年度 |
2024年度 |
開講部局 |
教育学部 |
講義コード |
CC331803 |
科目区分 |
専門教育科目 |
授業科目名 |
日本語の表現と論理 |
授業科目名 (フリガナ) |
ニホンゴノヒョウゲントロンリ |
英文授業科目名 |
Study of Japanese Composition and Style(Lec.) |
担当教員名 |
柳澤 浩哉 |
担当教員名 (フリガナ) |
ヤナギサワ ヒロヤ |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
2年次生 前期 2ターム |
曜日・時限・講義室 |
(2T) 火5-8:教K203 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
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講義中心 |
単位 |
2.0 |
週時間 |
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使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
2
:
初級レベル
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学問分野(分野) |
23
:
人文学 |
学問分野(分科) |
06
:
言語学 |
対象学生 |
日本語教育系コース選択必修 |
授業のキーワード |
レトリック、説得、表現、虚偽、議論法、修辞学的分析 |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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プログラムの中での この授業科目の位置づけ (学部生対象科目のみ) | 日本語を表現という面からとらえるとともに、言語一般を説得力という視点からとらえる授業である。 |
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到達度評価 の評価項目 (学部生対象科目のみ) | 日本語教育プログラム (能力・技能) ・日本語・日本文化の教育について文献・資料・情報に基づき,個別テーマを設定して研究する。 |
授業の目標・概要等 |
レトリック(西洋修辞学)は文章読解に不可欠な道具である。レトリックを知らなければ発見できない、文章の様々な仕掛け・作者の計算がある。本講義ではレトリックの知見を次の三つの方向に使う。(1)説得効果に注目することで文章の計算を見つける。(2)文体から話者の知性や性格を考える。(3)文章の矛盾に注目することで合理的な読みを探す。 レトリックを通して、文章に対する感覚を研ぎ澄ますことがこの講義の目的である。また、教員免許の指定科目になっていることから、定番教材を積極的に取り上げる。 |
授業計画 |
修辞学の知見を使って、文章の仕掛け・作者の計算を明らかにすることでテキストを読み解いていく。
1回、2回 説得効果・表現効果はどのように作られるか 否定、言葉の順序、言葉の量といった説得効果とは無縁に見えるものが説得効果を作り出す実例を見る。 感情の持つ説得効果を考える。 朝井リョウ、漱石、近松門左衛門などの作品を例に、話者の性格・知能が文体にどう表れるかを見る。
3回、4回、5回 『ジュリアス・シーザー』第三幕第三場(シェイクスピア) これは修辞的な完成度という点で世界最高峰のテキストである。このテキストの精読を通して修辞学の基礎を講義する。
6回、言葉の量の説得効果 言葉の量の操作は説得の基本的な道具である。この手法は、ドラマ・映画のシナリオに広く使われる。ドラマ・映画のシナリオを事例にこの方法を解説する。時間が許せば放映されたドラマの該当部分も分析する。また、『坊っちゃん』の冒頭をこの方法を使って分析する。
7回 漱石の方法 漱石は独特な方法で小説を書いている。その方法を『吾輩は猫である』の冒頭を使って明らかにする。
8回、9回 『こゝろ』の謎を解く 『こころ』は謎だらけの小説であり、事実関係が分からない。その中から次の謎を解明する。 Kの自殺の矛盾、Kの自殺の理由
10回、11回『山月記』 『山月記』の最大の謎は「李徴の詩に欠けるところ」の正体である。李徴の告白を精読することで、この謎を解く。 12回 13回 古典のレトリック 日本の古典をレトリック(表現効果)の観点から見ると、従来指摘されていない作者の意図やこだわりが見えてくる。「更科」「伊勢」「枕」「平家」などから教科書教材になっている有名箇所を扱う。留学生には難しいので留学生の欠席を認める。 14回 『リア王』 『リア王』冒頭の「愛情くらべ」を説得力のバランスという観点から分析し、従来の解釈を否定する。時間があれば『ロミオとジュリエット』第二幕(バルコニーの場面)も扱う。
15回 試験 |
教科書・参考書等 |
毎回プリントを熟読すること。 レトリックに興味のある人には次の本を推薦する。野内良三『レトリック辞典』(国書刊行会)。辞典であるが読み物のように読むことを勧める。 |
授業で使用する メディア・機器等 |
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【詳細情報】 |
テキスト,配付資料,音声教材,映像(ビデオ/PC/その他画像資料) |
授業で取り入れる 学習手法 |
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予習・復習への アドバイス |
毎回、次回に使用するテキストをプリントして配布するので、テキストを熟読してきて欲しい。 テキストを読んでいることを前提に授業を進める。テキストを読む時のポイントは、プリント配布時に指示する。 |
履修上の注意 受講条件等 |
教科にかんする科目:国語(国語学) |
成績評価の基準等 |
毎時間、感想(小テストを含む)を課す。評価は、毎時間の提出内容と期末試験による。 総合評価は、感想と試験によって、 到達度評価は、試験のみによって判定する。 |
実務経験 |
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
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メッセージ |
高校の定番教材を対象として授業を進めるので、高校の国語免許取得を希望する諸君に受講を勧めます。 |
その他 |
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すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |