年度 |
2024年度 |
開講部局 |
総合科学部国際共創学科 |
講義コード |
ARS10801 |
科目区分 |
専門教育科目 |
授業科目名 |
Contemporary Philosophy I (哲学の諸問題 I) |
授業科目名 (フリガナ) |
テツガクノショモンダイ I |
英文授業科目名 |
Contemporary Philosophy I |
担当教員名 |
島村 修平 |
担当教員名 (フリガナ) |
シマムラ シュウヘイ |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
2年次生 前期 2ターム |
曜日・時限・講義室 |
(2T) 木1-2:総K204 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
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講義中心、板書多用、ディスカッション 「哲学の諸問題 I」と「哲学の諸問題 Ⅱ」を必ず同時に履修すること。 |
単位 |
1.0 |
週時間 |
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使用言語 |
E
:
英語 |
学習の段階 |
2
:
初級レベル
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学問分野(分野) |
23
:
人文学 |
学問分野(分科) |
01
:
哲学 |
対象学生 |
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授業のキーワード |
帰納と演繹、仮説演繹法、帰納の正当化、投射可能性、反証主義、科学的説明、科学的実在論論争 |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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プログラムの中での この授業科目の位置づけ (学部生対象科目のみ) | |
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到達度評価 の評価項目 (学部生対象科目のみ) | 国際共創プログラム (知識・理解) ・当該の個別学問体系の重要性と特性、基本となる理論的枠組みへの知識・理解 (能力・技能) ・個別学問体系に関する多様な情報源から必要な文献資料やデータを収集・解析する能力・技能 ・自らの研究成果をレポートや論文にまとめ、ゼミや研究会等で発表し、異文化・異領域の人々も理解しやすいように説明できる能力・技能 |
授業の目標・概要等 |
現代に生きる私たちにとって、科学や科学技術はとても身近なものです。この授業の目標は、そうした身近な科学の営みについて、改めて「科学とは何か?」と問い直してみることにあります。もっと具体的に言うと、この授業で取り組むのは、例えば次のような問いです。
・なぜ科学が生まれたのは東洋ではなく西洋だったの? ・なぜ科学では理屈と実証のバランスがうまく取れているの? ・科学と非科学の境目はどこにあるの? ・物事を科学的に説明するとはどういうこと? ・科学によって世界の本当の成り立ちが分かるって本当?
科学に関するこうした問いに取り組む分野を「科学哲学」と言います。科学哲学の問いは、科学の問いとは少し性格が違います。科学の問いは、うまく答えることができれば、様々な現象の理解をもたらします。これに対して、科学哲学の問いが目指すのは、科学という営みそれ自体を理解することです。上に挙げた問いに取り組むことを通じて、それまで当たり前だと思っていた科学の不思議な一面が見えてきたなら、この授業の目標は達成されたことになります。 |
授業計画 |
第1回 イントロダクション:科学と哲学の切っても切れない関係 I 科学の方法――なぜ科学は「理屈っぽい」のに「頭でっかち」にならないのか? 第2回:演繹と帰納 第3回:仮説演繹法 第4回:SD1:科学のここが不思議――素朴な疑問を言葉にしてみよう II 科学の基礎を疑ってみる――帰納法って本当に大丈夫? 第5回:経験主義とヒュームの問題 第6回:カラスとエメラルド――投射可能性の問題 III 合理的な知的活動としての科学 第7回:反証主義――科学から帰納を追い出したらどうなるだろう? 第8回:SD2:科学と疑似科学を分けるものは何だろう? IV「科学的に説明する」ってどういうこと? 第9回:推論の観点から 第10回:因果関係の観点から V 科学的実在論vs. 科学的反実在論――「電子は実在する」って本当に言える? 第11回:理論の決定不全性 第12回:奇跡論法と悲観的帰納法 第13回:対象実在論 第14回:SD3:結局あなたはどう考える? 第15回:自由論述の作成と提出 |
教科書・参考書等 |
『科学哲学の冒険』、戸田山和久、NHK出版 2005年。 『<科学の発想>をたずねて 自然哲学から現代科学まで』、橋本穀彦、左右社、2010年。 『規則と意味のパラドクス』、飯田隆、NHK出版、2016年。 『疑似科学と科学の哲学』、伊勢田哲治、名古屋大学出版会、2003年。 『1冊でわかる 科学哲学』、サミール・オカーシャ(著)、廣瀬覚(訳)、岩波書店、2008年。 |
授業で使用する メディア・機器等 |
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【詳細情報】 |
必携PC |
授業で取り入れる 学習手法 |
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予習・復習への アドバイス |
●講義の回 ・毎回その回の要点を記載したハンドアウトを配布します。 ・ハンドアウトには次の回の参考文献も記載しますので、予習に役立ててください。 ・各回の最後にその回の要点の理解を問う小テストを出題し、次の回にその小テストを解説します。もし小テストの解説を聞いて分からない部分がある場合には、そのままにせず、必ずその日の内に質問に来てください。 ●演習(SD)の回(全3回) ・これらの回では、受講者であるあなた達自身が主役です。自分自身で立てた色々な哲学の問いに、サイレント・ダイアローグ(SD)という手法を使って受講者同士で取り組んでもらいます。 ・事前にSDで論じる問いを各自用意して臨んでください。 ・最後の自由論述問題では、SDで考えたことを素材として利用できます。 |
履修上の注意 受講条件等 |
「哲学の諸問題 I」と「哲学の諸問題 Ⅱ」を必ず同時に履修すること。 |
成績評価の基準等 |
小テスト(第1回~第14回):70%。自由論述課題(第15回):30%。 |
実務経験 |
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
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メッセージ |
科学を学ぶことで、身の回りのありふれた現象がそれまでと異なる角度から興味深く見えてくるという経験をしたことがある人は多いでしょう。それを「驚きの感覚(sense of wonder)」と呼ぶなら、この授業が目指すのは、科学そのものに対する「驚きの感覚」を喚起することです。そうした感覚を持って色々な角度から科学という営みについて深く考えてみることは、みなさんにとって決して無駄にはならないはずです。 ノートパソコンを持参してください。 |
その他 |
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すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |