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年度 2024年度 開講部局 教育学部
講義コード CC245503 科目区分 専門教育科目
授業科目名 現代司法論
授業科目名
(フリガナ)
ゲンダイシホウロン
英文授業科目名 Overview of Contemporary Judiciary
担当教員名 畑 浩人
担当教員名
(フリガナ)
ハタ ヒロト
開講キャンパス 東広島 開設期 2年次生   前期   1ターム
曜日・時限・講義室 (1T) 金5-8:教K208
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
 
 講義中心、板書は映写、学生の任意提出レポートは相互参照可能で切磋琢磨、質疑応答はBb9上で常時実施(投稿に気づかず返事が遅れたら御免なさい)。 
単位 2.0 週時間   使用言語 J : 日本語
学習の段階 2 : 初級レベル
学問分野(分野) 24 : 社会科学
学問分野(分科) 01 : 法学
対象学生 2年生以上、3セメスター、主に社会系コース
授業のキーワード 司法過程の社会学、司法行政、法の支配、法曹養成、法社会学、官僚司法、民主的な司法運営、司法制度改革審議会、正義のイメージ 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
(学部生対象科目のみ)
 法律学概説では最先端の事件を中心に背景にある法制度の一般的な特徴を理解しようと試みましたが、今回は法制度を出発点に各分野からの概観を試みます。
 専門科目ですので、御存じないであろう制度や仕組については基礎的内容から始めますが、専門的な理解にまで到達していただくためには必然的に発展的な内容までも踏み込んで説明を敷衍していきます。 
到達度評価
の評価項目
(学部生対象科目のみ)
中等教育科学(社会・地理歴史・公民)プログラム
(知識・理解)
・中等社会系公民領域の教育内容に関する基本的な知識が身に付いている
(能力・技能)
・社会系内容領域の資料・データを収集・読解し,分析・批評できる 
授業の目標・概要等  公民科教育の内容を時代と共に発展・充実させるために、現代司法の運営過程を概説科目で学修した法律学や社会学のモデルや理論を用いて系統的かつ動態的に理解し、司法過程の現状を精確に批判できる分析能力を修得させることによって、教員予備軍である学生の資質向上を図る。
        <専門基礎科目との関係>
(当講義の視点) 事例1,2,3・・・ 14 ~ 法律学概説
司法へのアクセス: ○  ー ○ ーーー ○
民事司法    : △  ○ ー ーーー ○
刑事司法    : ー  △ ○ ーーー ー
行政訴訟    : ○  ○ ○ ーーー △
法律家       ※以下、この授業で強調される視点
 法曹三者
  弁護士
  裁判官
  検察官
 隣接専門職
国民の司法参加      ~ 国民による司法!  ←→ 立法・行政に任せっ放し?
一般社会の裁判利用と評価 ~ 国民のための司法? 主権者である国民に対する管理!? 
授業計画 第1回 テキスト序章 本書における「現代司法」の意味、正義のイメージ古今東西 
   → ほぼ毎回、第2テキスト『イコノロジー』から1章ずつ30分ほど紹介します。
第2回 第1章 紛争は市民の身近にある
   1 紛争は誰でも経験する
   2 私たちは紛争発生にどのように対処しているのか
第3回 第2章 日本の司法を考える
   1 いろいろな裁判
   2 民事の裁判
第4回 3 裁判外の紛争解決
   4 民事事件における日本人の法行動と法意識
第5回 5 刑事の裁判
第6回 6 行政関係の裁判
   7 司法へのアクセスの課題と対策
第7回 第3章 司法権の現状はどのようになっているのか
   1 司法権の位置づけと仕組み
   2 日本の司法制度の来し方
   3 裁判官の置かれた状況と統制
第8回 第4章 司法を担う人々には、どのような職員がいるか
   1 日本の法律家
   2 弁護士
第9回 3 裁判官
    4 検察官
第10回 5 法曹養成制度
第11回 6 隣接法律専門職
    7 司法を担っているその他の人々
第12回 第5章 司法は専門家だけが担っているのではない
    1 裁判員(制度)とは何か
    2 裁判員になるあなたのために
第13回 3 裁判員以外の国民参加
    4 訴訟を支援する人々
    5 裁判を監視したり、裁判の改善を目指す運動
第14回 第6章 これからの司法のために
    1 国際化の中の司法改革
    2 外国への法整備支援とその課題
    3 司法への関心をもとう――司法は専門家だけのものではない
    4 法教育に求められるもの
第15回 5 司法改革の成果と新たな課題
   終 章 あるべき司法実現のための課題は何か?

 期末に論述式の試験を行う。毎回の確認レポートをFORMSで行う。

 テキストの内容にそって15回の講義を進める。16回目に論述試験を行う。 
教科書・参考書等 テキスト:木佐茂男ほか 『テキストブック現代司法 第6版』日本評論社 2015年
      http://www.nippyo.co.jp/book/6698.html
     森 征一, 岩谷十郎編『法と正義のイコノロジー』慶應義塾大学出版会(Keio UP選書)1997年、https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784766406566。
 参考書:新藤宗幸『司法官僚:裁判所の権力者たち』岩波新書 2009年、
     宮澤節生『法過程のリアリティ:法社会学フィールドワーク』信山社 1994年 
授業で使用する
メディア・機器等
 
【詳細情報】 TEAMS上で配付する資料、映像(ビデオ)
記録映画『日独裁判官物語』(青銅プロダクション 1999年、60分)はWeb上で視聴可能。
    https://www.youtube.com/watch?v=FLbp39nxlw4 
授業で取り入れる
学習手法
 
予習・復習への
アドバイス
 毎週、予修2時間、講義2時間(実は90分)、復修2時間というセットメニューを15週間にわたり繰り返す、原則に忠実な方式です。
「予修」は、テキスト読解を毎回の指定箇所について行って下さい。
「復修」は、講義で不明だった点を自分で調べて確認し、興味深いものはレポートにしてみて下さい。
※「予修」・「復修」とは高等教育レベルの攻勢的な打って出る予習・復習のことで、担当教員の造語です。学習から学修へ法律用語が変わるのに合わせてみました。 
履修上の注意
受講条件等
 教科に関する科目 
成績評価の基準等  期末試験(50点)と毎回の確認レポートで最大50点(5点×10回)の合計で評価する。
 テキストをよく読んだうえで法学的思考や社会科学的モデルを使って世界を認識しようと努力しているかどうかが常に試されます。テキストの記述の構成や、援用された概念や理論の論理構成、事例や統計の真偽などに関するものがテーマの中心になります。テキストを読んで自問自答した証左としてのレポートを繰り返してみて下さい。 
実務経験  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
 
メッセージ  大学設置基準第21条2項によれば「1単位の授業科目を45時間の学修を必要とする内容をもって構成することを標準」とすることになっているので、この講義で2単位を取得するには、授業の30時間とは別に、60時間の「学修」を各自でしてください。この授業では、テキスト読みとレポート作成という予修・復修作業でほぼ消化されると思います。なお、広島大学通則第19条の3(条)にも同趣旨の条項が追加されています。
 2021年度から映写機と卓上モニターのあるK208に教室を変更しました( ^^) _旦~~ 
その他 関連サイトのURL:1)裁判所 https://www.courts.go.jp/index.html
 2)日本弁護士連合会 https://www.nichibenren.or.jp/
 3)検察庁 https://www.kensatsu.go.jp/top.shtml
 4)日本司法書士会連合会 https://www.shiho-shoshi.or.jp/ 
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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