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年度 2024年度 開講部局 法学部法学科昼間コース
講義コード F2010123 科目区分 専門教育科目
授業科目名 国際私法
授業科目名
(フリガナ)
コクサイシホウ
英文授業科目名 Private International Law
担当教員名 相澤 吉晴
担当教員名
(フリガナ)
アイザワ ヨシハル
開講キャンパス 東千田 開設期 3年次生   前期   ターム外(前期)
曜日・時限・講義室 (外前) 集中:東千田M301講義室
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
 
講義中心 
単位 2.0 週時間   使用言語 J : 日本語
学習の段階 4 : 上級レベル
学問分野(分野) 24 : 社会科学
学問分野(分科) 01 : 法学
対象学生 3年次以上
授業のキーワード 準拠法、連結点、抵触法 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
(学部生対象科目のみ)
「知識・理解6」「知的能力・技能2」に関する学習の成果が期待される。 
到達度評価
の評価項目
(学部生対象科目のみ)
ビジネス法務プログラム
(能力・技能)
・法制度の体系的理解にもとづき論理的思考を展開することができる

公共政策プログラム
(能力・技能)
・法制度の体系的理解にもとづき論理的思考を展開することができる

Law and Politics Program
(能力・技能)
・法制度の体系的理解にもとづき論理的思考を展開することができる

法曹養成プログラム
(能力・技能)
・法制度の体系的理解にもとづき論理的思考を展開することができる

法政総合プログラム
(能力・技能)
・法制度の体系的理解にもとづき論理的思考を展開することができる 
授業の目標・概要等 国際的な生活の中で発生してくる法律問題をとり扱うのが「国際私法」であるが、それがどんな仕組の法律なのか、どのようなことが、なぜ、理論上問題とされているのか、というような点について、家族関係につき一応の基本的知識を提供する。 
授業計画 第1回 ガイダンス
 外国と関連する生活関係(渉外的生活関係)を規制する法としての「国際私法」を取り扱う講義の概要を説明し、履修に当たっての留意点を提示する。
第2回 国際私法の概念
 国際私法の基礎的概念、「抵触法」、「単位法律関係」、「連結点」、「準拠法」、「実質法」、「双方的抵触規定」などについて説明する。
第3回 本国法の決定
 「重国籍者の本国法の決定」、「場所的不統一法国の指定」、「人的不統一法国の指定」の問題を解説する。
第4回 国際婚姻法(1)成立要件
 一方的婚姻障害(婚姻年齢など)および双方的婚姻障害(重婚禁止など)としての実質的成立要件、婚姻届の要否などの形式的成立要件(方式)の問題を解説する。
第5回 国際婚姻法(2)効力
 身分的効力(同居義務など)および財産的効力(夫婦財産制など)の問題を解説する。
第6回 国際離婚法
 国際裁判管轄、離婚の準拠法、公序、外国離婚判決の承認の問題を解説する。
第7回 国際親子法(1)嫡出親子関係
 嫡出親子関係の成立、嫡出否認、出生による国籍の取得(父母両系血統主義)の問題を解説する。
第8回 国際親子法(2)非嫡出親子関係
 非嫡出親子関係の成立、生地主義の問題を解説する。
第9回 国際親子法(3)準正
 準正による国籍取得、準拠法の問題を解説する。
第10回 国際親子法(4)養親子関係
 養子縁組の準拠法および反致の問題を解説する。
第11回 国際扶養法
 夫婦間・親子間の扶養の準拠法の問題を解説する。
第12回 国際親権法
 親権の準拠法の問題を解説する。
第13回 国際後見法
 国際裁判管轄および準拠法の問題を解説する。
第14回 国際相続法
 相続の準拠法、総括準拠法と個別準拠法の関係、相続人の不存在、先決問題、適応問題、遺言の方式の準拠法の問題を解説する。
第15回 まとめ
 国内的生活関係と渉外的生活関係の法的規制の相違・特徴を分析し、後者の独自性を解明する。

試験・レポートの実施

第1回 ガイダンス
第2回 国際私法の概念
第3回 本国法の決定
第4回 国際婚姻法(1)成立要件
第5回 国際婚姻法(2)効力
第6回 国際離婚法
第7回 国際親子法(1)嫡出親子関係
第8回 国際親子法(2)非嫡出親子関係
第9回 国際親子法(3)準正
第10回 国際親子法(4)養親子関係
第11回 国際扶養法
第12回 国際親権法
第13回 国際後見法
第14回 国際相続法
第15回 まとめ 
教科書・参考書等 教科書:松岡博編「国際関係私法入門(第4版)補訂」(2021年)有斐閣 
授業で使用する
メディア・機器等
 
