年度 |
2022年度 |
開講部局 |
総合科学部総合科学科 |
講義コード |
AHH08001 |
科目区分 |
専門教育科目 |
授業科目名 |
生命倫理学 |
授業科目名 (フリガナ) |
セイメイリンリガク |
英文授業科目名 |
Bioethics |
担当教員名 |
澤井 努 |
担当教員名 (フリガナ) |
サワイ ツトム |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
2年次生 前期 2ターム |
曜日・時限・講義室 |
(2T) 金5-8:総K204 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
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講義中心、ディスカッション、
対面で授業を行う予定だが、コロナ感染状況次第では、オンラインに切り替えることもありうる。オンラインで行う場合は、Zoomを用いる。 |
単位 |
2.0 |
週時間 |
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使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
1
:
入門レベル
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学問分野(分野) |
23
:
人文学 |
学問分野(分科) |
02
:
倫理学 |
対象学生 |
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授業のキーワード |
倫理学、応用倫理学、生命倫理学 |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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プログラムの中での この授業科目の位置づけ | |
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到達度評価 の評価項目 | 総合科学プログラム (知識・理解) ・個別学問体系の密接な相互関係とその重要性を認識するうえでの必要な知識・理解 (総合的な力) ・研究倫理と主体的な知的関心に基づき課題を発見し、解決に向けた方策を立案できる総合的な能力 |
授業の目標・概要等 |
⽣命倫理学が対象とする問題は多岐に渡ります。本講義では、具体的に研究開発や医療現場で生じる問題をいくつか取り上げ、それらの是⾮を倫理的に考えます。 本講義の前半部では、倫理的思考⼒を鍛えるためにも、⽣命倫理学において⽤いられる代表的な倫理理論や基礎的な概念について学びます。本講義の後半部では、幹細胞研究(ES細胞研究やiPS細胞研究)、中絶・⽣殖医療、エンハンスメント、臓器移植など、科学技術に伴う倫理的問題について学びます。最終的には、本講義で取り上げられる「科学技術」に限らず、様々な⽣命科学や医療の問題について、⾃らが倫理的に考えられるようになることを⽬指します。 |
授業計画 |
第1回 イントロダクション:授業の進め⽅、成績評価⽅法の説明、⽣命倫理学の概説 第2回 倫理的思考の基礎:直観、事実と価値の区別、倫理的判断の⼀貫性、倫理的判断における公平な視点 第3回 倫理理論:功利主義、義務論、徳倫理 第4回 医療倫理の四原則:⾃律尊重、無危害、善⾏、正義 第5回 その他の倫理理論と概念:倫理理論に対する批判、医療倫理の四原則に対する批判、最善の利益、インフォームド・コンセント 第6回 前半部のまとめや補⾜:倫理理論や倫理原則の応⽤、研究開発や医療現場で⽣じる倫理的問題 第7回 幹細胞研究(ES/iPS細胞研究)の倫理:幹細胞研究の技術、国内外の規制、倫理的問題 第8回 幹細胞研究(ES/iPS細胞研究)の倫理:前回の復習・補⾜、幹細胞研究の倫理的問題に関するディスカッション 第9回 中絶・⽣殖医療の倫理:中絶・⽣殖医療の技術、国内外の規制、倫理的問題 第10回 中絶・⽣殖医療の倫理:前回の復習・補⾜、中絶・⽣殖医療の倫理的問題に関するディスカッション 第11回 エンハンスメントの倫理:エンハンスメントの技術、国内外の規制、倫理的問題 第12回 エンハンスメントの倫理:前回の復習・補⾜、エンハンスメントの倫理的問題に関するディスカッション 第13回 臓器移植の倫理:臓器移植の技術、国内外の規制、倫理的問題 第14回 臓器移植の倫理:前回の復習・補⾜、臓器移植の倫理的問題に関するディスカッション 第15回 後半部のまとめと補⾜:先端科学技術に伴う倫理的問題 |
教科書・参考書等 |
【参考書】 • 児玉聡、なつたか『マンガで学ぶ生命倫理』、化学同人、2013年。 • 伊勢田哲治、なつたか『マンガで学ぶ動物倫理』、化学同人、2018年。 • 林芳紀、伊吹友秀、KEITO『マンガで学ぶスポーツ倫理』、科学同人、2021年。 • マイケル・ダン、トニー・ホープ(児玉聡、赤林朗訳)『医療倫理超入門』、岩波書店、2020年(=Dunn M., Hope T. 2018. Medical Ethics: A Very Short Introduction. Oxford: Oxford University Press.)。 • Wilkinson D., Herring J., Savulescu J. 2020. Medical Ethics and Law: A Curriculum for the 21st Century. Edinburgh: Elsevier. • 赤林朗編『入門・医療倫理I 改訂版』、勁草書房、2017年。 • 赤林朗編『入門・医療倫理II』、勁草書房、2007年。
※ 参考書の購⼊は必須ではありません。この分野に関心のある学生は、参考書に挙げている日本語書籍から読むことをお勧めします。また、必要に応じて講義中に参考書を紹介します。 |
授業で使用する メディア・機器等 |
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【詳細情報】 |
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授業で取り入れる 学習手法 |
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予習・復習への アドバイス |
講義資料は、各回の講義前に公開しますので、受講者は予習・復習を⾏ってください。特に、双⽅向型の授業前に資料を読んでおくことで、グループ・ディスカッションの質が⾼まります。 |
履修上の注意 受講条件等 |
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成績評価の基準等 |
【レポート】:70% レポートによって、⽣命倫理学における基礎的事項に関する理解度、および倫理的思考⼒を評価します。 【授業への参加態度】:30% 毎回の講義後、講義内容に関する感想・質問を提出してもらい、それを授業への参加態度として評価します。 |
実務経験 |
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
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メッセージ |
講義中に全てを理解するのは難しいかもしれません。講義で分からないことがあれば、講義後に提出してもらう出席カードで質問したり、直接質問したりしてください。 |
その他 |
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すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |