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年度 2017年度 開講部局 生物生産学部
講義コード L5001004 科目区分 専門教育科目
授業科目名 免疫生物学
授業科目名
(フリガナ)
メンエキセイブツガク
英文授業科目名 Immunobiology
担当教員名 古澤 修一,堀内 浩幸
担当教員名
(フリガナ)
フルサワ シュウイチ,ホリウチ ヒロユキ
開講キャンパス 東広島 開設期 2年次生   後期   3ターム
曜日・時限・講義室 (3T) 火1-4:生C201
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
この授業科目は、1コマと2コマを連続して行う。
知識を培う部分は教室外での予習で、学生が各々で講義録画ビデオ(20分ほど)を視聴して行います。教員は講義室内ではほとんど講義を行いません。講義室では学生はグループを作り、分かりにくかった所をお互いに教え合うことで最初の30分を使います。次に、その学修成果を確認するテストを10分で行います。解答合わせもグループ間で実施し、最後に教員から正解を提示します。その後、わかり難かった点などを補填講義する場合もあります。最後に、各授業内容を理解した上で、その知識を使えるようにするために、創造的な応用問題をグループで共同して学習して貰います。最後にグループで発表してアイデアを受講生全員で共有します。創造的な応用問題により、学んだ知識が実社会とどのように関連しているかを学びます 
単位 2 週時間   使用言語 J : 日本語
学習の段階 3 : 中級レベル
学問分野(分野) 26 : 生物・生命科学
学問分野(分科) 26 : 生命科学
対象学生 生物機能開発学コース必修
授業のキーワード 生体防御、免疫、比較免疫、生き物の持つ防御戦略とその利用、アレルギー、免疫学の応用 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
生き物の持つ生体防御能力に関する知識・理解を得て、そこに存在する概念を考える。また、生体防御能力が現代社会に応用されている現状を理解し、創造する。 
到達度評価
の評価項目
水産生物科学プログラム
(知識・理解)
・水圏におけるさまざまな生物の形態学,生態学,生理学,病理学,生化学,遺伝学的特性を総体的に理解する。
・水産資源の管理・増殖のために必要な生理学,病理学,生化学,遺伝学的仕組みを理解する。

分子細胞機能学プログラム
(知識・理解)
・分子・細胞・生物個体や生態に関する知識・理解
(総合的な力)
・細胞・生物個体や生態の機能を分子的な面から総合的に考える分野において,自分の考えをまとめ,それに基づく実証を行い,結論を文章や口頭で論理的に発表し,意見交換できる能力 
授業の目標・概要等 生体の恒常性維持機能として生体防御機構が存在していることを把握し、微生物からほ乳類までの、ホメオスタシスとしての免疫系を理解し、その応用展開能力を培う。
 
授業計画 第1回
ガイダンス
協働学習の体験

第2回
自己と非自己(免疫系は、頭で考える自己とは別に、免疫系として自己という概念を形成している。免疫系の自己の概念を理解し、生き物が持つ合理的な機構を理解する。)
先天性免疫機構と後天性免疫機構(生まれながらに持つ抵抗性と、一度経験した病原体への二度目の抵抗性の違い。)(ナチュラルキラー細胞はどうして自身の健康な細胞は殺さないのか!)

第3回
微生物と植物の生体防御(私達の体も大腸菌も、何が何でも攻撃しよう、でも自分は攻撃しないようにマークを付けておこうという概念は同じ。その機構は、我々人間にも引き継がれているし、そのシステムを研究する事で、制限酵素など、現代の分子生物学の黎明期において、必須な酵素の発見に繋がった。)
Bリンパ球の分化機構(一つのBリンパ球は、なぜ一つの特異性を持った抗体しか産生できないのか。Bリンパ球の抗体遺伝子が、どのように活性化され、蛋白質が発現されてくるのかを理解することで、現代科学の世界で多様されているモノクローナル抗体を理解する。)

第4回
Tリンパ球の分化機構(Bリンパ球やTリンパ球の分化は、多くの犠牲の上に成り立っている。沢山作って、必要のないもの、自分を攻撃するものを捨て、残った細胞を上手に使って免疫システムをコントロール!)
ほ乳類、円口類、硬骨魚類、鳥類の免疫系(生体防御機構の進化とは。色々な動物の疫を免れる仕組みを知ることで、人間の免疫学の仕組みの基本を理解する。)

第5回
抗体や補体の構造と生物活性(タンパク構造に反映された、抗体の機能。微生物を溶菌させる補体は、どうやって菌を溶かすか。補体という一連の蛋白質が存在し、それらが連動して菌を溶かす仕組みと、自分を溶かさない仕組みは、上手くコントロールされている。)
抗体の多様性獲得機構(多様な抗原に結合できる抗体の多様性はどううしてできる。染色体上の遺伝子が切り取られたり、無作為的に遺伝子が挿入されているって本当?その分子機構は?)

第6回
抗体のクラススイッチ(抗体にはIgMとか、IgG、IgA、IgE等のクラスがあるが、抗体は抗原に対する特異性を変えないままにクラスを変える仕組みを持っている。その分子機構は?)
アレルギーに関与するIgE抗体のクラススイッチって、どのように調節されているの?
抗原提示の機構(主要組織適合抗原と臓器移植。ウイルスや癌抗原などの内因性抗原と、病原微生物などの外因性抗原は、別々の膜分子上で抗原提示される。その仕組みは。)

第7回
胚中心での免疫記憶機構(免疫記憶って、どこでどうやって作られるの?)前線の基地で、色々な事が起こり、その情報を全身の免疫系に伝えている。
移行抗体の益と不利益(卵の中には抗体が沢山入っている。人間も、生まれる前に母親から移行抗体をプレゼントされて、新生児期の免疫系の未発達状態を補っている。ウシやブタの初乳は大事。

第8回
アレルギーとは(免疫反応とアレルギー反応は、表裏一体のものです。免疫応答が強すぎれば、おかしな反応、つまりアレルギー反応がおきます。花粉にアレルギーになるのは、どうしてだろう?)
免疫学の応用(生体防御機構を応用したものは、広く私達の身の周りにも存在します。それは....。)


毎回、学生同士で協働学習として復習を行った後に試験を行います。

事前学習のための毎回の講義ビデオ(各20分ぐらい)を作製しますので、それを用いて知識を修得する自己学習をして下さい。スライドのプリントと参考書も事前学習の役にたちます。 
教科書・参考書等 教科書はありません。
配付資料:講義で利用するスライドは、縮小し、授業プリントとして事前に配付する。
一次的参考書:イラストでみる獣医免疫学(インターズー社)図書館にも置いてあります。
二次的参考書:免疫の意味論(青土社)、免疫学イラストレイテッド(南江堂)、免疫生物学(南江堂)、生物生産と生体防御(コロナ社)
 
授業で使用する
メディア・機器等
配付資料、映像、スライド 
予習・復習への
アドバイス
予習として、Bb9で配信する授業を事前に閲覧して学んでから授業に参加すること。
復習として、Bb9を用い、毎回の講義の終了後に全員が必ず質問を書き込むこと。また、他人の質問に対する答えも含め、それらの質問掲示板を次回講義開始までに閲覧して理解しておくこと。この閲覧状況も成績評価の対象です。
 
履修上の注意
受講条件等
プリントを配布しますが、各自でプリントに講義内容を追加記載するノート作成が重要。
復習として、毎回、授業に対する質問を次回講義日前日の午後9時までに受講者全員がBb9に書き込むこと。また、質問の内容は先に出された質問と同じ内容のものは、受け付けません。早い者勝ちです。これ以外に、講義室や教員の居室での質問も、もちろん受け付けます。質問は大歓迎です。 
成績評価の基準等 毎回の予習試験と、協働学習の結果の小テストの点数が60点。応用問題の点数が20点。授業に出席した上での、出席態度(Bb9での質問)が評価対象(20点)です。 
メッセージ すべて生き物は、自分以外のものが侵入したときに、それを目ざとく見つけて排除することによって自分を守り自分の全体性を維持する機構、つまり生体の恒常性を維持する機構を持っています。この機構を応用したものは、広く私達の身の周りにも存在します。微生物から植物、動物が持つこれらの機構に興味のある方であれば、学部を問わず受講歓迎します。 
その他 この講義の授業評価アンケート結果は、「myもみじ」の左側にある「アンケート回答・集計結果照会」から、(学士課程)平成28年度(第3ターム)授業改善アンケート(講義用)の「集計結果公開中」をクリックし、生物生産学部の「集計結果公開中」をクリック、免疫生物学の「集計結果公開中」をクリックして確認して下さい。満足度は非常に高くなっています。
 
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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