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年度 2024年度 開講部局 教育学部
講義コード CC333906 科目区分 専門教育科目
授業科目名 表現法演習
授業科目名
(フリガナ)
ヒョウゲンホウエンシュウ
英文授業科目名 Study of Rhetorical Criticism
担当教員名 柳澤 浩哉
担当教員名
(フリガナ)
ヤナギサワ ヒロヤ
開講キャンパス 東広島 開設期 3年次生   後期   3ターム
曜日・時限・講義室 (3T) 火1-4:教L102
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
 
講義中心 
単位 2.0 週時間   使用言語 J : 日本語
学習の段階 2 : 初級レベル
学問分野(分野) 23 : 人文学
学問分野(分科) 06 : 言語学
対象学生 日本語教育学科生選択
授業のキーワード 映画、シネマ・リテラシー、映像の文法、レトリック 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
(学部生対象科目のみ)
日本語教師を目指すものの基礎教養・技能として、日本映画の基礎知識、また映画分析の基本を学ぶ授業である。
海外の日本語学習者の動機の1番は、アニメ等の日本のサブ・カルチャーへの興味である。日本語教師は、彼らの興味に答えられる基本知識と技能を見に着けて欲しい。 
到達度評価
の評価項目
(学部生対象科目のみ)
日本語教育プログラム
(総合的な力)
・日本語教育6領域の各領域を相互に関連づけ,日本語教育の諸問題を改善・創造する。 
授業の目標・概要等 さまざまな映画を使いながら、映画の読み解き方を学ぶ。
以下の要素に注目しながら、最終的に、監督の意図を明らかにしていく。
 1 ミザンセヌ(カメラ、構図、照明、色彩、密度、配置など)
 2 シナリオ
 3 編集、音響
 4 演技
多様な映画を取り上げ、映画の読み解きに必要なポイントが一通り身につくことを目指す。
 
授業計画 以下の映画を詳細に読み解く。括弧内は監督。

映画の冒頭を使って、編集・構図・カメラアングル等の持つ意味を学ぶ
 『家族ゲーム』(森田芳光) *
 『オーシャンズ11』(スティーヴン・ソダーバーグ)
 『交渉人真下正義』(本広克行)

編集の技法、現在感、物語の緩急
 『HANA-BI』(北野武)
 『フラガール』(李相日)

群衆の配置・動き・構図、俳優の動き
 『椿三十郎』(黒澤明)

エピソードの意味、映画の構造
 『花とアリス』(岩井俊二)
 『Love Letter』(岩井俊二)*
 『シックスス・センス』(ナイト・シャマラン)
 『そして父になる』(是枝裕和)

宮崎駿アニメの謎を解く
 『もののけ姫』
 『ハウルの動く城』
 『千と千尋の神隠し』
 『風立ちぬ』

総合分析
 『打ち上げ花火 下から見るか 横から見るか』(岩井俊二)

時間の制限上、*を付けた映画は省略する可能性がある。
『花とアリス』、『打ち上げ花火』の2作品については、全体を見るが、それ以外の映画は一部分になる。
扱う順序・取り上げる映画は変更する可能性がある。授業の始めに予定表を配布する。 
教科書・参考書等 参考書:ルイス・ジアネッティ、『映画技法のリテラシー 1』(フィルム・アート社)
ビデオ・DVDを使用(本数20本程度)。
映画はスクリーンに上映する。  
授業で使用する
メディア・機器等
 
【詳細情報】 配付資料,映像(DVD)
*DVDは著作権処理済版を使用する。 
授業で取り入れる
学習手法
 
予習・復習への
アドバイス
授業の最初に分析する映画の一覧表を配布するので、各自で、その映画を見ておくこと。
復習は特に必要ない。  
履修上の注意
受講条件等
演習に区分された授業であるが、講義形式で行う。そのため、毎回提出する感想・分析を重視する。
細部にこだわりながら進めるので、授業では映画の一部分しか扱えない。分析は映画の全体を知った上で行いたいので、参加者はレンタル等で、あらかじめ映画全体を見ておいて欲しい。 
成績評価の基準等 授業は講義形式で行う。毎時間、各自の読み取りを提出させ、一回3点で評価(3点×13回=39点)、残りを期末レポートまたは試験とし、両者の合計で評価する。なお、公欠・忌引き等の場合、出席点は2点とする。
レポートにするか試験にするかは、受講生が選択できる。 
実務経験  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
 
メッセージ  
その他 専門知識を必要としないので、専攻・学部に関係なく参加できます。 
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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