する。第2回:地域経済の特性を測る経済量 第14回 地域経済の構造分析(柴田浩喜) 地域の経済構造の定量的把握を可能にする地域産業連関表の仕組みについて概説とともに、中国地域、県・市町村のデータを利用して「稼ぐ力」や「雇う力」を持ち、地域経済の基盤となる産業を識別する手法について解説を行う。また、地域経済の需要構造について学び、経済循環力である地域産業の「回す力」を把握する。 第15回 広域都市圏の形成による地域経営(柴田浩喜) 人口減少下において、市町村が連携して広域都市圏を形成することによって、一つ一つの地域が持続的であるために全体の強化を図る地域経営の手法について、地域経済構造分析を通じてその可能性や施策の方法論について学ぶ。 |
教科書・参考書等 |
配付資料、画像資料 |
授業で使用する メディア・機器等 |
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【詳細情報】 |
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授業で取り入れる 学習手法 |
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予習・復習への アドバイス |
understanding of current situation of local area and approach for the regional vitalization |
履修上の注意 受講条件等 |
特になし |
成績評価の基準等 |
授業における議論への参加意欲(30点)と、問題意識の深さ、視点の新規性・発展性等に基づきレポート内容(70点)を評価する。 |
実務経験 |
有り
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
本講義は、4つのテーマについて、地域の政策形成支援において第一線で活躍する地域シンクタンク(公益財団法人中国地域創造研究センター)の主席研究員によって行われます。 |
メッセージ |
様々な地域問題の解決や地域の発展に直接関わる行政関係をはじめ、地域の活力強化に資する事業に携わる方とも、地域活性化を目指した地域経営のあり方や、どのような方法があるのかなどについて一緒に考えたいと思っています。SDGs_8 SDGs_11 |
その他 |
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すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |