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年度 2017年度 開講部局 社会科学研究科博士課程前期マネジメント専攻
講義コード P3015600 科目区分 専門的教育科目
授業科目名 マネジメント特講(地域活性化)
授業科目名
(フリガナ)
マネジメントトッコウ(チイキカッセイカ)
英文授業科目名 Special Seminar Management
担当教員名 柴田 浩喜
担当教員名
(フリガナ)
シバタ ヒロキ
開講キャンパス 東千田 開設期 1年次生   後期   セメスター(後期)
曜日・時限・講義室 (後) 木11-12:東千田第1演習室
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
講師6名によるオムニバス形式で講義を行う。毎回配布する資料等に沿って地域活性化について解説を行い、問題意識に応じた意見交換を行う。 
単位 2 週時間   使用言語 J : 日本語
学習の段階 6 : 大学院専門的レベル
学問分野(分野) 24 : 社会科学
学問分野(分科) 24 : 経営学
対象学生  
授業のキーワード 人口問題、定住、中山間地域、都市、地域コミュニティ、製造業、中小企業、観光、技術革新 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
 
到達度評価
の評価項目
 
授業の目標・概要等 地域の活性化を考えることは、そこで暮らす人々の幸福や豊かさを考えることであるとともに、地域の視点から一国あるいは社会全体の問題解決を考えることに通じる。ところが、人口減少社会の中にあって地域間の競争は否応なしに厳しさを増し、高齢化、財政制約、グローバル化、東京一極集中等、地域の活性化を困難にする変化が続いている。これらを踏まえ、本講義では、多様なアプローチがある地域活性化について、各分野を専門とする講師により、地域の現状を分析し、課題設定から方策を導く地域活性化の方法論と実践事例を学ぶ。 
授業計画 第1回 オリエンテーション
 講義の問題意識、目的、アプローチの方法のほか、評価や参考文献等について説明を行う。また、授業の全体計画・構成、講師等について説明する。

第2回 人口問題・定住①
出生・死亡、転入・転出による人口の動きは、今日まで、地域活力を測る重要指標としてあらゆる行政施策の基礎となってきた。本講義では、人口統計分析、動態分析等により地域の人口問題を考察するとともに、地域政策上の定住人口に関わる論点の変化や、国・自治体の定住・移住政策の動向について解説する。

第3回 人口問題・定住②
 地域が取り組む人口政策のうち移住促進策では、移住者のニーズをつかみ、地域の魅力を訴求するアプローチが有効と考えられる。本講義では、マーケティングの手法を利用した人々の移住意識の分析方法を学び、移住意識を形成する価値観や移住者のニーズに対応した移住促進策について議論を行う。

第4回 中山間地域①
高度経済成長期以降、中山間地域における活性化は、人口の急激な減少が引き起こす「過疎問題」への対応が中心となってきた。本講では、中国地域、広島県等における過疎化の進行と官民の過疎問題の取り組みについて解説する。また、時代ごとのケーススタディ等により中山間地域の活性化を過疎問題として捉えることの限界について考察する。

第5回 中山間地域②
近年、中山間地域における活性化の捉え方は、「過疎問題への対応」から「持続可能性の強化」へと大きく転換している。そこで、国の認識・対策の変化に触れるとともに、地域資源を利用した経済循環の生成や新たな定住政策等、中山間地域の持続可能性の強化を図る取り組みをケーススタディ等により解説する。

第6回 観光①
 国内観光に関する地域観光統計等を利用して観光における諸概念と観光に取り組むことによる地域活性化について解説する。観光振興による交流人口の拡大が地域に与える社会的な影響や経済効果等を示し、国内観光を推進する組織面等から考察を行う。

第7回 観光②
 インバウンド観光(訪日外国人による観光)に焦点をあて、国別観光客の消費行動や訪問ニーズの視点から訪日外国人観光の実態について解説する。その上で、訪日外国人の消費行動や訪問ニーズに応じた受入体制整備を中心に、地域における国際観光の推進について考察を行う。

第8回 都市の機能
都市機能の地域配置は、都市型サービス産業の集積や地域間交流を通じて、当該都市とその影響圏の地域活力に広域的な影響を及ぼす。本講義では都市機能論の経緯、都市構造の理論、都市機能の偏在性を生む原理と計測手法について解説する。その上で、中枢拠点機能に焦点を当てて、広島市を対象に都市整備と機能強化の課題・方向性を考察する。

第9回 産業①(中小企業)
製造業を中心とする中小企業における新規事業展開は、新たな雇用や付加価値の創出を通じ地域経済の成長に寄与する。そこで、具体事例に基づいて、新規事業展開のタイプ・パターンを整理するとともに、新規事業に取り組む企業の特性や一連の取組段階におけるポイント、これらを踏まえた新規事業展開の促進方策について考察する。

第10回 産業②(製造業)
グローバル経済化は、製造業の海外進出と国内機能の変質を招いており、地域の基幹産業の盛衰に大きな影響を及ぼしている。本講義では、グローバル経済化の背景・経緯と地域における実態、国際収支の発展段階や国際分業の形態について解説し、地域製造業における国際的機能配置、海外市場開拓、国内機能強化の動向・方向性について考察する。

第11回 技術革新①
 グローバル化、ICTの普及、エネルギー問題の深刻化等を背景に加速化する技術革新は地域産業に多大な影響を及ぼす。また、地域が独自に技術革新に取り組むことはグローバル経済下で地域が付加価値を取り込む力を左右する。本講義ではエネルギー分野の最先端技術である燃料電池自動車を取り上げ、エネルギー政策や社会インフラ、地域産業への影響を解説し、地域で技術革新を推進するマネジメントのあり方と実践について議論する。

第12回 技術革新②
 技術革新のダイナミックな動きは、地域の対応しだいで雇用基盤や技術基盤の消失をもたらす可能性もある。わが国の主力産業であったエレクトロニクス産業をケーススタディとして、電子デバイスの技術革新がもたらした生産形態の変化と国際優位性への影響を解説し、地域が取り組むイノベーションの方向性について考察・議論する。

第13回 コミュニティ①
 地域問題の解決に住民が主体的に取り組むコミュニティを、活性化したコミュニティとして捉え、まず大半が住宅で構成された都市型コミュニティの活性化について解説する。郊外住宅団地や分譲マンションを取り上げ、活性化の視点によるコミュニティ形成の課題、取組手法、施策等について先行事例によるケーススタディを行う。

第14回 コミュニティ②
 生産活動と生活が一体となった中山間地域のコミュニティの活性化について解説する。中山間地域の集落を取り上げ、活性化の視点によるコミュニティ形成の課題、取組手法、施策等について先行事例によるケーススタディを行う。

第15回 総括
 講義全体を振り返り、地域活性化について意見交換を行うとともに、レポート作成に対して指導を行う。


A4・2頁程度のレポート提出によって評価を行う。 
教科書・参考書等 授業でプリントを配布するほか、関連文献を随時提示する。 
授業で使用する
メディア・機器等
プロジェクター、パソコン 
予習・復習への
アドバイス
特になし 
履修上の注意
受講条件等
特になし 
成績評価の基準等 授業における討論への参加意欲やレポート内容をふまえ、問題意識の深さ、視点の新規性・発展性などの面から総合的に評価する。 
メッセージ  様々な地域問題の解決や地域の発展に直接関わる行政関係をはじめ、地域の活力強化に資する事業に携わる方とも、地域活性化とは何か、どのような方法があるのかなどについて一緒に考えたいと思っています。 
その他   
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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