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年度 2017年度 開講部局 生物生産学部
講義コード L3012006 科目区分 専門教育科目
授業科目名 動物福祉論
授業科目名
(フリガナ)
ドウブツフクシロン
英文授業科目名 Animal Welfare
担当教員名 谷田 創
担当教員名
(フリガナ)
タニダ ハジメ
開講キャンパス 東広島 開設期 3年次生   前期   セメスター(前期)
曜日・時限・講義室 (前) 金3-4:生C301
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
講義中心、ディスカッション、学生の発表 
単位 2 週時間   使用言語 J : 日本語
学習の段階 3 : 中級レベル
学問分野(分野) 26 : 生物・生命科学
学問分野(分科) 26 : 農学
対象学生 3年次生
授業のキーワード 動物福祉、野生動物、伴侶動物、家畜、動物の権利、人と動物との関係 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
 
到達度評価
の評価項目
動物生産科学プログラム
(知識・理解)
・専門分野に関わる課題を解決するために必要な、学際的・総合的に考える能力や、広い視野から俯瞰し行動する能力
・フィールドにおける動物生産機構並びに動物と人間社会?自然環境との関係についての知識・理解
(総合的な力)
・動物生産に関連する具体的諸事象について,自らの対象を設定し,それについての自分の考えをまとめ,文章や口頭で論理的に発表し,応答することができる。 
授業の目標・概要等 現代の社会において、野生動物、伴侶動物、家畜をはじめとした様々な生き物が人と密接に関わりながら生きている。しかし、その関係は必ずしも良好なものではない。むしろ、動物現代の社会では、野生動物、伴侶動物、実験動物、家畜をはじめとした様々な生き物が、人と密接に関わりながら生きている。しかし、その関係は必ずしも良好なものではない。むしろ、動物が人間活動によって様々な不利益を被っている場合が多い。また、動物に対する考え方は、文化・風土・宗教等によっても大きく左右されるため、その動物との関わりを一概に成否の二元論で判断することは難しい。さらに経済活動の形態が異なる発展途上国と先進国との間においても動物との関わり方には大きな差が認められる。そこで本講義では、動物生産の倫理を中心として、科学研究に動物を用いる場合の倫理をも含めて、陸のフィールドに生きる生き物の福祉と海のフィールドに生きる生き物の福祉について学び、動物福祉の思想が、人と動物との関係の向上に寄与することが可能なのかを考える。 
授業計画 第1回 自分の動物観を知る I
 ・自分の動物に対する価値観を考える ・脊椎動物か無脊椎動物か ・食べる動物と食べない動物 ・哺乳類かそれ以外か ・稀少動物 ・害獣及び害虫 ・人間にとって有益な動物(家畜、伴侶動物、介在動物等)【小テスト】
第2回 西洋人の動物観と東洋人の動物観 
・西洋の風土と動物観 ・食習慣と動物観 ・ヘレニズムと動物観,・キリスト教と動物観
 ・西洋人の動物との関わり ・動物福祉の必然性 ・東洋の風土と動物観 ・食習慣と動物観 ・仏教、イスラム教、ヒンズー教と動物観,・日本の宗教と動物観 ・東洋人の動物との関わり【小テスト】
第3回 動物福祉とは何か? 
・動物福祉の用語解説 ・動物福祉の目的 ・Animal Protection、Animal Welfareと動物福祉 ・福祉と幸福【小テスト】
第4回 家畜の福祉I 
・ルースハリソン ・アニマルマシーン ・ブランベルレポート ・5つの自由・わが国における家畜の福祉 ・EUにおける家畜福祉 ・米国における家畜の福祉 ・その他の国々における家畜の福祉【小テスト】
第5回 家畜の福祉II
・牛の福祉 ・豚の福祉 ・鶏の福祉 【小テスト】
第6回 動物の権利という考え方 
・動物の権利と動物の福祉の違い ・権利の境界 ・植物の権利 ・自然の権利 ・道徳的権利と法的権利 【小テスト】
第7回 動物福祉の科学的評価 
・動物行動学の役割 ・動物の環境世界 ・飼育環境の評価 ・福祉と飼育設備 ・苦痛の評価 【小テスト】
第8回 世界の動物福祉法
 ・EUの動物福祉法 ・米国の動物福祉法 ・日本の動物福祉法 ・日本近隣各国の動物福祉法 【小テスト】
第9回 野生動物及び動物園動物の福祉 
・野生動物の福祉とは ・動物園動物の福祉とは 野生動物及び動物園動物をめぐる世界的情勢 ・野生動物と人間生活 ・野生動物の保護 ・野生動物の駆除 ・動物園の役割 ・動物園の今後の課題 【小テスト】
第10回 伴侶動物の福祉
 ・伴侶動物の福祉とは ・伴侶動物をめぐる世界的情勢 ・伴侶動物と人間生活 ・ペットショップの役割と課題 ・ブリーダーの役割と課題 ・動物介在療法と動物福祉 【小テスト】
第11回 実験動物の福祉
 ・実験動物の福祉とは ・動物実験の倫理 ・実験動物をめぐる世界的情勢 ・動物実験の必要性 ・動物実験の4R ・動物実験の規則 ・動物実験に代わるもの ・動物実験の今後の課題 【小テスト】
第12回 海洋生物の福祉
 ・海洋生物の福祉とは ・海獣類の福祉 ・捕鯨の是非 ・魚、甲殻類、軟体動物の福祉 ・養殖魚類の管理と福祉 【小テスト】
第13回 自分の動物観を知る II (グループディスカッションを含む)
 ・再び自分の動物観について考える
第14回 動物の福祉についての発表
 ・各受講者が発表をする
第15回 動物の福祉についてのまとめ

試験およびレポートを実施する予定である。 
教科書・参考書等 教科書:特に指定しない。
参考書:・Animal Welfare (Colin Spedding著/EarthScan) ・動物に権利はあるか(ローレンス・プリングル著/NHK出版) ・家畜の福祉―農学の研究と教育における家畜の管理と利用に関する指針―(広島大学家畜福祉研究会訳)・保育者と教師のための動物介在教育入門(岩波書店)
講義形式(DVD等を用いる)。トピックスに応じて参考文献を提示するので授業前に読むことが必要。最終回には、ディスカッション・ディベートを含めた学生の発表を行う。
 
授業で使用する
メディア・機器等
テキスト,配付資料,音声教材,映像(ビデオ/PC/その他画像資料) 
予習・復習への
アドバイス
第1回 授業前後 自分の動物観について考える。
第2回 授業前後 ヨーロッパの文化の歴史的背景について調べる。私たちの動物観と西洋人の動物観の相違点について考察する。
第3回 授業前後 動物の福祉の定義について調べる。
第4回 授業前後 家畜の福祉の歴史について調べる。
第5回 授業前後 各家畜の福祉について調べる
ヨーロッパの文化の歴史的背景について調べる。私たちの動物観と西洋人の動物観の相違点について考察する。 
第6回 授業前後 権利の定義について調べる。身の回りの人権について考察する。アジアの文化の歴史的背景について調べる。私たちの動物観のルーツを考察する。
第7回 授業前後 動物行動学が動物福祉に果たす役割について調べる。動物福祉を科学的に評価することの意味を考察する。
第8回 授業前 わが国の家畜福祉に関する法律について調べる。海外の家畜福祉法と比較して、問題点について考察する。
第9回 授業前後 わが国の動物園の数、動物園の規模等について調べる。さらに現在、野生動物が引き起こしている問題や野生動物の保護対策についても調べる。今後の動物園の課題、野生動物保護対策の課題について考える。
第10回 授業前後 わが国におけるペットショップとブリーダーの現状を調べる。今後の伴侶動物の福祉のあり方について考える。
第11回 授業前後 わが国における実験動物の現状を調べる。 今後の実験動物の福祉のあり方について考える。
第12回 授業前後 わが国における捕鯨問題の現状を調べる。 今後の海洋生物の福祉のあり方について考える。
第13回 授業前後 再び自分の動物観について考える。
第14回 授業前後 各受講生の発表内容について考える。
第15回 授業前後 授業のまとめ 
履修上の注意
受講条件等
 
成績評価の基準等 授業成績の40%は期末試験で評価し、30%を小テストとレポート、30%を発表とディベートで評価する。ただし、学内規約により授業全体の1/3以上を無断欠席の場合、成績評価できない。「知識・理解」および「知的能力・技能」は、期末試験と小テストで評価する。「総合的能力・技能」は主にレポートと発表で評価する。 
メッセージ 様々な動物の福祉の現状に興味がある人。 
その他 http://home.hiroshima-u.ac.jp/htanida/thometop.html

 
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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