年度 |
2024年度 |
開講部局 |
総合科学部総合科学科 |
講義コード |
AHH35001 |
科目区分 |
専門教育科目 |
授業科目名 |
社会文化論 |
授業科目名 (フリガナ) |
シャカイブンカロン |
英文授業科目名 |
Comparative Study of Social Culture |
担当教員名 |
河合 信晴 |
担当教員名 (フリガナ) |
カワイ ノブハル |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
2年次生 後期 3ターム |
曜日・時限・講義室 |
(3T) 金1-4:総K205 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
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講義中心、スライド使用 |
単位 |
2.0 |
週時間 |
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使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
3
:
中級レベル
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学問分野(分野) |
23
:
人文学 |
学問分野(分科) |
07
:
史学 |
対象学生 |
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授業のキーワード |
SDG-08 SDG-09 SDG-11 SAG-12 労働、余暇、時間、日常と政治 |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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プログラムの中での この授業科目の位置づけ (学部生対象科目のみ) | 人間探求領域 人間文化授業科目群の講義である。 |
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到達度評価 の評価項目 (学部生対象科目のみ) | 総合科学プログラム (知識・理解) ・当該の個別学問体系の重要性と特性、基本となる理論的枠組みへの知識・理解 ・異文化・異領域の人々に対するコミュニケーション能力の前提となる日本語・日本文化及び外国語・外国文化への知識・理解 (総合的な力) ・研究倫理と主体的な知的関心に基づき課題を発見し、解決に向けた方策を立案できる総合的な能力 ・柔軟な発想と構想力のもとに、課題を考察するために必要な知識・理解と能力・技能を組合せ、主体的に研究する能力 |
授業の目標・概要等 |
日本とヨーロッパ社会を比較するとき、日常生活において大きな違いが現れるものの一つに時間の使い方がある。ヨーロッパでは、決められた時間に労働を行いながらも、その時間は余暇活動を始めとする一人一人の個人の生活の充足を図るための手段として認識されている。本講義では、このような時間の使い方がいかにして形成され、どのように労働や余暇という活動が分化してきたのかを、主に近世以降のドイツを振り返りながら明らかにしていく。同時に様々な日常活動を通じて生み出される人々の社会的なつながりにも着目して、現代のヨーロッパ・ドイツ社会の特色を論じる。 |
授業計画 |
第1回 イントロダクション ヨーロッパにおける時間と社会空間 古代ギリシア世界と時間 第2回 古代ローマ社会と時間 第3回 中世ヨーロッパ 教会・農村・都市のありかた(8~12世紀) 第4回 中世後期~近世 教会・農村・都市のありかた 第5回 近世~近代 ヨーロッパ世界の変貌 フランス革命・産業革命 第6回 近代ドイツの社会空間と余暇(1)フランス革命後の社会 第7回 近代ドイツの社会空間と余暇(2)市民の世界 第8回 近代ドイツの社会空間と余暇(3)労働者の世界 第9回 第一次世界大戦後の社会と余暇 第10回 ナチ時代~第二次世界大戦 「民族共同体」の社会における余暇 第11回 西ドイツの大衆消費社会と余暇(1960年代まで) 第12回 西ドイツの社会における個別化と余暇(1970年代以降:統一後も含めて) 第13回 東ドイツ・国家社会主義体制下における余暇の大衆化 第14回 東ドイツ・国家社会主義体制下における余暇の個別化
第15回 ターム・テスト
各回のレビューシートの作成と期末テスト
テーマ:ヨーロッパ・ドイツにおける労働と余暇 |
教科書・参考書等 |
参考書: 矢野久/アンゼルム・ファウスト(編)『ドイツ社会史』(有斐閣、2001年) 若尾祐司/井上茂子(編) 『ドイツ文化史入門-16世紀から現代まで』(昭和堂、2011年) 若尾祐司/井上茂子(編) 『近代ドイツの歴史-18世紀から現代まで』(ミネルヴァ書房、2005年) 河合信晴『政治がつむぎだす日常―東ドイツの余暇と「ふつうの人びと」』(現代書館、2015年) 河合信晴/川越修(編)『歴史としての社会主義―東ドイツの経験』(ナカニシヤ出版、2016年) |
授業で使用する メディア・機器等 |
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【詳細情報】 |
パワーポイント,配付資料,映像(ビデオ/PC/その他画像資料) |
授業で取り入れる 学習手法 |
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予習・復習への アドバイス |
第1回 授業で取り上げるテーマについて、参考文献に何があるのか調査する。 第2回 古代ヨーロッパ社会の特質を世界史の知識から復習する。 第3回 中世ヨーロッパにおける教会・農村・都市の変化について世界の知識を復習しておく。 第4回 キリスト教の時間・労働観を理解したうえで、日本の宗教の時間・労働観と比較する。 第5回 フランス革命・産業革命で社会がどのように変化したのかを世界史の知識から復習し、それが時間のありかたとどうかかわるのかを考える。 第6回 フランス革命以降、ドイツ国家成立までのドイツの歴史について復習し、それが余暇とどういう関係にあるのかを考える。 第7回 近代「市民社会」について授業前に復習をしたうえで、この社会における労働と余暇との関係について理解する。 第8回 労働者の余暇活動がどのようなものであったのかを理解する。 第9回 第一次世界大戦の総力戦によってドイツ社会がどのように変化したのかを理解する。 第10回 「大衆社会」とは何かを理解し、ナチ体制下での労働と余暇の特徴を説明できるようになる。 第11回 戦後ドイツ社会について労働と余暇の観点から、消費社会の大衆化とその変化について考える。 第12回 同上 第13回 同上 第14回 同上 |
履修上の注意 受講条件等 |
講義を受けるにあたっての基本的なマナー(私語をしない、リアクションペーパーの提出厳守、等)については各自が意識的に注意をすること。 |
成績評価の基準等 |
レビューシートの内容30%、期末テスト70%で評価します。 |
実務経験 |
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
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メッセージ |
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その他 |
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すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |