年度 |
2020年度 |
開講部局 |
医系科学研究科博士課程前期 |
講義コード |
TB270101 |
科目区分 |
専門的教育科目 |
授業科目名 |
慢性疾患ケア看護学特論1 |
授業科目名 (フリガナ) |
マンセイシッカンケアカンゴガクトクロン1 |
英文授業科目名 |
Lecture on Chronic Care Nursing 1 |
担当教員名 |
森山 美知子 |
担当教員名 (フリガナ) |
モリヤマ ミチコ |
開講キャンパス |
霞 |
開設期 |
1年次生 前期 セメスター(前期) |
曜日・時限・講義室 |
(前) 月1-2 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
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講義と演習、ディスカッション、学生の発表 |
単位 |
2.0 |
週時間 |
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使用言語 |
B
:
日本語・英語 |
学習の段階 |
6
:
大学院専門的レベル
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学問分野(分野) |
27
:
健康科学 |
学問分野(分科) |
04
:
保健学 |
対象学生 |
専門看護師(慢性疾患看護)コース 1年次生 |
授業のキーワード |
慢性疾患ケア提供体制、アウトカムマネジメント、疾病管理、慢性疾患ケアモデル |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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プログラムの中での この授業科目の位置づけ | |
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到達度評価 の評価項目 | |
授業の目標・概要等 |
【授業の目標】慢性疾患をもつ人々に適用される医療・福祉の制度や体制を学び、その革新方策の方法論を学ぶ。 【到達目標】 1.わが国及び諸外国の保健・医療・福祉・介護保険制度における慢性疾患ケアの位置づけと問題点、新たなシステムの構築の必要性について学ぶ。 2.慢性疾患をもつ人々のQOLや臨床アウトカムを向上させるための疾病管理及び慢性疾患ケアモデルについて学ぶ。 3.慢性疾患をもつ人々のQOLや臨床アウトカムの向上に必要なEBCP(Evidence-based Clinical Practice)を学ぶ。 4.慢性疾患ケアの継続的質改善のためのアウトカムマネジメントを学ぶ。アウトカムマネジメントに必要なITの活用とデータマネジメント及びそれに関する倫理について学ぶ。 5.医療施設又は地域資源を利用する慢性疾患をもつ人々に対するサービス提供体制の再構築に向けて専門看護師の取る役割について学ぶ。 【授業展開】 Change agentとして、慢性疾患患者・家族に対するケア提供システムの分析と改善ができるようになるための方策を学ぶことを目的とすることから、森山と公立病院看護部長の中野講師が主軸となって方法論を展開する。 |
授業計画 |
【第1回-第3回】 わが国の慢性疾患ケア提供体制に関する保健・医療・福祉・介護保険制度:現状と問題点の分析 【第4回・第5回】 諸外国の慢性疾患ケア提供体制:特に諸外国の疾病管理や長期ケア・在宅ケア制度 ・諸外国の慢性疾患ケア/疾病管理の現状 オーストラリアや米国、欧州の疾病管理 等 【第6回・第7回】 慢性疾患ケアモデル:疾病管理とナーシングケースマネジメント、アウトカムマネジメント ・慢性疾患をもつ人々のQOL及び臨床アウトカムを向上させる方策(疾病管理の展開方法) ・アウトカムマネジメントの展開方法 【第8回】(操華子講師) QOL及び臨床アウトカムの向上について、EBCPの視点から学ぶ ・EBCPの定義、具体的プロセスについて、さらにベストプラクティスを支える診療ガイドラインの活用について学習する。 【第9回】(操華子講師) EBCPの展開:文献・診療ガイドラインの活用法:研究結果の臨床への活用の仕方 【第10回】 慢性疾患ケアモデル:専門看護師が取る役割、変化理論、Change Agent 【第11回】 ナーシング・アントレプレニュアーシップ 地域における慢性疾患管理 慢性疾患ケア提供体制の変革の実際 【第12回・第13回】(中野真寿美講師) 科学的手法を用いた慢性疾患患者のアウトカムの向上とケアの継続的質改善(1) 概論、臨床指標・看護ケアの指標・QOLとの関連、組織分析 【第14回】(中野真寿美講師) 科学的手法を用いた慢性疾患患者のアウトカムの向上とケアの継続的質改善(2) ・活用できる診療記録やレセプト等の活用 ・病院・患者データの活用と倫理 【第15回】 科学的手法を用いた慢性疾患患者のアウトカムの向上とケアの継続的質改善(2) ・活用できる診療記録やレセプト等の活用 ・病院・患者データの活用と倫理 【特別講演】(小林美亜講師) <テーマ> ・長期ケア・在宅ケアの現状と問題点:日本と諸外国との比較を踏まえて ・看護の質の評価:米国・英国の取り組みと日本の課題 |
教科書・参考書等 |
【テキスト】 ・アン・ワジョナー:アウトカムマネジメント. 日本看護協会出版会, 2003. ・森山美知子:新しい慢性疾患ケアモデル―ディジーズマネジメントとケースマネジメント. 中央法規 ・厚生省健康政策局研究開発振興課医療技術情報推進室監修:わかりやすいEBM講座. 厚生科学研究所 ・診療報酬(介護報酬):その仕組みと看護の評価, 日本看護協会出版会 ・医科診療報酬点数表, 社会保険研究所 ・訪問看護業務の手引き:介護保険・医療保険, 社会保険研究所 ・改正介護保険法, 中央法規 他 【参考テキスト】 臨床看護, vol.32, no.4, 2006年3月臨時増刊号. アウトカムマネジメントの視点からの老年看護学. ヘルス出版 |
授業で使用する メディア・機器等 |
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【詳細情報】 |
テキスト,配付資料 |
授業で取り入れる 学習手法 |
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予習・復習への アドバイス |
【第1回-第3回】 ・「新しい慢性疾患ケアモデル」第1章~第4章を読んでくる。 ・慢性疾患、特にサブスペシャリティとしたい領域のケア提供体制について諸制度や診療報酬制度等の影響から分析する。(マクロな視点) 【第4回・第5回】 ・諸外国の事例から、わが国の慢性疾患ケアをめぐる問題点と改善の方向を考える。 【第6回・第7回】 ・諸制度が医療機関や地域で実施する慢性疾患ケア提供にどのように影響するか、障害や問題点を考え、その上で何をどのように改善できるのか、改善しなければならないか、そしてその方法論を考える。 ・「新しい慢性疾患ケアモデル」第5章、第6章、第9章~第12章までを読んでくる。 ・「アウトカムマネジメント」第1章、第4章を読んでくる。 【第8回】 ・医療の質の向上と保障の観点から、厚生労働省の政策を考える。 ・サブスペシャリティ領域におけるベストプラクティスを考える。 ・「わかりやすいEBM講座」第1部を読んでくる。 【第9回】 ・サブスペシャリティ領域における、ケア提供体制を変えたい疾患群等について、診療ガイドラインや過去の研究結果からベストプラクティス及び具体的な方法を見出す。 【第10回】 ・ケア提供体制を改善するためのアクションを起こす際に、どのような役割が取れるのかを具体的に考える。 【第12回・第13回】 ・選定した疾患群/慢性疾患領域において、ケア提供体制を改善するための具体的な方法を考える。アウトカム・プロセス・構造指標の設定。 【第14回】 ・考えてきた変化を起こしたい領域について、病院管理者や行政等を説得する材料となる資料作成を学習する。 ・第12・13回の発展。データを整理してデータベースの持参。分析方法の検討。データの視覚化、見方、読み方の学習。 【第15回】 ・プレゼンテーションの準備をしてくる。Power Point又は配布資料を作成してくる。 |
履修上の注意 受講条件等 |
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成績評価の基準等 |
【評価】 出席率と授業貢献度(参加度)50% 課題の達成度(中野講師課題)20% 課題の達成度(レポート&プレゼンテーション)30% ※課題は授業の最初に提示 |
実務経験 |
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
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メッセージ |
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その他 |
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すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |