年度 |
2024年度 |
開講部局 |
教育学部 |
講義コード |
CC221805 |
科目区分 |
専門教育科目 |
授業科目名 |
数学教育カリキュラム論 |
授業科目名 (フリガナ) |
スウガクキョウイクカリキュラムロン |
英文授業科目名 |
Curriculum in Mathematics Education |
担当教員名 |
加藤 久恵,影山 和也 |
担当教員名 (フリガナ) |
カトウ ヒサエ,カゲヤマ カズヤ |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
3年次生 前期 2ターム |
曜日・時限・講義室 |
(2T) 水5-8:教L104 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
|
対面による講義を原則として,状況に応じてオンライン(同時双方向)を取り入れる。 パワーポイントや資料で今日的な数学教育の話題を扱いながら,適宜相互のディスカッションを行ったり,意見の表明や交流をしたりする。 各回授業を踏まえて学生個人の振り返りをワークシートに記述し,提出する。ワークシート中には各回の内容を踏まえた取り組むべき課題がかかれており,Moodleを使用して各自がワークシート入手,自身の解答をアップロードするという方法を想定している。 |
単位 |
2.0 |
週時間 |
|
使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
3
:
中級レベル
|
学問分野(分野) |
24
:
社会科学 |
学問分野(分科) |
08
:
教科教育学 |
対象学生 |
|
授業のキーワード |
数学科カリキュラム |
教職専門科目 |
|
教科専門科目 |
|
プログラムの中での この授業科目の位置づけ (学部生対象科目のみ) | 中等教育科学(数学)プログラム専門基礎科目を履修した上で,専門科目の1つの領域として,数学教育カリキュラムに関する基礎的・基本的な知識を理解する とともに,数学教育におけるカリキュラムや教育方法に関して理論と実践の観点から分析・検討することができるようにするために,数学教育カリキュラム論を 提供する。 それによって,「知識・理解1」,「知識・理解2」,「知的能力・技能2」に関する学習の成果が期待される。 |
---|
到達度評価 の評価項目 (学部生対象科目のみ) | 中等教育科学(数学)プログラム (知識・理解) ・数学教育の原理に関する基本的な知識を理解する。 (能力・技能) ・数学教育の原理や方法に関して,理論と実践の観点から分析・検討することができる。 |
授業の目標・概要等 |
この授業では,数学教育の目的,内容,指導方法という視点から,数学科カリキュラムの構成原理に関する理解を深めることによって,教材研究や授業づくりの基礎的な資質を育成する。 国内外の数学科カリキュラムの比較検討を通じて,数学科カリキュラムの構成原理についての理解を深めるとともに,数学科カリキュラムの構成原理をふまえながら数学科授業を構成するための専門的な能力・技能を身に付ける。 |
授業計画 |
第1回 オリエンテーション 講義の概要を説明する。カリキュラムの意味を学ぶ。 第2回 カリキュラムとその類型 三層のカリキュラムについて講義したのち,カリキュラムの一般論として,類型や開発へのアプローチを論じる。 第3回 日本における数学科カリキュラムの変遷(1) 「生活単元学習」を題材として,経験カリキュラムについて考察する。 第4回 日本における数学科カリキュラムの変遷(2) 「系統学習」「現代化」を題材として,教科カリキュラムについて考察する。 第5回 日本における数学科カリキュラムの変遷(3) 平成20年告示学習指導要領までのカリキュラム構成について考察する。 第6回 諸外国における数学科カリキュラム(1) NCTMスタンダードに準拠したアメリカのカリキュラムについて学ぶ。 第7回 諸外国における数学科カリキュラム(2) 海外諸国のカリキュラムの比較・検討を行い,それぞれの特徴を考察する。 第8回 数学科カリキュラムの構成原理の考察(1) 目的に関する原理について考察する。 第9回 数学科カリキュラムの構成原理の考察(2) 内容構成に関する原理について考察する。 第10回 数学科カリキュラムの構成原理の考察(3) 指導方法に関する原理について考察する。特に,コンピュータを用いた場合の指導方法の特徴を考察する。 第11回 21世紀型の数学科カリキュラムの構成(1) 小・中・高を一貫するカリキュラムの可能性について論じる。 第12回 21世紀型の数学科カリキュラムの構成(2) 数学的活動を軸とした数学科カリキュラムの在り方について論じる。 第13回 21世紀型の数学科カリキュラムの構成(3) 「思考力・表現力」を育成するためのプロセス・カリキュラムの可能性について論じる。 第14回 21世紀型の数学科カリキュラムの構成(4) 21世紀社会からの要請に応えるための数学科カリキュラムの在り方について論じる。 第15回 まとめ
最終試験のかわりに各回のレポートを課す予定である。 |
教科書・参考書等 |
テキスト:なし 参考書・参考資料等: 文部科学省,『中学校学習指導要領解説・数学編』,教育出版. 文部科学省,『高等学校学習指導要領解説・数学編,理数編』,実教出版. 数学教育学研究会編,『新訂数学教育の理論と実際<中学校・高等学校>』,聖文新社. 中原忠男編),『算数・数学科重要用語300の基礎知識』,明治図書. |
授業で使用する メディア・機器等 |
|
【詳細情報】 |
テキスト,配付資料 |
授業で取り入れる 学習手法 |
|
予習・復習への アドバイス |
第1回:本講義のねらいについて復習すること。 第2回:カリキュラムとその類型について復習するとともに,「生活単元学習時代」に関する資料を予め読んでおくこと。 第3回:,「生活単元学習時代」のカリキュラムの特徴について復習するとともに,「現代化時代」に関する資料を予め読んでおくこと。 第4回:「現代化時代」のカリキュラムの特徴について復習するとともに,「厳選時代」に関する資料を予め読んでおくこと。 第5回:「厳選時代」のカリキュラムの特徴について復習するとともに,アメリカの「スタンダード」に関する資料を予め読んでおくこと。 第6回:アメリカの「スタンダード」の特徴について復習するとともに,イギリスの「ナショナル・カリキュラム」に関する資料を予め読んでおくこと。 第7回:イギリスの「ナショナル・カリキュラム」の特徴について復習しておくこと。 第8回:数学科カリキュラムの構成原理の枠組みについて復習しておくこと。また,数学教育の目的について,自分なりの考えを整理しておくこと。 第9回:数学教育の「目的」に関する原理について復習するとともに,内容構成という視点から,中学校の学習指導要領を予め分析しておくこと。 第10回:中学校の学習指導要領における内容構成の原理について復習するとともに,内容構成という視点から,高等学校の学習指導要領を予め分析しておくこと。 第11回:高等学校の学習指導要領における内容構成の原理について復習するとともに,指導方法に関する資料を予め読んでおくこと。 第12回:指導方法に関する原理について復習しておくこと。 第13回:新しい時代の数学科カリキュラムに求められている事柄について整理しておくこと。 第14回:新しい学習指導要領の特徴について整理しておくこと。 第15回:本授業の内容について,全体的に確認しておくこと。 |
履修上の注意 受講条件等 |
|
成績評価の基準等 |
授業の成績は,授業への参加20%,毎回の課題80%で評価する。課題として,講義中に扱ったカリキュラム開発の原理を踏まえた上で,現行の数学科カリキュラムや教科書の再構成であることを期待する。 |
実務経験 |
|
実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
|
メッセージ |
|
その他 |
令和6年度は,対面による講義と集中講義,オンデマンドによる配信を併用する予定である。集中講義の日程は,7月27,28日である。 |
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |