年度 |
2022年度 |
開講部局 |
工学部 |
講義コード |
K8912040 |
科目区分 |
専門教育科目 |
授業科目名 |
河川工学 |
授業科目名 (フリガナ) |
カセンコウガク |
英文授業科目名 |
River Engineering |
担当教員名 |
内田 龍彦 |
担当教員名 (フリガナ) |
ウチダ タツヒコ |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
3年次生 後期 4ターム |
曜日・時限・講義室 |
(4T) 月5-6,木5-6:工102 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
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講義中心,Powerpoint ファイルを示しながら説明する。 |
単位 |
2.0 |
週時間 |
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使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
3
:
中級レベル
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学問分野(分野) |
25
:
理工学 |
学問分野(分科) |
13
:
土木工学 |
対象学生 |
第四類社会基盤環境工学プログラムの3年次生および過年度生 |
授業のキーワード |
河川法,流域,水循環,治水,利水,河川環境の保全,水文統計,河川計画,実務経験,SDG_11 |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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プログラムの中での この授業科目の位置づけ | 本授業科目は,社会基盤環境工学プログラム中の環境工学に関する基礎科目の1つであり,専門的な基礎知識を与えるとともに技術の目的や役割を理解させるものである。 ・この科目の前提となる科目:水理学,環境水理学 ・この科目と並行して履修することが望ましい科目:河川工学 |
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到達度評価 の評価項目 | 社会基盤環境工学プログラム (能力・技能) ・問題構成力 ・問題解析力 |
授業の目標・概要等 |
流域における水循環系の素過程とともに,治水計画の策定や河川生態系の保全に必要な基礎的事項を講義する。 なお,「知識・理解」,「能力・技能」の評価項目は,下記のとおりである。 1.水循環系を構成する素過程や都市化が水循環系に与える影響を説明することができる.(C:問題構成力) 2.河川構造物の整備において生態系に配慮すべき事項やその理由を説明することができる.(C:問題構成力) 3.降雨-流出解析や豪雨や大規模洪水の再現期間の算出を行うことができる.(D:問題解析力) |
授業計画 |
第1回 河川工学概論:水循環,河川の機能,河川法,治水,利水,環境保全 第2回 河川構造物:堤防,ダム,堰,遊水池,水制 第3回 降水:降雨システム,豪雨の特性,気候変化,降水量の計測,流域平均雨量 第4回 水文統計:対数正規分布,極値分布,再現期間 第5回 流出:蒸発散,浸透,表面流出,直接流出,基底流出 第6回 流出解析(1):有効降雨,合理式,流出係数 第7回 流出解析(2):単位図法,貯留関数法,タンクモデル 第8回 洪水と河床変動:洪水観測,洪水追跡,流砂,河床変動,河床形態 第9回 ダムと貯水池:多目的ダム,ダム操作,水利権,水温,濁度,富栄養化 第10回 中間試験 第11回 水害と治水対策:氾濫の形態,水害・治水対策の歴史,総合治水,ハード対策,ソフト対策 第12回 治水計画:計画降雨,基本高水,計画高水,超過洪水 第13回 利水計画:利水,水資源開発,渇水対策 第14回 河川環境計画(1):河川生態系,生息場 第15回 河川環境計画(2):多自然川づくり,環境評価法
講義後の確認テスト・レポート,河川計画・管理に必要な基礎知識を中間試験で確認する.期末試験にて計画の策定・評価に関する知識を確認する.
外部講師の講義を2回分入れる予定なので,日程調整などで順番などはそれによって変更します.第一回の時にスケジュールを連絡します. |
教科書・参考書等 |
参考書:「河川砂防技術基準 調査編」を以下からdownloadしてください. http://www.mlit.go.jp/river/shishin_guideline/gijutsu/gijutsukijunn/chousa/index.html |
授業で使用する メディア・機器等 |
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【詳細情報】 |
テキスト,配付資料,Powerpointファイル |
授業で取り入れる 学習手法 |
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予習・復習への アドバイス |
第1回 流域,水循環等の基本概念や河川の機能,管理,河川法の改正の背景を理解すること. 第2回 河川構造物の名称と機能を理解すること. 第3回 豪雨の発生プロセスとその特徴を理解すること.降水量の計測方法を理解すること. 第4回 確率分布のパラメータの推定方法,再現確率の計算方法を理解すること. 第5回 降雨-流出過程が説明できるようにすること. 第6回 有効降雨の算出,合理式の内容を理解すること. 第7回 例題に対して,流出解析モデルを適用できるようにすること. 第8回 洪水の特徴と洪水中に河床変動が発生することを理解すること. 第9回 多目的ダムの機能,貯水池内での水理現象,ダムの課題を理解すること. 第10回 中間試験の結果から基礎知識の理解度を確認する. 第11回 水害の軽減対策を根拠とともに説明できるようにすること. 第12回 洪水防御計画の手順の具体的な内容を説明できるようにすること. 第13回 水資源開発の手法と課題を整理すること. 第14回 河川生態系の特徴と生息場の保全の必要性を理解する. 第15回 生息場の保全対策を説明できるようにすること. |
履修上の注意 受講条件等 |
重要な用語や概念を記憶するのでなく,理解して使いこなせるように勉強して欲しい. |
成績評価の基準等 |
「授業の目標」の到達度はレポートと筆記試験に基づいて評価する。これらの評価点の配分は次の通りとし,成績は総合評価(100点満点)とする。 レポート(20点満点),中間試験(40点満点),期末試験(40点満点) |
実務経験 |
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
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メッセージ |
河川工学は,流域の抱える課題や対策に直接関連する事項を多く含んでいる.このため,河川やダムをはじめ,ニュースに取り挙げられることが多い.しかし,マスコミが流す内容や議論の妥当性には疑問視すべきものも多いので,その内容を自分で考えることができるようにして欲しい. |
その他 |
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すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |