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年度 2019年度 開講部局 教育学研究科博士課程前期
講義コード NMD10010 科目区分 専門的教育科目
授業科目名 教科教育学研究方法論
授業科目名
(フリガナ)
キョウカキョウイクガクケンキュウホウホウロン
英文授業科目名 Methodologies for Curriculum and Instruction Sciences
担当教員名 徳永 崇,田中 秀幸,深澤 広明,小西 いずみ,村上 かおり,八木 健太郎,鈴木 明子,松浦 拓也,鈴木 裕之,北臺 如法,松浦 伸和,棚橋 健治,山元 隆春,湯澤 正通,岩田 昌太郎
担当教員名
(フリガナ)
トクナガ タカシ,タナカ ヒデユキ,フカザワ ヒロアキ,コニシ イズミ,ムラカミ カオリ,ヤギ ケンタロウ,スズキ アキコ,マツウラ タクヤ,スズキ ヒロユキ,キタダイ ユキノリ,マツウラ ノブカズ,タナハシ ケンジ,ヤマモト タカハル,ユザワ マサミチ,イワタ ショウタロウ
開講キャンパス 東広島 開設期 1年次生   前期   セメスター(前期)
曜日・時限・講義室 (前) 水9-10:教K102,教K114
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
講義中心、演習中心、板書多用、ディスカッション、学生の発表 
単位 2 週時間   使用言語 J : 日本語
学習の段階 5 : 大学院基礎的レベル
学問分野(分野) 24 : 社会科学
学問分野(分科) 24 : 教科教育学
対象学生 教科教育学専攻の修士課程一年次生
授業のキーワード 教科教育学、方法論、複数教科の融合、知の革新 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
教科教育学専攻の修士課程一年次生の必修授業です。 
到達度評価
の評価項目
 
授業の目標・概要等  世界はますます複雑になり、さまざまな領域の知を複合的に活用しなければ、現実世界の問題解決ができないようになっています。例えば3.11直後の日本は、科学リテラシー、技術的理解、支援の合理化、社会的・法的諸権利、人間らしい生活、健康、文学的・芸術的表現、日米関係の歴史、海外への発信、等などの多岐にわたる領域の事象を同時に考えなければならない状況に追い込まれました(そして問題はまだまだ残っています)。あるいは例えば、子どもと携帯電話の関係を考えるにせよ、そのためには、ことば遣いと誤解、技術的・社会的・法的・健康上のリスクの理解、噂の広がり、パスワードの安全度、生活リズム、新しい画像・動画表現、言語を超えた交流、等などについて考える必要があります。
  現実世界の複雑化・複合化を受けてか、多くの小中高では、教科を超えた研究主題を掲げて、学校をあげて児童・生徒の生きる力を育成しようとしています。例えば、「知識基盤社会における生徒の育成」、「グローバルリーダー・地方創生リーダーに求められる能力・態度の育成」、「社会的自立の基礎となる資質・能力及び態度・価値観の体系的な育成」、「協働的問題解決ができる子どもの育成をめざして」といった研究主題はよく聞かれるものです。
  以上の現状を踏まえて、この教科教育学専攻の院生必修であるこの授業では、ますます複雑・複合化する教科教育学の今日的および将来的課題に対して、研究者ならびに実践者が柔軟かつ現実的に対応するために必要となる研究の方法論を学ぶことを目指します。ここでいう「方法論」は、"method"(調査や実験の技術的手続き)というよりは、"methodology"(そもそもどのような研究をどのように行うべきかといった認識論)です。この授業では、そのような事項に対し、「対話」を通じてアプローチします。皆さんが研究に対してより広く深い考え方ができるようになることを目指しています。
 複雑で複合的な世界に対処するためには、私たち自身が複雑で複合的にならなければなりません。このため、他教科について理解を深めることが重要になってきます。また、この授業を通じて他教科を知ることで、自らの教科についての理解も深めてください。自らの専門外のことを関係ないと思っていては、本質を見誤るおそれも出てきます。一見関係ないと思われる問題の関連性を見出すために想像力をたくましくすることも重要です。
 これからの研究者と実践者には「知の革新」が必要です。先生や先輩がやっている研究をただ真似て再生産するのではなく、院生一人ひとりがそれぞれ独自の視点で教科教育学研究を刷新し、新しいアプローチで現実世界の問題に対応することが期待されています。もちろん、一人ができる研究には限りがあります。誰も世の中のすべての研究方法を自由自在に駆使して研究ができるわけではありません。着実に研究論文を執筆するためには、自分の得意な研究方法に集中することも必要でしょう。しかし研究論文の読者としては、できるだけ多くの種類の研究方法を理解し、さまざまな研究論文を読みこなし、研究者共同体の中での対話に参加できるようになるべきでしょう。この授業を通じて、さまざまな研究方法についてのあり方について学ぶための基礎を養ってください。
 
授業計画 第1週 (4/10) [全体統括 徳永]:(1) 授業全体の趣旨とスケジュールの説明[徳永 20分]。 (2) 全教科からのコメント・対話の実践 [統括 徳永 30分,指定討論者 全員各2〜3分]。 (3) 学生による対話 [統括 徳永 30分]。(4) 次回の説明 [徳永 10分]。
第2週 (4/17):  (1) 趣旨説明[北臺 10分]。(2) よい対話をするために [北臺20分]。(3) 共通科目について [鈴木 30分]。 (4) 学生による対話 [統括 北臺 30分]。
第3週 (4/24) 技術科,社会科 [全体統括 徳永]:(1) 技術科からの話題提供 [田中・鈴木 20分]。(2) 社会科からの話題提供 [棚橋 20分]。(3) 学生による対話 [田中・鈴木・棚橋 25分]。(4) 学生による発表 [田中・鈴木・棚橋 25分]。
第4週 (5/8) 音楽科,英語科 [全体統括 徳永]:(1) 音楽科からの話題提供 [徳永 20分]。(2) 英語科からの話題提供 [松浦 20分]。(3) 学生による対話 [徳永・松浦 25分]。(4) 学生による発表 [徳永・松浦 25分]。
第5週 (5/15) 家庭科,理科 [全体統括 徳永]:(1) 家庭科からの話題提供 [鈴木・村上 20分]。(2) 理科からの話題提供 [松浦 20分]。(3) 学生による対話 [鈴木・村上・松浦 25分]。(4) 学生による発表 [鈴木・村上・松浦 25分]。
第6週 (5/22) 体育科,数学科 [全体統括 徳永]:(1) 体育科からの話題提供 [岩田 20分]。(2) 数学科からの話題提供 [北臺 20分]。(3) 学生による対話 [岩田・北臺 25分]。(4) 学生による発表 [岩田・北臺 25分]。
第7週 (5/29) 美術科,国語科 [全体統括 徳永]:(1) 美術科の話題提供 [八木 20分]。(2) 国語科の話題提供 [山元・小西 20分]。(3) 学生による対話 [八木・山元・小西 25分]。(4) 学生による発表 [八木・山元・小西 25分]。
第8週 (6/5)  [全体統括 徳永]:(1) 第8週と第9週について [徳永 5分]。(2) 講義「教育学研究の対象と方法」[深澤 45分]。(3) 学生のグループ討議 [徳永 20分]。(4) 学生による発表 [徳永 20 分]
第9週 (6/12)  [全体統括 徳永]:(1) 講義「心理学研究の対象と方法」[湯澤 45分]。(2) 学生のグループ討議[徳永 20分]。(3) 学生による発表 [徳永 20分](4) 第9週から第13週について [徳永 5分]
第10週 (6/19) [各専修での授業]:以下、一例として造形芸術教育学専修の例を示す(他の専修はスペースの都合で割愛)
(1)絵画領域から与えられたテーマについて、調べたことをプレゼンテーションする [50分] (2)教員からの話題提供 [15分] (3)ディスカッション [15分] (4)振り返りとまとめ [10分]
第11週 (6/26)
(1)彫刻領域から与えられたテーマについて、調べたことをプレゼンテーションする [50分] (2)教員からの話題提供 [15分] (3)ディスカッション [15分] (4)振り返りとまとめ [10分]
第12週 (7/3)
(1)工芸領域から与えられたテーマについて、調べたことをプレゼンテーションする [50分] (2)教員からの話題提供 [15分] (3)ディスカッション [15分] (4)振り返りとまとめ [10分]
第13週 (7/10)
(1)造形芸術教育学領域から与えられたテーマについて、調べたことをプレゼンテーションする [50分] (2)教員からの話題提供 [15分] (3)ディスカッション [15分] (4)振り返りとまとめ [10分]
第14週 (7/24) [全体統括 徳永]:(1) グループでの学生個人発表(「各教科の課題と可能性」)と質疑応答。1グループは6名程度でTAがクジで決定。第14週はそのうち3名程度が発表 [徳永 75分]。(2) グループの代表がコメントを短く発表 [徳永 15分]
第15週 (7/31) [全体統括 徳永]:(1) グループでの学生個人発表(「各教科の課題と可能性」)と質疑応答。1グループは6名程度でTAがクジで決定。第14週はそのうち3名程度が発表 [徳永 75分]。(2) グループの代表がコメントを短く発表 [徳永 10分] (3) 次の共通科目についての説明 [鈴木 5分]

第14週か第15週で口頭発表したレポートをきちんと文章化し、Bb9に提出すること。評価は、それぞれの教科の担当教員が行う。 
教科書・参考書等 特に定めない。 
授業で使用する
メディア・機器等
テキスト,配付資料,スライド 
予習・復習への
アドバイス
第1週:復習:第1週の授業に基づいて、なぜ自分は教科教育学専攻の大学院生となったのか、教育界で自分が果たすべき役割は何か、他教科の教育について考える意義などについてよく考え、必ずBb9に書き込む。
第2週:復習:第1週と第2週の授業に基づいて、他教科の学生とともに学び対話を行う意義、自分の専修する教科を超えて教育について考え行動する意義などについてよく考え、必ずBb9に書き込む。
第3週: 復習:今回学んだ自分の専門外の教科について意義や価値をどう伝えるか、自分が思っていた各教科像がどのように変わったかをよく考え、必ずBb9に書き込む。
第4週: 復習:今回学んだ自分の専門外の教科について意義や価値をどう伝えるか、自分が思っていた各教科像がどのように変わったかをよく考え、必ずBb9に書き込む。
第5週: 復習:今回学んだ自分の専門外の教科について意義や価値をどう伝えるか、自分が思っていた各教科像がどのように変わったかをよく考え、必ずBb9に書き込む。
第6週: 復習:今回学んだ自分の専門外の教科について意義や価値をどう伝えるか、自分が思っていた各教科像がどのように変わったかをよく考え、必ずBb9に書き込む。
第7週: 復習:今回学んだ自分の専門外の教科について意義や価値をどう伝えるか、自分が思っていた各教科像がどのように変わったかをよく考え、必ずBb9に書き込む。
第8週: 復習:教育学研究の方法が、自分の教科に活かせるかについてよく考え、必ずBb9に書き込む。
第9週: 復習:心理学研究の方法が、自分の教科に活かせるかについてよく考え、必ずBb9に書き込む。
第10週: 復習:授業の感想をBb9に必ず書き込む。また、最終レポートである「各教科の課題と可能性」が書けるように構想をねっておく。(予習は、それぞれの担当教員の指示に従うこと)。
第11週: 復習:授業の感想をBb9に必ず書き込む。また、最終レポートである「各教科の課題と可能性」が書けるように構想をねっておく。(予習は、それぞれの担当教員の指示に従うこと)。
第12週: 復習:授業の感想をBb9に必ず書き込む。また、最終レポートである「各教科の課題と可能性」が書けるように構想をねっておく。(予習は、それぞれの担当教員の指示に従うこと)。
第13週: 復習:授業の感想をBb9に必ず書き込む。また、最終レポートである「各教科の課題と可能性」が書けるように構想をねっておく。(予習は、それぞれの担当教員の指示に従うこと)。
第14週: 復習:授業の感想をBb9に必ず書き込む。発表した学生は自分のレポートをさらに練り直し、最終提出に備える。
第15週: 復習:授業の感想をBb9に必ず書き込む。発表した学生は自分のレポートをさらに練り直し、最終提出に備える。 
履修上の注意
受講条件等
第1~9週と第14・15週は、座席指定です。
事前のクジで座席を決定します。ランダムに座ることで、院生間のコミュニケーション能力を育成しつつ、他教科の理解を目指すことが狙いです。クジの管理などはTAが行います。
第10週から第13週は各専修ごとにわかれて実施します。
 
成績評価の基準等 成績判定は、それぞれの講座教員がそれぞれの講座の受講生に対して行う。成績判定の根拠は、日頃の授業への参加状況(授業貢献とBb9への書き込み)と最終レポート(Bb9に提出)を主なものとする。 
メッセージ この授業は、今年度で4年目となるものです。共によい授業を創り出してゆきましょう。 
その他   
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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