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年度 2020年度 開講部局 教養教育
講義コード 61051003 科目区分 領域科目
授業科目名 芸術学B
授業科目名
(フリガナ)
ゲイジユツガクB
英文授業科目名 Science of ArtB
担当教員名 桑島 秀樹
担当教員名
(フリガナ)
クワジマ ヒデキ
開講キャンパス 東広島 開設期 1年次生   後期   4ターム
曜日・時限・講義室 (4T) 金5-8:総K107
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
【★(12月~の授業開始時に、いまだ新型コロナウィルスの影響が甚大だった場合)非対面式(双方向的講義)WEBライヴ講義(+教科書購入による自学自習の併用)を予定。ただし、受講生のネット環境等を勘案したうえで、メールのみの連絡による対応も検討します。】
※以下は、新型コロナウィルスの影響が沈静化して対面式講義が可能となった場合:★講義中心:部屋を暗くして大画面スクリーンへのプロジェクター投射により、アイルランド感性文化・芸術文化にまつわる映画・演劇などの映像資料を多用して授業を展開します(映像を示しながら、説明をくわえます)。このため、残念ながら、やや暗い部屋で講義中に視覚・聴覚資料を一緒に参照できない方には受講は向きません。 
単位 2.0 週時間   使用言語 J : 日本語
学習の段階 1 : 入門レベル
学問分野(分野) 23 : 人文学
学問分野(分科) 04 : 芸術
対象学生 全学年・全学部(※ただし、本講義の内容は、昨年度・2019年度第1ターム開講の「芸術学A(桑島担当)」と重複します。ご注意ください!)
授業のキーワード  アイルランドの映画・演劇・文学・造形芸術一般、ケルト文明、妖精、生と死、海と陸、崇高(サブライム)、メタモルフォーゼ(変身/変容)、インターフェイス(あいだ/あわい/境界)、装飾的思考、声の文化(無文字社会/語りの文化)、渦巻(スパイラル)模様、緑の文化、聖地、辺境、移民、異種結婚、異世界交流、アナロジー思考、女性原理、アイリッシュ・アメリカン、ノスタルジー、ディズニー映画との比較、妖精、ET、スターウォーズなど 
教職専門科目   教科専門科目  
教養教育での
この授業の位置づけ
 人間の「感性」思考を、理知的・論理的に説明する、大学入学以前には教えられなかった21世紀型思考モデルを提供する教養科目。国語・英語・社会・美術、音楽、ときに数学・理科など様々な学問が総合的に援用される。まさに「人間文化の華/粋」をあつかうリベラルアーツ科目の要をなしている。イメージの読み解きももはや「教養」の一部であることを分からせる科目。 
学習の成果 「美」と「芸術」を、実践的実技科目としてではなく、われわれ人間存在を支える主要素のひとつとして哲学的に考察する。《人間とは、美を感じ、芸術を創造・享受し得る動物だ》ということを具体的に理解し、21世紀型思考たるArt-Thinkingの核を、それが凝縮されたかたちで顕在化していると思われる「アイルランド文化」に焦点を当て、造形・映像の面から考察していく。 
授業の目標・概要等  ユーラシア大陸最西端の島国「アイルランド」(大ブリテン島のすぐ西隣)の芸術文化を中心に、そこに生きる人々の「想像力」と「信仰のかたち」、すなわち感性的造形の在り方を探っていく。近代西洋文明の「基層/古層/深層」に横たわる、もうひとつの「美学」、あるいは、地下に隠れたもうひとつ思考の地脈に触れる「感性」のかたちを探る旅です! 
授業計画  いくつかのアイルランド(あるいは、いわゆる「ケルト」の世界)を表象した具体的な芸術作品(主として映画・文学・造形芸術・音楽など)に触れながら、そこに描きだされる「芸術と文化」「自然と人間」「宗教と政治」の有様を分析・読解していく。


★第1回―第2回のテーマ:
 《緑と渦巻の国あいるらんど―夢うつつ、あるいは生死のはざまに漂う詩塊》
アイルランドをめぐる基礎的な精神生活・芸術文化、ならびに自然風土・政治背景などを説明(※桑島近刊の参考書『司馬遼太郎 旅する感性』を参照しつつ、司馬遼太郎『街道をゆく―愛蘭土紀行』ビデオなどを上映予定です!)。

★第3回―第13回のテーマ:
 《アイルランドは「映画」になりうるか―映画作品における「アイルランド的なるもの」の表象可能性/不可能性》

◎分析対象として予定しているのは、主として以下の作品群(※ただし、関連映画作品には、参考作として多数言及します。)これら映画作品を中心に分析し、そこに見られる自然・感性・歴史・政治を分析・考察。むろん」「芸術学」ないし「美学」的パースペクティヴからの授業でもあるので、映像そのもののもつ制作技法の特性(表象様態の特性)にも言及します。

以下、内訳詳細:
 ・第3回―第5回:『静かなる男』(ジョン・フォード監督、米、1952年)
  ※『フォースの覚醒(スターウォーズ)』や『E.T.』にも触れる。
 ・第6回―第8回:『ONCE ダブリンの街角で』(ジョン・カーニー監督、愛蘭、2006年)
  ※アイルランド現代映画『シング・ストリート』や『(アニメ)ソング・オブ・ザ・シー』にも言及する。
 ・第9回: 中間レポート実施(予定)
 ・第10回―第13回:『アランの男』(ロバート・フラハティ監督、英、1934年)
  なお、時間的余裕があれば、『フィオナの海』(ジョン・セイルズ監督、米、1994年)――少女とあざらし妖精の異世界交流譚――も分析対象とします。

 
★第14回―第15回のテーマ:
 《まとめ:アイルランド的想像力と〈ケルト〉の崇高美学」の可能性》

 以上の授業日程はあくまでも目安(予定)です。歴史的・時事的な「アイルランド」の芸術や文化のことも折にふれ、エピソード的に話していくつもり。
 映画の分析にくわえ、関連するアイルランドの文学・造形芸術・音楽・演劇など、さまざまな「芸術文化」を包括的に比較考察し、本講義の総括をおこなう。
 ※なお、最終授業日に「期末確認テスト(もしくはレポート)」を課す場合もあります。

期末試験(80分、論述式)では、※指定使用テキスト&指定主要参考書の持込可の予定。



  
教科書・参考書等 ・使用テキスト(必帯):
★桑島秀樹『生と死のケルト美学―アイルランド映画に読むヨーロッパ文化の古層―』(法政大学出版局、2016年9月)※広大の生協書籍部にも入れてもらっています(街の書店にもあります。2017年4月、本書は第14回木村重信民族藝術学会賞受賞作です!!)。

・主要参考書(できれば必帯):
★桑島秀樹『司馬遼太郎 旅する感性』(世界思想社、2020年3月)
※最新刊です。広大の生協書籍部にも入れてもらっています!!

・その他の参考書:
 司馬遼太郎『街道をゆく 愛蘭土紀行』全2巻(朝日文庫、1993年)
 高橋哲雄『アイルランド歴史紀行』(ちくま学芸文庫、1995年)
 鶴岡真弓『ケルト 装飾的思考』(ちくま学芸文庫、1993年)
 武部好伸『ケルト映画紀行』(論創社、1998年) など 
授業で使用する
メディア・機器等
講義形式(講義中心・補助プリント適宜配布)
使用する視聴覚教材の種類(ビデオ・DVD・スライド等)
ビデオ・DVD使用の場合(本数;3作品程度)
必読入門書あり(最低2冊程度:授業時に指示)
 
予習・復習への
アドバイス
 ビデオ映像を観ながらでも「自分なり」にノートをとること。「自分なりに」とは、教員の板書事項以外にも、気になったところ、発見したこと、疑問に思うこと等を、積極的にメモすることの謂い。それのみ。あとは、謙虚で素直な勉学姿勢を忘れずに! 
履修上の注意
受講条件等
 特に映画資料などの上映時は、「あぁっ、もう少し観たい!」という場面で止めたりします。この授業は、たんなる「映画鑑賞会」ではないので、予めご了承ください。ただし、上映作品は可能なかぎり最初から最後まで全編を通じて分析していくつもり。 
成績評価の基準等 ★中間レポート(1回程度):10パーセント程度
★学期末試験(論述式、指定テキスト&参考書の持込可を予定):50パーセント程度
★以上、中間確認レポートと学期末試験の評価に、平常授業参加点の40パーセント程度を加味して最終評価する予定。 
実務経験  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
 
メッセージ ★2011年度の一年間、ダブリン(Trinity Collge, Dublin / The University of Dublin)に「客員研究員」として在外研究に出ていた経験を講義に織り交ぜて話せればと考えています。皆さんもアイルランドに行ってみたくなるような授業にしたいと思います(じっさい過去の受講生が行っています!)。 
その他 ★学期中できれば1回は、関連学会・研究会の主催する例会やシンポジウムへの参加、展覧会や映画鑑賞を促したく思います。その場合は、積極的にご参加ください。
★広島でもここ数年、3月17日のアイルランドの守護聖人の日の周辺に、市内アーケード街などで、聖パトリック・デーを祝うパレード&イベントをおこなっています。そのスタッフ&参加者も募集しています!! 
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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