年度 |
2024年度 |
開講部局 |
総合科学部総合科学科 |
講義コード |
ASB08001 |
科目区分 |
専門教育科目 |
授業科目名 |
都市文化論 |
授業科目名 (フリガナ) |
トシブンカロン |
英文授業科目名 |
Urban Culture |
担当教員名 |
吉本 和弘 |
担当教員名 (フリガナ) |
ヨシモト カズヒロ |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
2年次生 後期 セメスター(後期) |
曜日・時限・講義室 |
(後) 金3-4:総K106 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
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対面授業,講義中心 |
単位 |
2.0 |
週時間 |
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使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
3
:
中級レベル
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学問分野(分野) |
23
:
人文学 |
学問分野(分科) |
14
:
文化論 |
対象学生 |
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授業のキーワード |
都市文化、19世紀ロンドン、冒険小説、怪奇小説、推理小説、SF小説、絵画と写真、都市と犯罪、帝国主義と植民地、俯瞰と監視、都市の破壊、SDG_10、SDG_05、SDG_16 |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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プログラムの中での この授業科目の位置づけ (学部生対象科目のみ) | 中級レベル |
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到達度評価 の評価項目 (学部生対象科目のみ) | 総合科学プログラム (知識・理解) ・当該の個別学問体系の重要性と特性、基本となる理論的枠組みへの知識・理解 (能力・技能) ・課題の考察のために必要な理論・方法を特定する能力・技能 (総合的な力) ・柔軟な発想と構想力のもとに、課題を考察するために必要な知識・理解と能力・技能を組合せ、主体的に研究する能力 |
授業の目標・概要等 |
19世紀において世界一の大都会であったロンドンの都市文化について、この時代の主要な英文学作品や芸術・文化をめぐって考察する。現代資本主義社会の文化的基礎が作られた都市としてのロンドンは、イギリスの世界的な帝国主義的拡張における中心地であったが、周辺としての植民地との相互作用は当時の文学や芸術に大きく影響していた。この時代に源流を持つ冒険物語、怪奇小説、推理小説、S F小説などの文学ジャンルは、現代においてもさまざまな形式やメディアに形を変えて消費され続けている。文化研究の重要概念についての知識を蓄えてもらいながら、それらが、現代の都市に生きる我々の問題にどうつながるかを総合的に考える。 |
授業計画 |
第1回 導入:授業の概要説明と19世紀のロンドンについて 第2回 冒険小説の源流:デフォー『ロビンソン・クルーソー』とその変形譚、漂流と新世界 第3回 冒険小説の終焉(1):J.M. バリ『ピーターパン』と成長の拒否 第4回 冒険小説の終焉(2):L. キャロル『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』 第5回 怪物の創造:M. シェリー,『フランケンシュタイン』における科学と神 第6回 怪物の系譜(1):『フランケンシュタイン』の末裔としての映画『ブレードランナー』 第7回 怪物の系譜(2):B. ストーカー『ドラキュラ』、帝都への侵略恐怖とパンデミック 第8回 怪物の系譜(3):オスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』、自意識と自画像 第9回 階級意識と都市:ディケンズ『大いなる遺産』:帝都と植民地、中心と周辺、紳士像 第10回 推理小説の流行:コナン・ドイル,『四つの署名』:探偵、都市、犯罪、植民地と富 第11回 SF小説の登場:H.G. ウェルズ『タイムマシン』、『解放された世界』と原爆 第12回 写真術の出現とラファエル前派の絵画:マンビーの女性労働者の写真コレクション 第13回 都市と展覧会文化:ロンドン万国博覧会とミュージアム文化、ロンドンの見せ物 第14回 学生による研究発表 (1) 第15回 学生による研究発表 (2)
レポートを課す |
教科書・参考書等 |
紹介する作品の原文の一部は資料として配布する。取り上げる作品は翻訳でよいからできるだけ全体を読んでほしい。特に個人研究として参考書として各自で用いるものは精読すること。吉本和弘著『美しき汚れ:アーサー・マンビーとヴィクトリア朝期女性労働者の表象』春風社、2015年(デジタル版あり) |
授業で使用する メディア・機器等 |
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【詳細情報】 |
YouTube 時間外に映画作品を各自で視聴することを求めることがあります。 |
授業で取り入れる 学習手法 |
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予習・復習への アドバイス |
各回に紹介する作品の一部を原文(英語)と翻訳で配布するので、よく読んで授業に参加すること。作品の関係資料も配布する。これらの資料に関する質問への回答を課題として求める。最終的には、紹介した作品またはそれに関係する作品を一つ取り上げて、個人研究としてテーマを決めてエッセイを書いて提出してもらうので、そのことを念頭において授業を受けること。 |
履修上の注意 受講条件等 |
英文学作品を読むことに興味があり、その原文を読む英語力を身につけたいという意欲を持っていることが望ましい(各作品には翻訳があるので、それを併用することは構わない)。 |
成績評価の基準等 |
質問票や毎回授業への取り組み、研究発表とそれに基づくレポート(短い論文)を主たる評価対象として総合的に評価する。 |
実務経験 |
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
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メッセージ |
各自の研究発表については、授業で取り上げた作品を深く掘り下げるか、それらと各自の思い入れのある現代作品(小説、映画、漫画等)を比較検討するかどちらでも良いので、題材を検討しながら受講してください。 |
その他 |
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すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |