年度 |
2020年度 |
開講部局 |
人間社会科学研究科博士課程前期人文社会科学専攻 |
講義コード |
WMA11000 |
科目区分 |
専門的教育科目 |
授業科目名 |
人文社会科学と社会 1c |
授業科目名 (フリガナ) |
ジンブンシャカイカガクトシャカイ |
英文授業科目名 |
Humanities and Social Sciences and Society |
担当教員名 |
永山 博之,瀧 敦弘,竹広 文明,友田 康信,田中 亮,金子 肇,伊藤 奈保子,陳 チュウ,硲 智樹,下岡 友加,中條 和光,劉 金鵬,原田 隆,石田 弓,江頭 大藏,鈴木 玉緒,宮永 文雄 |
担当教員名 (フリガナ) |
ナガヤマ ヒロユキ,タキ アツヒロ,タケヒロ フミアキ,トモダ ヤスノブ,タナカ リョウ,カネコ ハジメ,イトウ ナオコ,チン チュウ,ハザマ トモキ,シモオカ ユカ,チュウジョウ カズミツ,リュウ キンホウ,ハラダ タカシ,イシダ ユミ,エガシラ ダイゾウ,スズキ タマオ,ミヤナガ フミオ |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
1年次生 前期 2ターム |
曜日・時限・講義室 |
(2T) 月9-10,水9-10:講義室未定 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
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非対面(同時同方向およびオンデマンド)、講義中心、板書多用、ディスカッション |
単位 |
2.0 |
週時間 |
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使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
5
:
大学院基礎的レベル
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学問分野(分野) |
21
:
社会人基礎 |
学問分野(分科) |
09
:
大学院共通 |
対象学生 |
人文社会科学専攻生 |
授業のキーワード |
人文科学、社会科学 |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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プログラムの中での この授業科目の位置づけ | |
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到達度評価 の評価項目 | |
授業の目標・概要等 |
人文科学,社会科学の諸分野における研究が社会にどのような影響を及ぼし,また社会からどのような影響を受けてきたのかについて,自然科学や生命科学を含む他分野との関連も踏まえて解説する。それぞれの分野と社会との繋がりを学ぶことにより,人文科学,社会科学が今後の社会の形成においてどのような役割を期待されているのかの理解につなげる。また,受講生自身の研究テーマが人間社会の発展にどのような関与をし得るのかを考察することにより,研究意欲の向上を目指す。 |
授業計画 |
第1回:ガイダンスとして,本講義の全体像を解説する。講義担当者から見た、「文系の学問」の意義とは何なのか、について考えてみたい。できる範囲で履修者のみなさんとの対話を行う。【永山博之 6月17日 西条】 第2回:多文化社会,比較文化などの分野と社会との関りについて,他の諸分野との関連を踏まえて解説する。戦後日本において、知識人は日本の再建に関する思想的な営為について、講義を行う。特に、アジア論に中心を置き、過去に検討された比較的な視野を持った日本論を取り上げる。【劉金鵬 6月22日 西条】 第3回:哲学,倫理学,思想文化などの分野と社会との関りについて,他の諸分野との関連を踏まえて解説する。フランクフルト学派、とくにユルゲン・ハーバーマスの社会理論について解説する。【硲智樹 6月24日 西条】 第4回:日本史学,東洋史学,西洋史学などの分野と社会との関りについて,他の諸分野との関連を踏まえて解説する。戦後日本における中国史(とりわけ中国近現代史)研究の歩みとその存在意義について概説する。【金子肇 6月29日 西条】 第5回:地理学,考古学,文化財学などの分野と社会との関りについて,他の諸分野との関連を踏まえて解説する。「モノが語る史実」インドネシアの密教像・法具から日本への密教伝播をさぐる。【伊藤奈保子 7月1日 西条】 第6回:日本語学,日本文学,中国語学,中国文学,英米文学語学などの分野と社会との関りについて,他の諸分野との関連を踏まえて解説する。日本に現存する古鈔本漢籍群の文献価値及びその研究意義ついて概説する。【陳チュウ 7月6日 西条】 第7回:日本語学,日本文学,中国語学,中国文学,英米文学語学などの分野と社会との関りについて,他の諸分野との関連を踏まえて解説する。戦後台湾の日本語文学とその創出の背景となった歴史・社会状況について理解する。あわせて実際の作品読解を通じて〈文学〉という方法の可能性及び限界について考える。【下岡友加 7月8日 西条】 第8回:経済学に関する分野を中心として,社会との関りについて他の分野との関連を踏まえて解説する。経済学における最も重要な概念は「市場」である。この市場に対して政府が働きかける「経済政策」に焦点を当てて,経済学の基本的な世界観を学ぶ。【瀧敦弘 友田康信 7月13日 西条】 第9回:経営学に関する分野を中心として,社会との関りについて他の分野との関連を踏まえて解説する。情報化社会におけるグローバル・ガバナンスの一例として、インターネットを運用するIETF、ICANNという二つの組織を概説する。【原田隆 7月15日 東千田】 第10回:法学に関する分野を中心として,社会との関りについて他の分野との関連を踏まえて解説する。現代型訴訟を題材に、法学に関する分野を中心として,社会との関りについて他の分野との関連を踏まえて解説する。【宮永文雄 7月20日 西条】 第11回:政治学に関する分野を中心として,社会との関りについて他の分野との関連を踏まえて解説する。政治学を学ぶと社会にとって何かいいことがあるのか、あるとすれば何なのかについて考えてみたい。【永山博之 7月27日 西条】 第12回:社会学に関する分野を中心として,社会との関りについて他の分野との関連を踏まえて解説する。社会学の考え方の特徴と研究の歩みについて概説する。【鈴木玉緒 7月29日 西条】 第13回:心理学・行動科学に関する分野を中心として,社会との関りについて他の分野との関連を踏まえて解説する。臨床心理学における知見が社会の中でどのように活かされているかを、公認心理師や臨床心理士の活動を踏まえて学ぶ。【石田弓 8月3日 西条】 第14回:心理学・行動科学に関する分野を中心として,社会との関りについて他の分野との関連を踏まえて解説する。基礎心理学における人間観 学習心理学は人をどのように捉えてきたかを概説する。【中條和光 8月5日 西条】 第15回:心理学・行動科学に関する分野を中心として,社会との関りについて他の分野との関連を踏まえて解説する。超高齢社会を迎えている我が国において、高齢者が抱える健康問題を解決するための研究アプローチを概説する。【田中亮 8月12日 西条】
毎回小テストを実施する。期末試験は実施しない。 |
教科書・参考書等 |
全体としては指定しない。各回ごとに担当者が指示する。 |
授業で使用する メディア・機器等 |
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【詳細情報】 |
テキスト,配付資料,映像(ビデオ/PC/その他画像資料) |
授業で取り入れる 学習手法 |
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予習・復習への アドバイス |
第1回:予習は特に必要ない。授業で提起した課題について各自、考えてきてもらいたい。 -- 第2回:現在のインドネシアについて宗教・文化などに関する知識を各自が確認し、授業に臨んでもらいたい。参考文献、佐和隆研『インドネシアの遺跡と美術』日本放送出版協会、1973年。伊藤奈保子『改訂版インドネシアの宗教と美術』法蔵館、2019年など。 -- 第3回:予習復習のために次の参考文献を挙げておきます。中岡成文『増補 ハーバーマス』(ちくま学芸文庫、2018) -- 第4回:飯島・久保・村田編『シリーズ 20世紀中国史』第4巻:現代中国と歴史学の第1章「日本の20世紀中国史研究」(とくに、その1~9頁)を予め読んでおくと、より理解が深まります。 -- 第5回:興味のある戦後日本知識人の論著を読むこと -- 第6回:予習復習のために次の参考文献を挙げておきます。陳チュウ『日宋漢籍交流史の諸相』(新・日中文化交流史叢書、大樟樹出版社、2019) -- 第7回:予習→Bb9の資料を事前に読み、自分なりの疑問点や感想を明確にしておくこと。復習のための参考文献→下岡友加『ポストコロニアル台湾の日本語作家 黄霊芝の方法』(溪水社、2019)。その他の文献については授業中に明示する。 -- 第8回:もし興味があるならば,経済学の古典や経済学説史に関する本を合わせて読むと,理解がより深まると思われる。 -- 第9回:もし興味があれば、IETFやICANNという組織について調べておいてください。 -- 第10回:「現代型訴訟」「政策形成型訴訟」「新しい権利」について、予習しておくと理解が深まる。 -- 第11回:政治学者に政治家は務まるのか、務まらないとすればなぜなのか、について考えてみてください。 -- 第12回:参考文献を講義中に紹介します。 -- 第13回:あなたの身近なところで公認心理師や臨床心理士がどのような活動をしているか、関心があれば調べてみてください。 -- 第14回:学問領域によって,人をどのような存在と捉えられているかを,基礎心理学(学習心理学)を事例として考えてみたいと思います。学部の心理学概論の教科書などで学習心理学を復習しておいてください。 -- 第15回:ロコモティブシンドロームとは何か調べておくこと。 |
履修上の注意 受講条件等 |
授業への出席回数が全体の3分の2に満たない場合は,期末試験の受験資格,期末レポート等の提出資格が得られない。授業に出席の際は必ず学生証を持参すること。 |
成績評価の基準等 |
成績は,各回における小テスト等の結果を総合して評価する。 |
実務経験 |
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
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メッセージ |
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その他 |
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すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |