年度 |
2020年度 |
開講部局 |
教育学研究科博士課程前期 |
講義コード |
NMK10090 |
科目区分 |
専門的教育科目 |
授業科目名 |
日本語教育学演習III |
授業科目名 (フリガナ) |
ニホンゴキョウイクガクエンシュウIII |
英文授業科目名 |
Study of Teaching Japanese as a Second Language III (Sem.) |
担当教員名 |
松見 法男 |
担当教員名 (フリガナ) |
マツミ ノリオ |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
1年次生 前期 2ターム |
曜日・時限・講義室 |
(2T) 月1-4:教A103 |
授業の方法 |
演習 |
授業の方法 【詳細情報】 |
演習中心,技能実習,学生の発表 |
単位 |
2.0 |
週時間 |
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使用言語 |
B
:
日本語・英語 |
学習の段階 |
5
:
大学院基礎的レベル
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学問分野(分野) |
24
:
社会科学 |
学問分野(分科) |
06
:
心理学 |
対象学生 |
日本語教育学専攻生選択科目 |
授業のキーワード |
心理学研究法,言語運用に関する4技能,教授法,実証的研究 |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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プログラムの中での この授業科目の位置づけ | |
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到達度評価 の評価項目 | |
授業の目標・概要等 |
日本語を母語として,あるいは第二言語として学習する児童・生徒・学生の四技能(「聞く」 「話す」「読む」「書く」)の育成に関して,国語教育及び日本語教育の教室場面で実践されている教授法を調べ,心理学的に分析した上で,その有効性を理論的・実証的に検討する。併せて,四技能を測定する言語テストの知識理解を深め,国語または日本語の教師として必要な,学習者の各能力を客観的に評価するための統計的知識を学ぶ。 |
授業計画 |
第1回 オリエンテーション-本授業の到達目標とテーマ及び方法論を理解する- 第2回 日本語の「聞く」「話す」技能を育成する教授法の調査(1)-調査計画の立案- 第3回 日本語の「聞く」「話す」技能を育成する教授法の調査(2)-調査の遂行- 第4回 日本語の「聞く」「話す」技能を育成する教授法の調査(3)-調査結果の分析・考察- 第5回 日本語の「聞く」「話す」技能を育成する教授法の実験(1)-実験計画の立案- 第6回 日本語の「聞く」「話す」技能を育成する教授法の実験(2)-実験の遂行- 第7回 日本語の「聞く」「話す」技能を育成する教授法の実験(3)-実験結果の分析・考察- 第8回 日本語の「聞く」「話す」技能を育成する教授法のまとめ-調査と実験の報告発表会- 第9回 日本語の「読む」「書く」技能を育成する教授法の調査(1)-調査計画の立案- 第10回 日本語の「読む」「書く」技能を育成する教授法の調査(2)-調査の遂行- 第11回 日本語の「読む」「書く」技能を育成する教授法の調査(3)-調査結果の分析・考察- 第12回 日本語の「読む」「書く」技能を育成する教授法の実験(1)-実験計画の立案- 第13回 日本語の「読む」「書く」技能を育成する教授法の実験(2)-実験の遂行- 第14回 日本語の「読む」「書く」技能を育成する教授法の実験(3)-実験結果の分析・考察- 第15回 日本語の「読む」「書く」技能を育成する教授法のまとめ-調査と実験の報告発表会-
各受講生は,最終授業日から2週間以内に,グループ単位で取り組んだ調査と実験(「聞く」「話す」及び「読む」「書く」に関する調査・実験)について,グループ単位での報告書に独自の視点で考察・議論を加えたものを,レポートとして提出する。 |
教科書・参考書等 |
・『講座・日本語教育学 第3巻 言語学習の心理』,縫部義憲(監修)・迫田久美子(編著) スリーエーネットワーク ・『中学校学習指導要領解説 国語編』(文部科学省),『高等学校学習指導要領解説 国語編』(文部科学省) ・『「生活者としての外国人」のための日本語教育ハンドブック』(文化庁文化部国語課)他, その他,授業で指定する参考資料 |
授業で使用する メディア・機器等 |
テキスト,配付資料,PPT画面等 |
予習・復習への アドバイス |
教育・学習・発達心理学の方法論に基づき,受講生自らが,日本語の四技能(「聞く」「話す」「読む」「書く」)の育成に関して,学校教育(小学校から大学まで)でどのような実践が行われているかを調べる(調査)。そして,それらの実践を教授法または学習法として位置づけたときの特徴を,心理学の理論に基づいて分析し,その一部について仮説を立てた実験を行いながら,教授法または学習法の有効性を検証する(実験)。実験では,各技能に応じた言語テストや認知テストを採用して実施する。 それらの結果を客観的に考察する過程が重要である。そのためには,統計の基礎知識についても自らが進んで理解を深めることが必要となる。 調査及び実験の結果は報告書としてまとめ,授業中に発表する。本授業における受講生の学習活動は,原則として,3~4名から構成されるグループ単位で行う。共同作業を通して協調性を養うことも重要である。 |
履修上の注意 受講条件等 |
本授業科目とペアをなす『日本語教育学特講Ⅲ』を,必ず受講すること。 |
成績評価の基準等 |
各グループでの活動状況(個別担当箇所への取り組み度,共通担当箇所への積極的参加度)50%,報告発表会での討論(質疑・応答を含める)への参加度20%,期末レポートの成績30%で,総合的に評価する。 |
実務経験 |
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
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メッセージ |
心理学アプローチによる言語(日本語)の実証的研究に関して,方法論の視点から基礎知識・技能をしっかりと身につけて欲しい。 |
その他 |
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すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |