広島大学シラバス

シラバスTOPへ
English
年度 2024年度 開講部局 教育学部
講義コード CC604201 科目区分 専門教育科目
授業科目名 世界平和に向けた比較国際教育学概論
授業科目名
(フリガナ)
セカイヘイワニムケタヒカクコクサイキョウイクガクガイロン
英文授業科目名 Introduction for Comparative and International Education toward Global Peace
担当教員名 中矢 礼美,馬場 卓也
担当教員名
(フリガナ)
ナカヤ アヤミ,ババ タクヤ
開講キャンパス 東広島 開設期 1年次生   後期   4ターム
曜日・時限・講義室 (4T) 水9-10,金3-4:教L104
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
 
講義中心、演習中心、板書多用、ディスカッション、学生の発表、野外実習、作業、薬品使用 
単位 2.0 週時間   使用言語 E : 英語
学習の段階 1 : 入門レベル
学問分野(分野) 24 : 社会科学
学問分野(分科) 07 : 教育学
対象学生
授業のキーワード 国際教育開発 比較教育学 国際教育 世界平和 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
(学部生対象科目のみ)
 
到達度評価
の評価項目
(学部生対象科目のみ)
 
授業の目標・概要等 コース概要
比較教育・国際教育は、各国の教育政策・実践の特徴や利点、課題を比較分析によって発見し、世界の平和構築に向けた教育の発展に貢献する学際的な学問である。本講義では、平和構築の理念のもと、比較教育、国際教育、国際教育開発の各分野における主要な研究テーマを紹介する。また、用いられる研究方法、その利点と限界、倫理的問題についても議論する。

授業目標
1) 平和の概念と平和社会に向けた教育的アプローチを理解する。
2)学際的な研究分野としての比較教育・国際教育、その長所と限界を理解する。
3) 世界の教育が抱える課題と、それに対応する地域、国、世界の政策イニシアティブや教育関係者のあり方を認識する。
4) この分野で広く応用されている方法に精通する。
5) 国際的な教育課題に取り組む自分自身のアイデンティティ、立場、責任について考える。
 
授業計画 第1回 導入:平和の概念、グローバル化における教育的アプローチ
第2回 比較国際教育学の説明
第3回 平和教育カリキュラムに関する比較分析
第4回 多文化主義と教育
第5回 国際バカロレア:アイデンティティとシティズンシップ
第6回 高等教育のグローバル化
第7回 グローバル人材育成プログラムの諸相
第8回 国際教育開発の説明と歴史
第9回 国際教育協力プロジェクト
第10回 国際教育開発における評価
第11回 カリキュラムの歴史とトレンド
第12回 国際教育開発における授業研究
第13回 国際教育開発における教師のコンピテンシー
第14回 教科における文化と言語の役割
第15回 比較国際教育の倫理、研究方法、今後の展望

小テストとレポート 
教科書・参考書等 参考図書など:
中矢担当分]
近藤孝弘・中矢礼美・西野節夫(2018)『リーディングス比較教育学 地域研究』東信堂
中矢礼美(2011)平和教育カリキュラムの国際比較研究 : 平和的な平和構築力の育成に注目して, 教育学研究紀要, 57巻, 1号, pp. 87-92, 2011
中矢礼美(2012)平和教育カリキュラム編成に関する国際比較研究 : アメリカ・カナダ・インドネシアの事例, 広島大学国際センター紀要, 2号, pp. 17-31
山内乾史 編著(2020)『比較教育学の研究スキル』東信堂
Arfani, J and Nakaya, A.(2019)Meanings of International High School Education in Indonesia and Japan, Journal of Research in International Education, 18(3), pp. 310-325
Arfani,J. and Nakaya, A.(2020)Citizenship Education in Indonesia and Japan: A Dynamic Endeavour to Form National Character, Citizenship Teaching & Learning, 15(1), pp. 45-62
Marshal, J.(2019)Introduction to Comparative and International Education, Sage.
Nakaya, A. (2018)Overcoming Ethnic Conflict through Multicultural Education: The Case of West Kalimantan, Indonesia, International Journal of Multicultural Education, 20(1), pp. 118-137

[馬場担当分]
(1)Kanja,C.G., Iwasaki,H., Baba,T., Ueda,A. “For the Reform of Mathematics Education in Kenyan Secondary Schools” Journal of International Development and Cooperation 7(1), 2001, pp.67-75.
(2) 黒田一雄、横関祐見子(2005)『国際教育開発論―理論と実践』有斐閣
(3) 国際協力機構(2005)『日本の教育経験―途上国の教育開発を考える』東信堂
(4)中井一芳、下田旭美、馬場卓也(2018)「第6章 ザンビアの教員を取り巻く環境と教員政策の課題‐」興津妙子・川口純編『教員政策と国際協力』(pp.151-184).東京.明石書店.
(5)馬場卓也、岩崎秀樹(2001)「数学教育分野における国際協力の考察-ケニア国中等理数科教育強化プロジェクトを事例として-」,『国際協力研究誌』8(1), pp.147‐159.
(6) 馬場卓也(2002)「数学教育協力における文化の果たす役割-ケニアにおける数学教育の事例を基に-」,『国際教育協力論集』5(1), pp.69-82.
(7) 馬場卓也、重松敬一、小川義和、熊野善介、平川幸子(2006)「米国調査(学校社会班)から見た日本の数学教育の検討」,『数学教育学研究』12, pp.169-178.
(8)馬場卓也(2007)「理数科教育分野の国際協力」,『開発学会研究』,16(2), pp.47-61.
(9) 馬場卓也、中井一芳(2009)「国際教育協力における授業研究アプローチの可能性-ザンビアの事例をもとに-」『国際教育協力論集』12(1), pp.107-118.
(10) 馬場卓也(2010)「ザンビア国算数・数学カリキュラムの構造分析」『アフリカ教育研究』1, pp.41-51. 
授業で使用する
メディア・機器等
 
【詳細情報】  
授業で取り入れる
学習手法
 
予習・復習への
アドバイス
MOODLEを確認してください。事前に授業の資料を読んでください。 
履修上の注意
受講条件等
 
成績評価の基準等 授業態度50%
最終小テストとレポート50% 
実務経験  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
 
メッセージ 基本的に英語で行いますが、難しい場合には日本語での説明も行います。 
その他   
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
シラバスTOPへ