年度 |
2024年度 |
開講部局 |
総合科学部総合科学科 |
講義コード |
ASB04001 |
科目区分 |
専門教育科目 |
授業科目名 |
欧米大陸間文化研究 |
授業科目名 (フリガナ) |
オウベイタイリクカンブンカケンキュウ |
英文授業科目名 |
Study of Euro-American Cultural Contact |
担当教員名 |
青木 利夫 |
担当教員名 (フリガナ) |
アオキ トシオ |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
2年次生 前期 セメスター(前期) |
曜日・時限・講義室 |
(前) 水3-4:総K303 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
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講義中心、板書、資料配布、パワーポイント・映像使用。大学からオンライン授業の指示が出た場合は、Teamsを使った遠隔授業をおこなう。 |
単位 |
2.0 |
週時間 |
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使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
3
:
中級レベル
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学問分野(分野) |
23
:
人文学 |
学問分野(分科) |
13
:
地域研究 |
対象学生 |
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授業のキーワード |
植民地、ヨーロッパ、中南米、ラテンアメリカ、南北アメリカ、先住民、人種・民族問題、異文化接触、異文化理解、アイデンティティ、文化の政治性、グローバリゼーション、ネオリベラリズム、多文化主義、SDGs_1、SDGs_10 |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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プログラムの中での この授業科目の位置づけ (学部生対象科目のみ) | |
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到達度評価 の評価項目 (学部生対象科目のみ) | 総合科学プログラム (知識・理解) ・個別学問体系の密接な相互関係とその重要性を認識するうえでの必要な知識・理解 (能力・技能) ・課題の考察のために必要な理論・方法を特定する能力・技能 (総合的な力) ・柔軟な発想と構想力のもとに、課題を考察するために必要な知識・理解と能力・技能を組合せ、主体的に研究する能力 |
授業の目標・概要等 |
アメリカ大陸に栄えた先住民文明は、15世紀末以降、ヨーロッパ諸国によって破壊され、そこに暮らしていた人びとの生活は大きく変容する。その後、アメリカ大陸は、300年にもおよぶ植民地支配を経験したのち、18世紀末から19世紀はじめにかけて多くの国が独立する。しかしながら、欧米大陸間の関係はとぎれることなく、今日にいたるまで継続している。本講義では、いわゆるコロンブスの「発見」から現代までの両大陸間の歴史を概観しながら、そのなかで提起されてきたいくつかの問題をとりあげる。その際、先住民問題、人種問題、異文化接触、異文化理解、ナショナリズム、文化的アイデンティティ、文化の政治性、植民地主義、貧困、社会変革、グローバル化、新自由主義など、現代のわれわれにとって重要な諸課題と関連させながら検討する。両大陸間の歴史的経緯が提起している諸問題を、今日われわれがどのようにひきとり、どのように考えるのか、さまざまな問題を提起したい。 |
授業計画 |
1.授業内容などに関するオリエンテーション 2.ラテンアメリカ史の歴史:「ラテンアメリカ」とは何か 3.ヨーロッパによるアメリカの「発明」:「発見」・「征服」期 4.ヨーロッパにとっての「インディオ」:植民地期 5.国家の「独立」の意義:独立期 6.「インディオの発見・創造」:独立期から国家形成期 7.社会問題としての「インディオ」:19世紀から20世紀の世紀転換期 8.ラテンアメリカの人種問題:「混血論」 9.インディヘニスモ批判とネオ・インディヘニスモ 10. メキシコのストリート・チルドレン 11. レポートについて 12. 20世紀末のラテンアメリカ その1:アマゾンの先住民社会から見る資本主義社会 13. 20世紀末のラテンアメリカ その2:ポトシ銀山からみる世界の格差 14. ラテンアメリカの今 その1:メキシコ 15. ラテンアメリカの今 その2:キューバ まとめ:「ラテンアメリカ」が問いかける現代的課題
レポート本文2000字以上 |
教科書・参考書等 |
参考文献 西川長夫ほか編『ラテンアメリカからの問いかけ:ラス・カサス、植民地支配からグローバリゼーションまで』人文書院 清水透『ラテンアメリカ500年—歴史のトルソー』岩波現代文庫 清水透編『ラテンアメリカ:統合圧力と拡散のエネルギー』(<南>から見た世界05)大月書店 国本伊代『メキシコの歴史』新評論 国本伊代『概説ラテンアメリカ史』新評論 国本伊代/中川文雄編『ラテンアメリカ研究の招待』新評論 ファーヴル、アンリ(染田秀藤訳)『インディヘニスモ』白水社 |
授業で使用する メディア・機器等 |
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【詳細情報】 |
配付資料,映像(ビデオ/PC/その他画像資料) |
授業で取り入れる 学習手法 |
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予習・復習への アドバイス |
1.ラテンアメリカの地図をみて、どのような国があるかを考えてみる。 2.国本伊代『概説ラテンアメリカ史』(新評論)を読む。 3〜9.moodleで配布される資料を読む。 10. 世界のストリート・チルドレンの問題について調べる。 11.「レポート作成上の注意」を読む。 12.アマゾンの先住民について調べる。 13.ポトシ銀山について調べる。 14.メキシコの歴史とメキシコと米国の国境問題について調べる。 15.キューバの歴史を調べる。授業全体を振り返り、レポートの課題を見つけ、関連の文献を調べる。レポート執筆の準備をする。 |
履修上の注意 受講条件等 |
毎回、授業についての簡単な感想を提出すること。スペイン語の知識は要求しない。 |
成績評価の基準等 |
レポート80-90%程度、各授業ごとに提出する感想10-20%程度で評価する。ただし、10回以上の感想を提出しないものは、レポートを提出しても評価しない。 |
実務経験 |
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
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メッセージ |
ラテンアメリカ・カリブ海地域の歴史や文化に関心のある人のほかに、目標に掲げた諸問題に関心のある人も歓迎します。この授業が、これまで、疑ったり、考えたりしたことのなかった問題を発見し、それについてさらに深く考察するきっかけとなることを願っています。 |
その他 |
授業ごとのコメントは、授業終了直後にmoodleを通じて提出してもらうので、可能な限りパソコンを持参すること。 http://home.hiroshima-u.ac.jp/atoshi/ |
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |