年度 |
2020年度 |
開講部局 |
理学部 |
講義コード |
HC085000 |
科目区分 |
専門教育科目 |
授業科目名 |
量子力学I |
授業科目名 (フリガナ) |
リョウシリキガク1 |
英文授業科目名 |
Quantum Mechanics I |
担当教員名 |
石川 健一 |
担当教員名 (フリガナ) |
イシカワ ケンイチ |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
2年次生 後期 セメスター(後期) |
曜日・時限・講義室 |
(後) 木7-10 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
講義中心、板書多用、演習中心、2コマのうち1コマと半分を講義する。残りの半コマを演習に当てる。演習結果を提出してもらう。 |
単位 |
3.0 |
週時間 |
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使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
2
:
初級レベル
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学問分野(分野) |
25
:
理工学 |
学問分野(分科) |
06
:
物理学 |
対象学生 |
物理学科2年次、(微分、積分、複素関数論を習得していること) |
授業のキーワード |
量子力学 |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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プログラムの中での この授業科目の位置づけ | 量子力学IIへの導入となる量子力学の初歩を学ぶ。 |
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到達度評価 の評価項目 | 物理学プログラム (知識・理解) ・物理数学,力学,電磁気学,熱力学,統計力学,量子力学の知識・理解 |
授業の目標・概要等 |
量子力学の理論的枠組みを正確に理解し、量子論的諸現象をこの枠組みに そって統一的に把握することができるようになることを目指す。 |
授業計画 |
第1回 粒子性と波動性 : 量子力学の誕生について歴史的なことを紹介する 第2回 フーリエ級数 : 粒子性と波動性に基づいてフーリエ解析する。 第3回 フーリエ積分 : 粒子性と波動性に基づいてフーリエ解析する。 第4回 群速度 : 単色波の位相速度と波束の群速度について学び、量子力学における物質粒子の粒子性と波動性について考える。 第5回 シュレディンガー方程式、不確定性原理 : 1回から4回までの粒子性と波動性の考え方からシュレーディンガー方程式を導入する。 第6回 エーレンフェストの定理、確率の流れ : 量子力学における波動関数と波束の確率解釈について学ぶ 第7回 物理量と交換関係 : 量子力学における物理量の考え方について学ぶ 第8回 1次元自由粒子の波動関数: 自由粒子の量子力学からシュレーディンガー方程式の性質を導出する。 第9回 1次元散乱問題、トンネル効果:確率解釈に基づいて、量子力学的現象を解釈する。 第10回 井戸型ポテンシャルの束縛状態:量子力学での束縛状態の取扱いの基本を学ぶ。 第11回 1次元調和振動子:量子力学での束縛状態の取扱いの基本を学ぶ。 第12回 極座標:3次元のシュレーディンガー方程式の解法のための導入を行う。 第13回 球対称な系の極座標でのシュレディンガー方程式:3次元のシュレーディンガー方程式の変数分離法を学ぶ。 第14回 角運動量 第15回 水素原子のスペクトル
第16回 期末試験
2コマのうち1コマと半分を講義する。残りの半コマを演習に当てる。演習結果を提出してもらう。 試験は期末試験を行う。
原子のようなミクロの世界を記述するためには、量子力学という新しい理論体系 が必要となる。この講義では、古典物理学で説明できない実験事実をもとにして、 量子力学がどのように建設されたか、量子力学の枠組みはどんなものか、 量子力学の基礎方程式からどうやって実験事実が説明されるか、などについて 筋道立てて解説する。 |
教科書・参考書等 |
参考書として 猪木慶治、川合光 共著「量子力学I」(講談社サイエンティフィック) を用いる。その他に シッフ 著(井上健 訳) 「量子力学(上)」(吉岡書店) 小出昭一郎 著「基礎物理学選書 量子力学(I)」(裳華房) または、 内容的に同様な他の教科書 |
授業で使用する メディア・機器等 |
黒板による板書を行う。筆記用具を用意すること。 |
予習・復習への アドバイス |
授業の最後に毎回演習をします。復習をしてください。 |
履修上の注意 受講条件等 |
各自演習書などを利用して、具体的な応用問題にたくさん接して、 講義で説明した基本的な概念をよく理解するように努めること。 |
成績評価の基準等 |
平常点、期末試験にて判断する。 |
実務経験 |
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
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メッセージ |
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その他 |
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すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |