年度 |
2022年度 |
開講部局 |
教養教育 |
講義コード |
61810001 |
科目区分 |
領域科目 |
授業科目名 |
哲学A |
授業科目名 (フリガナ) |
テツガクA |
英文授業科目名 |
PhilosophyA |
担当教員名 |
笠木 雅史 |
担当教員名 (フリガナ) |
カサキ マサシ |
開講キャンパス |
東千田 |
開設期 |
1年次生 後期 セメスター(後期) |
曜日・時限・講義室 |
(後) 木11-12:東千田A402講義室 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
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講義中心、質疑応答
対面で授業を行う予定だが、コロナ状況によってはオンラインに切り替えることもありうる。オンラインで行う場合は、Microsoft Teamsを使用する。 |
単位 |
2.0 |
週時間 |
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使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
2
:
初級レベル
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学問分野(分野) |
23
:
人文学 |
学問分野(分科) |
01
:
哲学 |
対象学生 |
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授業のキーワード |
哲学, 哲学史, 認識論, 知識, 合理性, 認識的不正義 |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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教養教育での この授業の位置づけ | |
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学習の成果 | |
授業の目標・概要等 |
本授業の目的は、哲学の一分野である現代の認識論が扱おうと試みているさまざまな問題について学習し、それらの問題の解決方法を自分で考える実践を行うことです。認識論は伝統的には、「どのようにして知識を獲得するのか」、「合理的な信念とはどのようなものか」といった知識や合理性に関する一般的な諸現象・諸問題を探求する分野でした。しかし現代の認識論は、「科学技術、教育、法、政治などがどのように知識と関わるのか」という問題を扱う形で認識論と他分野の接続を行ったり、また「ある人が知識を持っているどのように私たちは判断しているのか」という心理学的問題に取り組んだり(この試みは「実験哲学」とも呼ばれます)、「知識判断はどのように社会的環境に依存するのか」を探求する中で社会的偏見や差別と知識判断の関連性を指摘するなど、伝統的な問題圏だけでなく新しい問題に取り組んでいます。本講義では、前半で伝統的な認識論の問題と諸見解について学習し、後半では現代の認識論が取り組んでいる問題とその背景について学習します。認識論は哲学の多くの他の分野とも密接に関連していますので、前半では認識論以外の分野やその歴史に関しても触れます。後半で扱う現代の問題は私たちの身近に存在するものですから、それを学ぶだけでなく自分自身でこれらの問題について考え、ディスカッションを行います。 |
授業計画 |
第1回 イントロダクション:認識論と哲学の歴史 第2回~4回 知識と合理性:知識とは何か、合理的信念とは何か 第5回~6回 知識の獲得手段:知覚、証言、記憶、推論はどのように知識に貢献するのか 第7回 科学的知識:科学的知識は日常的知識とどのように異なるのか 第8回 道徳的知識:道徳について知ることはそもそもできるのか 第9回 科学技術:科学技術によってどのような認識能力が向上するのか 第10回 教育:教育はどのような知的発達を目指すべきなのか 第11回 政治:権力は知識にどのように影響するのか 第12回 知識帰属:なんのために、そしてどのようにして知っているかどうかを判断するのか 第13回~14回 認識的不正義:知識の判断は偏見や差別によってどのように歪められるのか 第15回 まとめ:さまざまな種類の知識
レポート2回を行います。レポート作成時は、別途配布するレポートの書き方ガイドに従うこと。 |
教科書・参考書等 |
ダンカン・プリチャード(2018)『知識とは何だろうか』(笠木雅史訳 近刊)(Pritchard, Duncan. (2018) What Is This Thing Called Knowledge?, 4th Edition. Routledge.) Fricker, Miranda. (2009). Epistemic Injustice: Power and the Ethics of Knowing. Oxford University Press. |
授業で使用する メディア・機器等 |
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【詳細情報】 |
教科書、参考資料、ハンドアウトをオンラインで配布します。受講前にダウンロードしたり、印刷しておいてください。授業内課題の提出はMicrsoft Formsを使って行います。教室にパソコンを持参するなどして、提出できるようにしてください。 |
授業で取り入れる 学習手法 |
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予習・復習への アドバイス |
まず自分で教科書を読んでみてください。わからない箇所がある場合は是非、授業中にいつでも質問してください。テキストをもとに授業内で議論し、自分の意見をまとめてもらいます。復習の際は、自分の意見が適切なのかを考え直すために、もう一度ゆっくりテキストを読んでみてください。さらに質問が出てきたら、次回の授業中に質問してかまいません。
また、授業中に関連する図書やビデオなどを紹介します。これらも是非予習、復習に活用してください。 |
履修上の注意 受講条件等 |
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成績評価の基準等 |
毎回授業中課題を課し、出席点の代わりとします(7回×5%=35%)。また、レポートを2回(30%と35%)を書いてもらいます。 |
実務経験 |
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
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メッセージ |
授業内の質問を歓迎します。どんなことでもよいので、積極的に質問してください。 |
その他 |
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すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |