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年度 2020年度 開講部局 教育学研究科博士課程前期
講義コード NMG10260 科目区分 専門的教育科目
授業科目名 市民性・社会科学認識内容学特講V
授業科目名
(フリガナ)
シミンセイ・シャカイカガクニンシキナイヨウガクトッコウV
英文授業科目名 Special Lecture on Citizenship and Social Sciences V
担当教員名 畑 浩人
担当教員名
(フリガナ)
ハタ ヒロト
開講キャンパス 東広島 開設期 1年次生   前期   1ターム
曜日・時限・講義室 (1T) 木5-8:教A401
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
少人数向けの特殊講義:院生の文献読解・調査報告、質疑応答、討論、補充調査報告の反復 
単位 2 週時間   使用言語 J : 日本語
学習の段階 5 : 大学院基礎的レベル
学問分野(分野) 24 : 社会科学
学問分野(分科) 01 : 法学
対象学生 博士課程前期=修士課程1年生
授業のキーワード 法社会学,近代法、現代法、法過程、法使用、法運動、法変動、社会変動、教材開発、刑事弁護 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
 特殊講義と演習を担当している。論文指導を担当していないので、かえって受講者の志向に合わせて柔軟にテキストを取捨選択し、自由で広い視野から読解してきている。たとえば、或る年度には百年ほど前の国際法史のテキストを図書館地下の書庫から探してきて講読した(その際、出版されている邦訳が誤訳だらけなのに驚愕し、その結果、原典読破主義に立ち至った。実は版が違っていたこともあったのだが・・・)。 
到達度評価
の評価項目
 
授業の目標・概要等  中等教育公民科分野において教材開発力を文献研究や実証研究を通して身に付けさせ,法律学と法教育への理解促進をはかり,法教育の内容充実と教材開発の研究を行う。
授業の到達目標及びテーマ
・到達目標:公民科教育の内容を発展・充実させるため、法システムに関する古典的な英文テキストを講読することを通じて現代法の全体像を具体的かつ精確に理解させる。これにより、近代の法制度が現状に至った根拠を説明したり、法システムの機能を客観的に評価したりする社会科学的な分析能力を修得させて、受講者の公民科教員としての資質と教材開発能力とを格段に向上させることを目標とする。
・テーマ:日英の法システムの全体像を法比較および法社会学的な観点から把握すること 
授業計画  毎回の授業準備、調査報告と質疑応答の内容をもとに評価する。
 なお、重要な論点について疑問点が残れば、中間レポートや期末レポートを課して評価に加える場合もある。

 教材開発研究と社会科学的な実証研究について,指導・助言を行う。
授業の概要
・毎回、受講者は指定された英語文献を事前に読み、担当部分を要約し、関連事項の調査結果に論理的考察を加えて報告する。討論後に補充調査した結果は授業用の電子掲示板に随時記載してもらう。

授業計画
 第1回:導 入。文献紹介、報告分担決定、進行方法の説明。
 第2回: 1章 法変動と社会変動との相互作用
 第3回: 2章 裁判所と法の進化
 第4回: 3章 変動する所有権の概念
 第5回: 4章 変動する契約の機能
 第6回: 5章 不法行為、保険、社会的責任
 第7回: 6章 変転する世界での刑事法
 第8回: 7章 家族法
 第9回: 8章 経済競争、規制、公益
第10回: 9章 企業の権力、個人、国家 
第11回:10章 拡大する公法の役割、11章 政府責任、行政裁量、個人
第12回:12章 行政救済と行政手続の抱える問題、13章 核の時代の国家主権と世界秩序
第13回:14章 国際法の範囲拡大
第14回:15章 法の支配、個人、福祉国家
第15回:16章 相互依存社会における法の役割の変動。総括、日英間の法比較(毎回実施) 
教科書・参考書等 テキスト:Wolfgang Friedmann, “Law in a changing society, 2nd ed.” Penguin Books, 1972年(580p. Penguin education; Law and society)
     ※2009年度は第1章を熟読した。
参考書:ダニエル・H.フット(溜箭将之訳)『裁判と社会:司法の「常識」再考』NTT出版、2006年。

 その他、比較的新しいテキストとして、次のようなものがある。公民権や女性の堕胎する権利や同性結婚、環境権、議員定数配分、刑事法改革の現実を分析している。
Gerald N. Rosenberg, "The Hollow Hope: Can Courts Bring about Social  Change? " 2nd edition,  Univ of Chicago Pr, 2008/05. (http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htmy/0226726711.html)
 または、担当教員の専門分野である刑事弁護や犯罪社会学に関する研究文献も昨今の話題としては有益であろう。
Cynthia Siemsen, “Emotional Trials: The Moral Dilemmas of Women Criminal Defense Attorneys” (The Northeastern Series on Gender, Crime, and Law) , Northeastern Univ Pr, 2004/03. (http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htmy/155553614X.html)
 Freda Adler, “Sisters in Crime: The Rise of the New Female Criminal.” McGraw-Hill Book Company, 1975. 『罪を犯す姉妹たち(普通の女性の意):新しい女性犯罪者像の出現』 (章題: 1パタンの変化、2女性の受動性:遺伝的事実か社会学的神話か? 3最古で最新の専門職、4小さな少女たちの主要な犯罪類型、5不思議の国の婦人たち:向精神薬の流通経路、6機会と犯行との連鎖:人種、7機会と犯行との連鎖:階級、8新しい犯罪と古い矯正制度、9淑女と法制度)
Esther Madriz, “Nothing Bad Happens to Good Girls: Fear of Crime in Women’s Lives.”  University of California Press, 1997. 『善良な少女には悪いことは起こらない:女性たちの生活における犯罪への不安』
(章題: 1序文:犯罪への不安がもつ文脈、2善良な少女の製造、3社会統制としての犯罪への不安、4無邪気な被害者と不埒な被害者、5無法者の創造、6不安に打ち勝つ、7結語:不安に立ち向かって)
 顔合わせ会合2018.4.4で紹介した本は下記の2冊です。
 エレイン・S. エイベルソン『淑女が盗みにはしるとき : ヴィクトリア朝期アメリカのデパートと中流階級の万引き犯』椎名美智, 吉田俊実訳. 国文社, 1992. 東広島中央図書館368.6/A-13.
 原著:Elaine S. Abelson (著)“When Ladies Go A-Thieving: Middle-Class Shoplifters in the Victorian Department Store”, Oxford University Press, 1992/7/9.
単行本¥4,320 ¥1,950 より 7 中古品、Kindle版¥2,288、PB ¥2,394 ¥788 より 7 中古品の出品。
https://www.amazon.co.jp/When-Ladies-Thieving-Middle-Class-Shoplifters/dp/0195071425/ref
 Susan Porter Benson. “Counter cultures : saleswomen, managers, and customers in American department stores, 1890-1940”, University of Illinois Press, 1986. (The Working class in American history ).中央図書館書庫673.8/B-35.
 
授業で使用する
メディア・機器等
テキスト(絶版の場合は複写して配布、新旧版を所持している場合は旧版を貸与する予定),Bb9上に掲載する資料 
予習・復習への
アドバイス
毎回同一パタン:基本文献読破・不明部分調査、要約・報告、補足調査・次回(以降)報告 
履修上の注意
受講条件等
 受講者の研究テーマによって,法律学関連か法教育関連の文献・書籍のどちらかの文献を解読するのかを決める。事前に電子メールなどで希望や関心分野を詳しく伝えて頂けると、候補の範囲が有意義に広がったり絞られたりするので助かります。
 なお、この授業は2単位なので、教室内での30時間を含めて延べ90時間の学修活動が最低限要求されます。 
成績評価の基準等  授業での報告と質疑への応答、他人の報告及び講義内容への質疑・討論、授業用電子掲示板への書き込みの各内容を、1)知識と理解、2)表現技能、3)論理的構成力、4)探究意欲などの観点から総合的に評価する。 
実務経験  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
 
メッセージ  小職の専攻分野は法律学で、とくに法社会学・犯罪社会学です。具体的には、刑事弁護士や裁判官、市議会議員など法の担い手の活動実態を調査したりしています。また、最近は少年の問題行動や非行の実態や対策にも関心を広げております。 
その他 関連URL:日本法社会学会http://wwwsoc.nii.ac.jp/hosha/
    FindLaw(アメリカ合衆国の法令や判例の検索窓口)http://www.findlaw.com/casecode/
    日本の裁判所の裁判例検索http://www.courts.go.jp/search/jhsp0010?action_id=first&hanreiSrchKbn=01 
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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