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年度 2024年度 開講部局 法学部法学科昼間コース
講義コード F1994224 科目区分 専門教育科目
授業科目名 統治システム論
授業科目名
(フリガナ)
トウチシステムロン
英文授業科目名 Governmental System
担当教員名 辛嶋 了憲
担当教員名
(フリガナ)
カラシマ リョウケン
開講キャンパス 東千田 開設期 1年次生   後期   3ターム
曜日・時限・講義室 (3T) 火1-4:東千田M401/402講義室
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
 
対面での講義を原則とします。感染状況などによっては、Microsoft Teamsを用いたオンライン(同時双方向型の所謂ハイブリット型・全面オンライン型など)になる可能性もあります。 
単位 2.0 週時間   使用言語 J : 日本語
学習の段階 1 : 入門レベル
学問分野(分野) 24 : 社会科学
学問分野(分科) 01 : 法学
対象学生 1年次生以上
授業のキーワード 憲法、統治機構、立憲主義、裁判所、違憲審査権、SDGs_16 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
(学部生対象科目のみ)
 
到達度評価
の評価項目
(学部生対象科目のみ)
 
授業の目標・概要等 ■授業の概要
   本講義では憲法総論・統治を学修します。具体的な事例に対する裁判所の判断や、憲法理論や具体的な諸制度を紹介し、検討します。伝統的な諸判例や議論以外にも、適宜関連するトピックも紹介・検討します。
■授業の目標
  本講義を通して、下記の能力を身につけてもらいます。
(1)憲法総論・統治に関する知識・判例・学説を身に付けてもらいます。
(2)関連する現代の憲法学上の諸問題を、この講義で得られた知見に基づき、法学的に論じられる能力を身につけてもらいます。 
授業計画 第1回 イントロダクション、統治機構総論:権力分立・法の支配(教科書4章)
第2回 裁判所(1):裁判所の組織・司法権の独立など(教科書11章)
第3回 裁判所(2):司法権の観念と限界など(教科書12章)
第4回 裁判所(3):違憲審査制など(教科書13章)
第5回 裁判所(4):憲法訴訟など(教科書13章)
第6回 選挙制度と政党(教科書6章)
第7回 国会(1):国会の地位・組織など(教科書7章)
第8回 国会(2):国会の活動・権限(教科書8章)
第9回 内閣(1):議院内閣制(教科書10章)
第10回 内閣(2):内閣の地位・権限(教科書9章)
第11回 地方自治(1):地方自治の本旨など(教科書14章)
第12回 地方自治(2):条例など(教科書14章)
第13回 国民主権(教科書5章)
第14回 平和主義(教科書3章)
第15回 憲法の基礎理論など(教科書1、2章)

●期末試験を実施する予定です。

●講義で扱うトピックの順番や進度は時々に応じて前後する可能性があります。どうぞご了承ください。 
教科書・参考書等 ●教科書…下記の教科書をベースに講義を進めますので各自で必ず購入してください。
・新井誠・曽我部真裕・佐々木くみ・横大道聡(著)『憲法Ⅰ 総論・統治[第2版]』(日本評論社、2021年)、定価:2090円、ISBN:978-4-535-80688-7

●参考書…必ずしも購入する必要はありませんが、以下、近年の統治分野に関する教科書等の一例を参考書として、紹介します。特に判例集は皆様の学習にとって有益だと思います。
[判例集]
・長谷部恭男・石川健治・宍戸常寿編『憲法判例百選II[第7版]』(有斐閣、2019年)
・木下昌彦(編集代表)『精読憲法判例[統治編]』(弘文堂、2021年)
[参考書]
・芦部信喜・高橋和之(補訂)『憲法[第8版]』(岩波書店、2023年)
・渡辺康行・宍戸常寿・松本和彦・工藤達朗『憲法Ⅱ 総論・統治』(日本評論社、2020年)
・大石眞『憲法概論Ⅰ:総説・統治機構』(有斐閣、2021年)
・只野雅人・松田浩編『現代憲法入門』(法律文化社、2019年)
・渋谷秀樹・赤坂正浩『憲法2 統治[第8版]』(有斐閣、2022年)
・毛利透・小泉良幸・淺野博宣・松本哲治『憲法Ⅰ 総論・統治 [第3版]』(有斐閣、2022年)
・青井未帆・山本龍彦 『憲法Ⅱ 総論・統治(有斐閣ストゥディア) 』(有斐閣、2022年)
・安西文雄・巻美矢紀・宍戸常寿『憲法学読本[第3版]』(有斐閣、2018年)
・佐藤幸治『日本国憲法論[第2版]』(成文堂、2020年)
・高橋和之『立憲主義と日本国憲法[第5版]』(有斐閣、2020年)
・斎藤一久・堀口悟郎編『図録 日本国憲法 [第2版]』(弘文堂、2021年)

上記の以外の文献も第一回の講義や、その他関連文献などを適宜紹介いたします。 
授業で使用する
メディア・機器等
 
【詳細情報】  
授業で取り入れる
学習手法
 
予習・復習への
アドバイス
・予習:予習に際して教科書の該当箇所を熟読してください。
・復習:復習の際には、教科書・授業資料を各自で読み直すほか、授業で紹介した判例等を判例教材などを活用しながら再度皆様自身でも読み直して、理解を深めてください。 
履修上の注意
受講条件等
毎回、しっかりと予習・復習をしてください。 
成績評価の基準等 普段の授業で提出してもらうリアクションペーパー・小テスト等(40%)、期末試験(60%)によって成績評価を付けます。 
実務経験  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
 
メッセージ ・憲法総論・統治は、人権論と切り離して検討することはできません。つまり、「統治システム論」は皆様が2年次に学習する「基本的人権Ⅰ・Ⅱ」と深く関連するものです。
 また、法学それ自体、他の法領域と相互に関連するものです。そのため、2年次以降、他の法学(たとえば、行政法、民事訴訟法、刑事訴訟法、民法、刑法、商法……)を勉強した後に、再度、本講義の内容を復習してみてください。きっと、ヨリ理解が深まると思います。
・事項の単なる暗記ではなく、何故そのような制度(システム)があるのかを歴史的・理論的背景から理解し、判例法理も具体的な事案を踏まえて理解するように努めていただければ、と思います。 
その他   
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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