【詳細情報】 テキスト,配付資料 
授業で取り入れる
学習手法
 
予習・復習への
アドバイス
第1回終了後
 講義内容を確認してテキストを購入し、第2回「国際私法の概念」の前に、「抵触法」、「単位法律関係」、「連結点」、「準拠法」、「実質法」、「双方的抵触規定」などの基礎的概念について調べておく。
第2回終了後
 「基礎的概念」のうち理解できなかった用語について、参考書等でその内容を確認しておく。また、「重国籍者の本国法の決定」、「場所的不統一法国の指定」、「人的不統一法国の指定」の問題についてテキストの該当部分を読んでおく。
第3回終了後
 「本国法の決定」のうち理解できなかった問題について、参考書等でその内容を確認しておく。また、一方的婚姻障害(婚姻年齢など)および双方的婚姻障害(重婚禁止など)としての実質的成立要件、婚姻届の要否などの形式的成立要件(方式)の問題についてテキストの該当部分を読んでおく。
第4回終了後
 「第2部問題演習」の「1.婚姻」の「実質的成立要件(一方的婚姻障害)(双方的婚姻障害)」、「重国籍者の本国法の決定・人的不統一法国の指定」、形式的成立要件(方式)の問題を解いてみる。また、身分的効力(同居義務など)および財産的効力(夫婦財産制など)の問題についてテキストの該当部分を読んでおく。
第5回終了後
「第2部問題演習」の「1.婚姻」の「身分的効力(夫婦の同居義務)(夫婦の日常家事債務の責任)」、
「財産的効力(夫婦財産制)」の問題を解いてみる。
また、国際裁判管轄、離婚の準拠法、公序、外国離婚判決の承認の問題についてテキストの該当部分を読んでおく。
第6回終了後
「2.離婚」の「国際裁判管轄」、「準拠法」、「公序」、「離婚の際の慰謝料請求」、「10.外国離婚判決の承認」の問題を解いてみる。また、嫡出親子関係の成立、嫡出否認、出生による国籍の取得(父母両系血統主義)の問題についてテキストの該当部分を読んでおく。
第7回終了後
 「3.親子関係」の「嫡出親子関係の成立」の問題を解いてみる。また、非嫡出親子関係の成立、生地主義の問題の問題についてテキストの該当部分を読んでおく。
第8回終了後
 「3.親子関係」の「非嫡出親子関係の成立」、「9.渉外事件の訴訟手続」の問題を解いてみる。また、準正による国籍取得、準拠法の問題についてテキストの該当部分を読んでおく。
第9回終了後
 「3.親子関係」の「準正」、「11.国籍」の問題を解いてみる。また、養子縁組の準拠法および反致の問題についてテキストの該当部分を読んでおく。
第10回終了後
 「3.親子関係」の「養子縁組・場所的不統一法国の指定・反致」の問題を解いてみる。また、夫婦間・親子間の扶養の準拠法の問題についてテキストの該当部分を読んでおく。
第11回終了後
 「4.扶養」の「重国籍者の本国法の決定」、「国際裁判管轄・準拠法」の問題を解いてみる。また、親権の準拠法の問題についてテキストの該当部分を読んでおく。
第12回終了後
 「3.親子関係」の「親子間の法律関係・重国籍者の本国法の決定」の問題を解いてみる。また、国際裁判管轄および準拠法の問題についてテキストの該当部分を読んでおく。
第13回終了後
 「5.後見」の「国際裁判管轄・準拠法」の問題を解いてみる。また、相続の準拠法、総括準拠法と個別準拠法の関係、相続人の不存在、先決問題、適応問題、遺言の方式の準拠法の問題についてテキストの該当部分を読んでおく。
第14回終了後
 「6.相続」の「準拠法」、「相続人の不存在」、「先決問題」、「7.遺言の方式の準拠法」、「8.適応問題」
の問題を解いてみる。
第15回終了後
 期末試験の範囲について発表する。
 
履修上の注意
受講条件等
民法、とくに親族法・相続法を受講していることが望ましい。「国際私法」の履修後、「国際取引法」も引き続き履修されたい。 
成績評価の基準等 授業の成績は、期末試験100%で評価する。  
実務経験  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
 
メッセージ  
その他   
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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