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年度 2017年度 開講部局 生物生産学部
講義コード L2020005 科目区分 専門教育科目
授業科目名 魚類行動生態学
授業科目名
(フリガナ)
ギョルイコウドウセイタイガク
英文授業科目名 Behavioral Ecology of Fish
担当教員名 坂井 陽一
担当教員名
(フリガナ)
サカイ ヨウイチ
開講キャンパス 東広島 開設期 3年次生   前期   セメスター(前期)
曜日・時限・講義室 (前) 水3-4:生C205
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
講義中心、板書多用、ディスカッション 
単位 2 週時間   使用言語 J : 日本語
学習の段階 3 : 中級レベル
学問分野(分野) 26 : 生物・生命科学
学問分野(分科) 26 : 農学
対象学生 海洋生物生産学コース選択必須
授業のキーワード 行動観察、サンゴ礁、産卵行動、採餌行動、環境保全 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
水産生物の形態・生態と水圏環境との関わりについて理解する 
到達度評価
の評価項目
水産生物科学プログラム
(知識・理解)
・水圏におけるさまざまな生物の形態学,生態学,生理学,病理学,生化学,遺伝学的特性を総体的に理解する。
・水産生物の形態・生態と水圏環境との関わりについて理解する。 
授業の目標・概要等 サンゴ礁魚類、特にベラ科、ブダイ科、スズメダイ科、チョウチョウウオ科などの繁殖と採餌に関わる行動生態、種内・種間関係ついて解説する。講義を通じて、魚類社会の実態を正しく理解し、魚類の再生産機構に関する生態、行動についての知識を獲得してもらいたい。また、健全な沿岸魚類生態系の維持メカニズムを生物間の相互関係から理解してもらいたい。また、サンゴ礁水域におけるエコツーリズムなどの新たな水産資源の利用方法についても紹介し、環境保全と資源利用の両立を可能にする方策をディスカッションする機会を設ける。 
授業計画 第1回 イントロダクション
・ 行動学・生態学の歴史
・ 進化と遺伝
・ 自然淘汰
・ 生涯繁殖成功
第2回 サンゴ礁魚類の生活史の概観
・ 産卵、求愛行動
・ 一回繁殖と多数回繁殖
・ 卵生と胎生、子の保護
・ 浮性卵と沈性卵
・ 産卵時刻と環境要因:水温、潮汐、月齢
・ 親や子の回遊と分散
・ サンゴ礁魚類の無効分散
第3回 魚類の観察・実験方法
・ 行動についての問いかけ方
・ 究極因・至近因
・ 潜水調査
・ 個体識別と性判別
・ 動物社会学
【小テスト】基礎知識の整理
第4回 配偶システム
・ 社会構造:空間配置と婚姻形態
・ 雌雄の対立・協調関係
・ 保育行動と形態の特殊化
第5回 なわばりと攻撃性
・ 行動圏となわばり
・ 攻撃行動の発現機構
・ 鍵刺激と魚類の外部形態の関連性
・ 順位関係
・ 単独性・集団性
・ 資源競争と最適なわばりサイズ
第6回 性淘汰:雄間競争と配偶者選択
・ 性淘汰
・ 性的二形:武器と装飾
・ 実効性比
・ 局所的配偶者競争
・ 優良遺伝子説とランナウェイプロセス
第7回 卵・仔魚の保護と捕食
・ 配偶子生産速度
・ 潜在的繁殖速度
・ 保護者の対立
・ カニバリズム
【小テスト】雌雄の繁殖戦略に関する「知識・理解」を評価する。
第8回 性決定機構と雌雄同体性
・ 遺伝性決定と環境性決定
・ 体長有利性モデル: 婚姻形態に依存する繁殖成功の性差
・ 性転換の社会調節
・ 性転換の方向と可逆性
・ 生殖腺機能と性行動の独立性
・ 性ホルモンと神経下垂体ホルモン
第9回 代替戦略
・ 戦略と戦術
・ 進化的安定戦略と代替戦術
・ グループ産卵とペア産卵
・ スニーキング
【小テスト】魚類の性についての「知識・理解」を評価する。
第10回 精子間競争
・ 異型精子と多様な表現形
・ 精巣への投資量と配偶システム
・ 放精量の調節における雌雄の利益の対立
第11回 魚類における協同と助け合い
・ 群れの機能
・ 異種混群
・ 血縁淘汰
・ ヘルパー
第12回 サンゴ礁魚類の採餌行動
・ 広範性と専門性:行動と形態
・ 経済性と最適な行動デザイン
・ 種間関係
第13回 捕食と擬態
・ 隠蔽色と警告色
・ 物理的防御と化学的防御
・ 托卵
第14回 生物多様性の意味と価値
・ 掃除魚の宿主への機能
・ 共生関係の論理的落とし穴
・ 共存関係の成立条件
・ サンゴ礁保全の意味とは
・ 魚類相の豊かさと地域的特性
・ 危機的な現状:人間活動と地球温暖化
・ まとめ
第15回 期末試験 
教科書・参考書等 「魚類の社会行動1-3」(海游舎)
「魚類の繁殖戦略 1-2」(海游舎)
「子育てする魚たち」(海游舎)
「魚類行動生態学入門」(東海大学出版会)
「行動生態学 原書第2版」あるいは「行動生態学を学ぶ人に」(いずれも絶版;図書館に所蔵有) 
授業で使用する
メディア・機器等
映像(PC/その他画像資料) 
予習・復習への
アドバイス
予習は特に必要としないが、復習として魚類以外の生物(人類を含む)の生命現象について講義中に登場した理論を当てはめて比較検討するとより理解が深まるだろう。 
履修上の注意
受講条件等
水産生物とその環境に関係する研究を志望するものは受講が望ましい。 
成績評価の基準等 定期試験60%、小テストを含む平常点40%により行う。 
メッセージ  
その他 http://home.hiroshima-u.ac.jp/fshres/index.html

 
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