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年度 2017年度 開講部局 生物生産学部
講義コード L0016003 科目区分 専門教育科目
授業科目名 動物生態学
授業科目名
(フリガナ)
ドウブツセイタイガク
英文授業科目名 Ecology
担当教員名 河合 幸一郎,斉藤 英俊
担当教員名
(フリガナ)
カワイ コウイチロウ,サイトウ ヒデトシ
開講キャンパス 東広島 開設期 2年次生   前期   2ターム
曜日・時限・講義室 (2T) 火1:生C316, (2T) 火2-4:生C206
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
講義中心、板書多用、ディスカッション 
単位 2 週時間   使用言語 O : その他
学習の段階 2 : 初級レベル
学問分野(分野) 26 : 生物・生命科学
学問分野(分科) 26 : 農学
対象学生 2年次生
授業のキーワード 個体群、群集、生態系、生物多様性、種内・種間関係、生産構造、食物連鎖 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
 
到達度評価
の評価項目
生物圏環境学プログラム
(知識・理解)
・専門分野を学ぶにあたって、学際的・総合的に考えるための知識があり、理解している。
・専門分野を学ぶために必要な基礎的知識があり、理解している。

水産生物科学プログラム
(知識・理解)
・専門分野を学ぶために必要な基礎的知識を理解する。

動物生産科学プログラム
(知識・理解)
・専門分野を学ぶために必要な基礎的知識・理解
・フィールドにおける動物生産機構並びに動物と人間社会?自然環境との関係についての知識・理解

食品科学プログラム
(知識・理解)
・専門分野を学ぶために必要な基礎的知識・理解

分子細胞機能学プログラム
(知識・理解)
・専門分野を学ぶために必要な基礎的知識・理解
(能力・技能)
・専門分野を学ぶために必要な基礎的実験能力・技能 
授業の目標・概要等 野外における動物の生活様式を理解するため、動物の生活実体である個体群、群集および生態系の各レベルでの働きや仕組みについて、基本的な概念を学ぶ。 
授業計画 第1回 生態学とは何か?
キーワード:究極要因、至近要因、個体群、群集、生態系


第2回 動物個体群の増加過程
キーワード:複数世代、ロジスチック曲線、内的自然増加率、密度効果、環境収容力

第3回 動物の出生と死亡過程
キーワード:単一世代、生命表、繁殖力表、生存曲線、期待寿命、繁殖価、純繁殖率、世代時間
【レポート】配布プリントに記載された動物の個体数増加過程に対して、数学的モデル式を適用しその各パラメーターを算定する。「知的能力・技能」を評価するため、内容が論理的であり、また算定過程が明記されているかを基準とする。

第4回 動物の移動と分散
キーワード:移入、移出、密度依存性、移動力、すみ場所

第5回 個体群の変動機構
キーワード:気候理論、平衡理論、包括理論、相変異、周期性、漸進大発生

第6回 個体群間の干渉
キーワード:競争、相利共生、片利共生、片害作用、寄生、捕食

第7回 繁殖様式の多様性と進化
キーワード:Lack、食物量、環境の安定性、捕食圧、競争圧、多産、大卵、r・K戦略
【小テスト】個体群の自立性を示す事例とそのバックボーンとなった考え方について。「知的能力・技能」を評価するため、身の回りでその具体例をしめせるかを基準とする。

第8回 群集の構造
キーワード:種数、個体数、等比級数則、対数級数則、対数正規則

第9回 群集の機能
キーワード:生態的地位、基本ニッチェ、実現ニッチェ、適応放散、収斂、生態的同位種

第10回 社会的関係
キーワード:群、縄張り制、順位制、リーダー制、社会性昆虫、血縁淘汰

第11回 生物多様性の意義
キーワード:多様性指数、安定性、予測性、復元性、未記載種
【小テスト】群集の自立性を示す事例とそのバックボーンとなった考え方について。「知的能力・技能」を評価するため、身の回りでその具体例をしめせるかを基準とする。
第12回 生態系の構造と機能
キーワード:栄養段階、食物網、エネルギ-、遷移、生産構造、環境要因

第13回 生態系と人間活動
キーワード:エネルギー循環、物質循環、生産構造、環境変化、地球温暖化
【小テスト】群集と生態系の自立性を示す事例とそのバックボーンとなった考え方について。「知的能力・技能」を評価するため、身の回りでその具体例をしめせるかを基準とする。

第14回 動物の進化と分布
キーワード:生物地理学、適応放散、固有種、極限環境、同所と異所、種分化

第15回 動物の進化と種間関係
キーワード:変形ロジスチック曲線、安定と不安定、収斂と拡散、共存と競争、擬態
【期末試験】 動物生態学に関する「知識・理解」を評価する。 
教科書・参考書等 教科書:特に指定しない。
参考書:1)新版 現代の生態学、山岸 宏著、講談社サイエンティフィック 2)動物生態学、伊藤嘉昭他著、蒼樹書房3)Evolutionary Ecology(6th edit.), E.R.Pianka, Addison Wesley Longman教材:パワーポイントの補助教材として、プリントと板書を用いる。 
授業で使用する
メディア・機器等
配付資料,映像(ビデオ/PC/その他画像資料) 
予習・復習への
アドバイス
第1回授業後 
生態学の基本概念である究極要因が理解できそうならば、受講可能である。
第2回授業後 
授業の復習、特に数学的モデル式の前提条件と生態学的意味の理解につとめる。
第3回授業後
授業の復習、特に生命表から期待寿命を、また繁殖力表から繁殖価を算定し、出生と死亡の意味を定量的に評価できることを理解する。
第4回授業後
授業の復習、特に動物の移動にともなって生じる短期的あるいは進化的な形質変化を理解する。
第5回授業後 
授業の復習、特に3つの理論の相違点をその環境要因と個体数変動幅から整理し直してみる。
第6回授業後 
授業の復習、特に個体間での干渉によって生じる個体数増加ゼロの方程式を基準に6つの干渉形態の違いを作図によって理解すること。
第7回授業後 
授業の復習、特に繁殖様式が多様化しているのはその根底に食物量あるいは環境の安定性をあるためであることを理解する。
第8回授業後 
授業の復習、特に群集構造がいくつかの法則に従っており、群集サイズと当てはまる法則との間に関連があることを理解する。
第9回授業後 
授業の復習、特にニッチェやギルドの概念を把握し、適応放散や収斂現象が起こるメカニズムを理解する。
第10回授業後 
授業の復習、特に縄張りと婚姻形態との関係、採餌や天敵防御における群れの機能、真社会性の成立を説明する血縁選択説の理論を理解する。
第11回授業後 
授業の復習、特に多様性の概念と多様性を決定する様々な要因と作用形式を理解する。
第12回授業後 
授業の復習、特に食物網の構造と群集の安定性との関わり、種々の時間スケールで起こる生態遷移および遷移段階での生態系の種々の属性の変化を理解する。
第13回授業後 
授業の復習、特に生態系における物質循環、人類が抱える様々な環境問題を把握し、生物多様性を守るために我々が執るべき方策を考える。
第14回授業後 
授業の復習、特に生物地理的分布、種の分散と種の分化過程を理解し、極限環境に生きる生物の生残戦略を考える。
第15回授業後 
授業の復習、特に6つの種間関係の出発点である中立の関係からの道筋を可能な限り挙げ、その最終到達点の生態学的特性を整理できるかが重要である。また、授業内容の総確認と総復習を行う。 
履修上の注意
受講条件等
数学的モデル式の意味を理解するため、必ずしも数学の専門知識は必要でない。 
成績評価の基準等  授業成績は、期末試験、レポートおよび小テストの実施で評価し、それぞれの評価ウエートは80%, 10%, 10%とする。期末試験については年度間で難易度差がみられた場合、最高得点と100点満点との差点を各人に配分するような補正をすることがある。ただし、学内規定により授業全体の1/3以上を無断欠席すると、成績評価の対象とならない。
 期末試験は「知識・理解」について、レポートと小テストは「知的能力・技能」について、主に評価する。 
メッセージ 授業中には活発な発言を期待します。 
その他   
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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