年度 |
2024年度 |
開講部局 |
総合科学部総合科学科 |
講義コード |
ASB09101 |
科目区分 |
専門教育科目 |
授業科目名 |
医療社会史 |
授業科目名 (フリガナ) |
イリョウシャカイシ |
英文授業科目名 |
Social History of Medicine |
担当教員名 |
中村 江里 |
担当教員名 (フリガナ) |
ナカムラ エリ |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
2年次生 前期 集中 |
曜日・時限・講義室 |
(集) 集中:総J305 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
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講義中心で、ディスカッションや映像視聴を行うことがあります。授業は原則として対面授業で行います。健康上の理由で対面での参加が困難な場合は、事前にメールでご連絡ください。 |
単位 |
2.0 |
週時間 |
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使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
3
:
中級レベル
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学問分野(分野) |
23
:
人文学 |
学問分野(分科) |
08
:
科学史・技術史 |
対象学生 |
2年次以降 |
授業のキーワード |
日中戦争/アジア・太平洋戦争/総力戦/医学・医療/軍隊/暴力/平和 |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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プログラムの中での この授業科目の位置づけ (学部生対象科目のみ) | |
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到達度評価 の評価項目 (学部生対象科目のみ) | 総合科学プログラム (知識・理解) ・当該の個別学問体系の重要性と特性、基本となる理論的枠組みへの知識・理解 (能力・技能) ・個別学問体系に関する多様な情報源から必要な文献資料やデータを収集・解析する能力・技能 (総合的な力) ・柔軟な発想と構想力のもとに、課題を考察するために必要な知識・理解と能力・技能を組合せ、主体的に研究する能力 |
授業の目標・概要等 |
近代日本における戦争と医学・医療の関係や、戦争が人々の心身や生活に及ぼした影響について、様々な文献や映像資料などを用いて学ぶ。授業を通じて、近代日本における戦争と医学・医療の歴史的展開について理解し、戦争が人々の体や心にもたらした影響について具体的なイメージを培うことを目指す。 |
授業計画 |
第1回 本講義のねらい *小課題提出 第2回 戦争の疫学と軍陣医学 第3回 近代医学と国民身体の管理(1)兵士の健康と衛生 第4回 近代医学と国民身体の管理(2)人口政策と性の管理 第5回 近代日本の帝国医療と衛生行政 第6回 総力戦と「福祉国家」化 第7回 戦争とトラウマ(1)兵士 第8回 戦争とトラウマ(2)沖縄戦 第9回 731部隊による細菌戦(講義) 第10回 731部隊と人体実験(映像視聴) 第11回 戦後処理と医学界:日本とドイツを事例に 第12回 大久野島フィールドワーク(1) 第13回 大久野島フィールドワーク(2) 第14回 戦争は科学の発展に貢献したか? 第15回 軍事研究と科学者
※全ての講義が終了した後に期末レポートを提出 |
教科書・参考書等 |
教科書は指定しない。以下の参考文献のほか、毎回の授業で関連文献を紹介する。 北村陽子『戦争障害者の社会史』名古屋大学出版会、2021年。 高岡裕之『総力戦体制と「福祉国家」 : 戦時期日本の「社会改革」構想』岩波書店、2011年。 中村江里『戦争とトラウマ―不可視化された日本兵の戦争神経症』吉川弘文館、2018年。 藤原彰『餓死した英霊たち』(ちくま学芸文庫)筑摩書房、2018年。 見市雅俊・斎藤修・脇村孝平・飯島渉編『疾病・開発・帝国医療-アジアにおける病気と医療の歴史学』東大出版会、2001年。 吉田裕『日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実』(中公新書)中央公論新社、2017年。 |
授業で使用する メディア・機器等 |
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【詳細情報】 |
講義資料は全て電子データでTeamsを通じて配布します。授業時間中にWebフォームへの記入を行いますので、ノートパソコン、タブレット、スマートホン等のデバイスを毎回持参してください。 |
授業で取り入れる 学習手法 |
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予習・復習への アドバイス |
第1回:授業の目的とねらいについて理解する。 第2回:参考文献(吉田裕『日本軍兵士』)を読む。 第3回:近代日本の徴兵制と兵士の身体管理について理解する。 第4回:戦時下の人口政策と性の管理について理解する。 第5回:権力装置としての帝国医療の役割を理解する。 第6回:総力戦が一方では医療・福祉体制の拡大をもたらしたことについて考察する。 第7回:日本軍兵士のトラウマの特徴や世代間にわたる影響は何かを考える。 第8回:多くの住民が地上戦に巻き込まれた沖縄戦のトラウマの特徴は何か考える。 第9回:731部隊による細菌戦がどのように行われたのかを理解する。 第10回:731部隊に関する映像を視聴して、なぜこのような実験が可能になったのかを他の受講者考える。 これまでの授業内容をふまえて、「戦争は医学・医療の発展に貢献したか?」を考える。 第11回:戦争犯罪に医学界はどのように向き合ったのか、日本とドイツの事例を理解する。 第12回:広島における戦争と化学兵器の結びつきについて理解する。 第13回:同上 第14回:期末レポートに向けた準備として、「戦争は科学の発展に貢献したか?」を考える。 第15回:軍事研究と科学者の関わり方について考える。 |
履修上の注意 受講条件等 |
履修状況などにより、講義内容やスケジュールに変更を生じることがある。 7月1日までに小課題についてもみじの掲示板で案内しますので、初回の講義の時までに提出すること。 |
成績評価の基準等 |
平常点(15%)、小課題(25%)、期末レポート(60%) |
実務経験 |
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
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メッセージ |
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その他 |
講義は8月後半~9月上旬を予定
講義日程 2024年9月17日(火) 3-10時限 2024年9月18日(水) 3-10時限 2024年9月19日(木) 3-10時限 2024年9月20日(金) 3-8時限 |
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |