年度 |
2020年度 |
開講部局 |
生物生産学部 |
講義コード |
L1017007 |
科目区分 |
専門教育科目 |
授業科目名 |
作物生産生理学 |
授業科目名 (フリガナ) |
サクモツセイサンセイリガク |
英文授業科目名 |
Physiology of Crop Production |
担当教員名 |
上田 晃弘 |
担当教員名 (フリガナ) |
ウエダ アキヒロ |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
3年次生 前期 1ターム |
曜日・時限・講義室 |
(1T) 水1-4:生C201 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
オンライン授業(Bb9で実施) |
単位 |
2.0 |
週時間 |
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使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
3
:
中級レベル
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学問分野(分野) |
26
:
生物・生命科学 |
学問分野(分科) |
01
:
農学 |
対象学生 |
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授業のキーワード |
SDG_02, SDG_09, SDG_13, SDG_15 ,作物の種類と特性,品種改良,バイオテクノロジー,環境ストレス,根圏と細菌バイオフィルム |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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プログラムの中での この授業科目の位置づけ | 作物の生産機能に関する知的能力や技能を高めるために,作物の特性や生産,環境への適応能力や耐性の強化に関する基礎的な専門知識を身につける。 |
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到達度評価 の評価項目 | 生物圏環境学プログラム (知識・理解) ・生物圏における生命の営みとその人間による利用を、生命現象と物質循環を通して総体的に理解できる。 ・陸域の植物生産と、それを支える土壌の構造と機能について理解できる。 |
授業の目標・概要等 |
本講義では,私たちが利用する作物にはどのような種類のものがあるのか,作物の品種改良やバイオテクノロジーによる組換え技術についての基礎を学ぶ。また作物は様々な環境に適応し,生存する能力を備えているが,作物の生産性を減じる環境ストレスにはどのような種類のものがあるのか,また作物が様々な環境ストレス下でどのようにして耐性を発揮するのかについて学ぶ。 |
授業計画 |
第1回 ガイダンス,作物の種類,食料事情 ・食用作物,工芸作物,飼料作物,緑肥作物,世界および日本の食料事情
第2回 作物の栽培特性,品種改良 ・栄養生長と生殖生長,品種改良,交雑育種
第3回 光合成 ・炭酸固定、ショ糖とデンプンの合成・蓄積
第4回 イネ栽培の実際【実習1】 ・イネの特徴と栽培,イネの幼苗管理,移植
第5回 環境ストレスとは? ・ストレスの種類,農業への影響,持続的農業
第6回 水分ストレス-1 ・水ポテンシャル,乾燥ストレス
第7回 水分ストレス-2 ・塩ストレス,浸透圧調節,適合溶質
第8回 温度ストレス ・高温ストレス,低温ストレス
第9回 光ストレス,酸化ストレス ・強光ストレス,酸化ストレス,活性酸素
第10回 作物生産とバイオテクノロジー ・遺伝子組換え技術,遺伝子発現制御
第11回 根圏と植物-細菌の相互作用 ・根圏,根分泌物とその働き,細菌バイオフィルム
第12回 「緑の革命」とその後の分子遺伝学の貢献 ・緑の革命,矮性,ジベレリン
第13回 「遺伝子組換え」の新しい技術 ・第二世代の遺伝子組換え植物,導入遺伝子やマーカーの除去
第14回 【討論・プレゼンテーション】 ・第13,14回目の授業内容「緑の革命」「遺伝子組換え」についてのプレゼンテーションと討論
第15回 イネ栽培の実際【実習2】 ・イネの観察とスケッチ,品種の特性の比較
第16回 【試験】 ・第2回から第11回までについて理解度を評価するために試験を行う |
教科書・参考書等 |
テイツ・ザイガー植物生理学(培風館) |
授業で使用する メディア・機器等 |
配付資料,PC(パワーポイント使用) |
予習・復習への アドバイス |
第2回 ・作物にはその用途からどのような種類のものがあるのか,またその育種方法についても復習してください。
第3回 ・炭酸同化経路、光合成産物の合成・蓄積機構についてよく復習してください。
第5回~第9回 ・植物の生産性を低下させる環境ストレスにはどのような種類のものがあるのか,どのような影響を植物に与えるのかよく復習してください。また植物はこれらの環境ストレスに対してどのような耐性機構をもっているのかを理解してください。
第10回 ・遺伝子組換え技術の基礎的な部分についてどのような手法があるのか,よく復習してください。
第11回 ・細菌が作るバイオフィルムとはどのようなものかよく復習してください。
第12回~第13回 ・作物の品種改良において大きな成果をあげた「緑の革命」と最近の新しい技術である「遺伝子組換え技術」についてよく復習してください。またこれらの技術革新がもたらした光と影の部分についてもよく考察してください。 |
履修上の注意 受講条件等 |
専門基礎科目「植物バイオサイエンス入門」、専門科目「植物栄養生理学」を履修していることが望ましい。 |
成績評価の基準等 |
試験(第16回目)50点程度,討論とプレゼンテーション(第14回目)20点程度,小テスト30点程度の計100点で評価します。ただし授業全体の1/3以上を無断欠席の場合、成績評価できません。 |
実務経験 |
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
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メッセージ |
環境が悪化したからといって植物は移動することができません。そのような植物がどうやって生き延びようとするのかについて,また,最近の植物の遺伝子組換え技術についても解説します。これらの話題に興味のある方は受講して下さい。 |
その他 |
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すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |