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年度 2024年度 開講部局 総合科学部総合科学科
講義コード AGA06001 科目区分 専門教育科目
授業科目名 公害史
授業科目名
(フリガナ)
コウガイシ
英文授業科目名 History of Environmental Issues
担当教員名 中澤 聡
担当教員名
(フリガナ)
ナカザワ サトシ
開講キャンパス 東広島 開設期 2年次生   後期   4ターム
曜日・時限・講義室 (4T) 木5-8:総K305
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
 
講義中心 
単位 2.0 週時間   使用言語 J : 日本語
学習の段階 2 : 初級レベル
学問分野(分野) 23 : 人文学
学問分野(分科) 08 : 科学史・技術史
対象学生
授業のキーワード 土壌浸食、水害、放射能、海洋汚染、地球温暖化 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
(学部生対象科目のみ)
『広辞苑』は公害を「企業活動によって地域住民が被る環境災害」と定義している。この定義が示唆するように、日本において公害とは、企業の不注意に起因する、地域的に限定された、経済発展の例外事象とみなされてきたように思われる。しかし地球温暖化が世界的な課題として注目を集めている今日、公害の定義も拡張される必要がある。
人類が火を手に入れ犂を発明して以来、文明は生産性を高める技術によって形成されてきた。一方それらの技術は環境の劣化と天然資源の枯渇を招き、文明衰退の遠因となった。西欧近代文明は植民と化石燃料の使用によりこのパターンから離陸したかに見えたが、その後継者たる現代文明はグローバル化した公害=地球環境問題に直面している。
公害とは国家や地域、民族を超えて、また自然と社会、人との相互作用の中で、複数の要因が複雑に絡み合って存在しており、まさに人間総合科学プログラムが対象とする課題である。 
到達度評価
の評価項目
(学部生対象科目のみ)
総合科学プログラム
(知識・理解)
・当該の個別学問体系の重要性と特性、基本となる理論的枠組みへの知識・理解
・個別学問体系の密接な相互関係とその重要性を認識するうえでの必要な知識・理解
(能力・技能)
・自らの研究成果をレポートや論文にまとめ、ゼミや研究会等で発表し、質問などにも回答できる能力・技能 
授業の目標・概要等 技術的進歩と公害は文明史における双子の兄弟であり、生産性を高めるイノベーションが技術史のテーマであるとすれば、公害史はそれを補完するものである。本講義では「公共の利益の名のもとに(先)住民に加えられる危害や損害」と定義された公害の歴史を扱う。 
授業計画 第1回: イントロダクション:公害史と環境史
第2回: なくならない公害
第3回: プロメテウスの火、デメテルの麦
第4回: 灌漑文明の興亡
第5回: 古代地中海文明の興隆と衰退
第6回: 中世西欧文明の勃興:拡大から危機へ
第7回: 近世までの日本列島の開発と環境(1)
第8回: 近世までの日本列島の開発と環境(2)
第9回: 石炭と植民地:「持続的成長」の裏側
第10回: 日本の近代化:解決された問題と新たな課題
第11回: 電化とダムの時代
第12回: 「石油の世紀」と公害輸出
第13回: 原子力開発と公害
第14回: Technological Lock-inとしての公害
第15回: まとめ 
教科書・参考書等 クライブ・ポンティング『緑の世界史』朝日新聞社1994. 
授業で使用する
メディア・機器等
 
【詳細情報】  
授業で取り入れる
学習手法
 
予習・復習への
アドバイス
第1回:シラバスをよく読む。
第2回:シラバスと講義内容を基に履修を検討する。
第3回:前回配布したクイズの問題を読んで答えを考える。
第4回:自身のノートと配布資料を読み、疑問点を整理する。
第5回:前回配布したクイズの問題を読んで答えを考える。
第6回:自身のノートと配布資料を読み、疑問点を整理する。
第7回:前回配布したクイズの問題を読んで答えを考える。
第8回:自身のノートと配布資料を読み、疑問点を整理する。
第9回:前回配布したクイズの問題を読んで答えを考える。
第10回:自身のノートと配布資料を読み、疑問点を整理する。
第11回:前回配布したクイズの問題を読んで答えを考える。
第12回:自身のノートと配布資料を読み、疑問点を整理する。
第13回:前回配布したクイズの問題を読んで答えを考える。
第14回:自身のノートと配布資料を読み、疑問点を整理する。
第15回:自身のノートと配布資料を読み、疑問点を整理する。
 
履修上の注意
受講条件等
毎回次回の内容に関連したクイズを配布する.成績には関わらず、提出の義務はないが、問題の解答を自分で考えてみること. 
成績評価の基準等 レポートで評価する。 
実務経験  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
 
メッセージ  
その他   
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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