年度 |
2024年度 |
開講部局 |
総合科学部総合科学科 |
講義コード |
AHL30001 |
科目区分 |
専門教育科目 |
授業科目名 |
言語フィールドワーク |
授業科目名 (フリガナ) |
ゲンゴフィールドワーク |
英文授業科目名 |
Linguistic Fieldwork |
担当教員名 |
大嶋 広美 |
担当教員名 (フリガナ) |
オオシマ ヒロミ |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
2年次生 後期 3ターム |
曜日・時限・講義室 |
(3T) 火3-6:総K109 |
授業の方法 |
演習 |
授業の方法 【詳細情報】 |
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講義中心、演習中心、板書多用、ディスカッション、学生の発表 |
単位 |
2.0 |
週時間 |
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使用言語 |
B
:
日本語・英語 |
学習の段階 |
2
:
初級レベル
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学問分野(分野) |
23
:
人文学 |
学問分野(分科) |
06
:
言語学 |
対象学生 |
学部生(2年生から4年生まで) |
授業のキーワード |
フィールドワーク、音声、音韻、IPA(国際音声記号)、声調言語 |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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プログラムの中での この授業科目の位置づけ (学部生対象科目のみ) | 言葉のしくみや変遷を知る上で重要な手法となるフィールドワークの基礎を学習する。 |
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到達度評価 の評価項目 (学部生対象科目のみ) | 総合科学プログラム (知識・理解) ・当該の個別学問体系の重要性と特性、基本となる理論的枠組みへの知識・理解 (能力・技能) ・個別学問体系に関する多様な情報源から必要な文献資料やデータを収集・解析する能力・技能 (総合的な力) ・柔軟な発想と構想力のもとに、課題を考察するために必要な知識・理解と能力・技能を組合せ、主体的に研究する能力 |
授業の目標・概要等 |
・今まで聞いたことのない言語を聞いて書き取る言語調査の手法を習得することができる。 ・言語フィールドワークを通して言語を分析する手法を身につけることができる。 ・音声のしくみがわかる。 |
授業計画 |
第1回 ガイダンス / 言語フィールドワークの目的 / 言語フィールドワークのための音韻と音声1(IPAの学習/復習) 第2回 言語フィールドワークのための音韻と音声2(IPAの学習/復習) 第3回 言語フィールドワークのための音韻と音声3(IPAの学習/復習) 第4回 言語フィールドワークのための音韻と音声4(IPAの学習/復習) 第5回 言語フィールドワークのための音韻と音声5(IPAの復習)/語彙 と文法調査方法 第6回 音素分析、言語フィールドワーク実践のための準備と討論 第7回 言語(非声調言語)フィールドワーク実践1 第8回 言語(非声調言語)フィールドワーク実践2 第9回 言語(非声調言語)フィールドワーク実践3 第10回 言語(非声調言語)フィールドワークの結果と討論 /声調言語 とは /声調言語の音韻・音声1 第11回 声調言語の音韻・音声2/声調言語の調査方法 /声調言語の調査の 練習(1) 第12回 声調言語の調査の練習(2) 第13回 言語(声調言語)フィールドワーク実践1 第14回 言語(声調言語)フィールドワーク実践2 第15回 言語(声調言語)フィールドワーク実践3/ 言語フィールド ワークの総まとめとディスカッション
期末レポート提出
授業の前半は非声調言語の調査、後半は声調言語(北京方言以外の言語)の調査を行う。 |
教科書・参考書等 |
・Newman, P. & Ratliff, M. 2001. Linguistic Fieldwork. Cambridge University Press. ・中国社会科学院語言研究所. 方言調査字表(修訂本). 商務印書館(1981年以降に出版されたもの) ・Pullum,G.K. & Ladusaw, W. 1996. Phonetic Symbol Guide. University Of Chicago Press. ・斎藤純男.日本語音声学入門(改訂版). 三省堂、2006年 ・Everett, Daniel. 2009. Don't Sleep, There are Snakes. Profile Books (屋代通子訳『ピダハン―― 「言語本能」を超える文化と世界観』. みすず書房、2012年). |
授業で使用する メディア・機器等 |
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【詳細情報】 |
PC、鏡 |
授業で取り入れる 学習手法 |
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予習・復習への アドバイス |
IPA(国際音声記号)を復習しておいてください。 授業中指示した参考書と論文を読んでおいてください。調査を行う前に必要なデータを収集し準備をしてください。 |
履修上の注意 受講条件等 |
言語調査は教室内で行う予定。中国語未学習者でも履修可能。言語学、音声学、音韻論学関係の授業を受講したものが望ましい。授業を一度欠席すると授業の内容についていけなくなるので、欠席しないようにしてください。 |
成績評価の基準等 |
授業における課題への取り組みや期末レポートにより総合的に評価する(平常点50%、レポート50%)。 |
実務経験 |
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
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メッセージ |
授業ではみなさんが聞いたことがない言語をIPAで書き取ります。言葉を直接聞いて書く言語調査の面白さを味わってください。書籍で得た言語知識とは違った新しい発見があるはずです。自分の母語(方言)や身近な言葉(例えば広島方言)、テレビやラジオから流れる言葉を何気なく聞いていると思いますが、注意しながら言葉を観察してみてください。そうすることによって、言語の観察力がつくだけでなく、その言葉にも興味が湧くことでしょう。昨年度の調査対象の言語はマドゥラ語パメカサン方言と中国浙江省蘭渓方言でした。 |
その他 |
授業形式は対面ですが、ウィルス感染状況によってはズームかチームスによるオンライン授業を行う予定です。第1回のガイダンスでは、音声学とフィールドワークについての概論、第2回以降の授業の準備についての説明をしますので、必ず出席してください。 |
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |