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年度 2017年度 開講部局 社会科学研究科博士課程前期マネジメント専攻
講義コード P3004500 科目区分 専門的教育科目
授業科目名 地域分析
授業科目名
(フリガナ)
チイキブンセキ
英文授業科目名 Regional Analysis
担当教員名 柴田 浩喜
担当教員名
(フリガナ)
シバタ ヒロキ
開講キャンパス 東千田 開設期 1年次生   前期   セメスター(前期)
曜日・時限・講義室 (前) 火11-12:東千田第1演習室
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
授業は、毎回配布するプリントに沿って講義を中心に行う。後半は授業の問題意識に応じたディスカッションを期待する。 
単位 2 週時間   使用言語 J : 日本語
学習の段階 6 : 大学院専門的レベル
学問分野(分野) 24 : 社会科学
学問分野(分科) 24 : 経営学
対象学生  
授業のキーワード 地域経済の自立・持続、地域産業連関表、地域政策分析、経済循環、経済格差、内発的成長、産業振興政策、地域環境政策、政策の経済効果 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
 
到達度評価
の評価項目
 
授業の目標・概要等 地域へのグローバル経済の浸透、人口減少・少子高齢化の進展、地域均衡的な経済政策の限界や地方分権の議論等を背景に、地域の自立や持続について経済面からも考えることが求められる。また、地方創生や内閣府のRESAS(地域経済分析システム)の公表に関連して、地域産業の「稼ぐ力」「回す力」「雇う力」の分析など、経験や感覚に頼らないデータに基づく地域政策の形成力が注目されるようになっている。
授業では、地域経済の実態把握、問題の構造化や的確な課題設定、政策の経済効果の測定等、産業政策を中心に地域政策形成に必要な地域分析の修得を図るため、利用するデータ、関連理論や分析手法を学ぶ。また、具体例を取り上げ、地域経済の自立・持続の視点から、地域政策の方向を考える知識とスキルの増進を図る。 
授業計画 第1回:オリエンテーション
授業の目的、問題意識、アプローチの方法、社会的要請、分析対象のほか、評価の方法や参考文献等について説明を行う。また、授業の全体計画・構成について概説する。
第2回:地域経済の特性を測る経済量
 域内総生産や所得、就業者数など地域経済の特性を把握する経済量について、データの定義・特徴、相互関係、出所、利用上の留意点について説明を行うとともに、実際に中国地域や県・市町村のデータをみる。
第3回:地域経済の構造分析(①産業構造分析)
地域の経済構造の定量的把握を可能にする地域産業連関表の仕組みについて概説する。実際に、地域産業連関表を用いて中国地域、県・市町村を中心に地域の産業構造について議論する。
第4回:地域経済の構造分析(②稼ぐ力と雇う力の分析)
域内生産額、付加価値額、雇用者数等のデータを利用して、「稼ぐ力」や「雇う力」を持ち、地域経済の基盤となる産業を識別する手法について解説を行う。
第5回:地域経済の構造分析(③回す力の分析)
域内需要額、移輸入額、移輸出額等を利用して地域経済の需要構造について学び、経済循環力である地域産業の「回す力」を把握する。
第6回:地域経済の自立(①理論と計測)
地域の経済的自立に関する理論について解説するとともに、地域の経済的自立性を定量的に把握するための手法として、域際収支の測定方法及びその経済的含意について解説を行う。
第7回:地域経済の自立(②分析の実施)
中国地域を生活圏に分割して、生活圏における域際収支の計測を行う。これにより中国地域が経済的自立性の観点からみてどのような地域構造を持つかを解説し、各地域の経済的な役割や地域間のつながりの観点から地域経済の自立のあり方について議論する。
第8回:経済構造分析のケーススタディ(①工業都市と農山村地域)
ここまで学んだ地域構造分析や域際収支の計測等を利用して、工業都市と農山村地域における特定地域を対象に、地域経済構造の事例分析を行う。これにより、当該地域の経済特性を踏まえた問題点、政策課題の抽出を行う。
第9回:経済構造分析のケーススタディ(②拠点都市圏と政策形成)
前回の続きとして、拠点都市圏を事例にして地域経済構造の分析を行う。また、工業都市、農山村地域、拠点都市圏の三つの事例分析を通して、自立性の高い地域経済形成のための政策について議論する。
第10回:政策分析と経済効果(①基礎知識)
実効性のある地域政策の形成のためには、実態分析に加え、実施した政策の効果把握やこれから実施する施策の効果シミュレーションが有効である。政策のアウトカム指標として重視されるようになっている経済効果の測定やシミュレーションに必要な基礎知識について解説を行う。
第11回:政策分析と経済効果(②測定方法)
政策の経済効果を計測する理論と分析手法、留意点等について解説を行う。
第12回:政策分析と経済効果(③分析の実施)
企業の誘致、集客施設の整備、イベントの開催、観光の振興、地産地消の推進など、具体的な政策を取り上げて、経済効果の測定と分析を行う。
第13回:地域環境政策の経済効果(①取組概要)
地域ぐるみで取り組む地域政策の効果を把握する事例として、再生可能エネルギーの地域循環システムを構築するケースを取り上げる。中山間地域で木質燃料等の域内循環を図ることは、CO2削減効果だけでなく、地域の技術構造と需要構造の転換を進め、新たな所得を地域内に生み出す。第一回目として地域環境政策の取組概要について解説する。
第14回:地域環境政策の経済効果(②経済効果の測定)
第二回目として前回取り上げた地域環境政策の経済効果を測定する。測定の方法を解説するとともに、地域資源の活用による費用節減効果、エネルギー代替による所得留保効果、環境産業の創出による生産波及効果といった多面的効果が生じることについて学ぶ。
第15回:要点の再確認
最後に、各自の問題意識や研究テーマに応じて、地域分析の活用可能性や課題等について発表してもらい、相互にディスカッションを行う。

試験・レポートを実施する予定はない。 
教科書・参考書等 授業でプリントを配布するほか、関連文献を随時提示する。 
授業で使用する
メディア・機器等
なし 
予習・復習への
アドバイス
講義資料は事前に配布するので、資料を読んで、要点を把握しておくこと。 
履修上の注意
受講条件等
特になし 
成績評価の基準等 授業における討論への参加意欲、問題意識の深さ、視点の新規性・発展性などから総合的に評価する。 
メッセージ 行政関係の方はもちろん、地域経済の活力アップにつながる事業に取り組むビジネスパースンやNPO職員の方の手がかりにもなるよう、地域の経済・産業を分析・理解する切り口・手法について考えたいと思っています。 
その他   
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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