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年度 2017年度 開講部局 法学部法学科昼間コース
講義コード F1248214 科目区分 専門教育科目
授業科目名 日本政治史
授業科目名
(フリガナ)
ニホンセイジシ
英文授業科目名 Japanese Political History
担当教員名 森邊 成一
担当教員名
(フリガナ)
モリベ セイイチ
開講キャンパス 東広島 開設期 3年次生   後期   4ターム
曜日・時限・講義室 (4T) 月5-8:法・経B159
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
講義中心、板書多用、レジュメと資料をプリントで配布する。 
単位 2 週時間   使用言語 J : 日本語
学習の段階 2 : 初級レベル
学問分野(分野) 24 : 社会科学
学問分野(分科) 24 : 政治学
対象学生 3年生以上
授業のキーワード 政党 政党政治 統治構造 憲法 内閣制 官僚制 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
 この講義では、現代政治の歴史的前提をなす、「20世紀の日本政治」について講義する。明治30年ごろ、つまり20世紀のはじめに、形成された日本の国家、政府、官僚制、地方自治制度、政党などが、明らかに今日の日本政治にまで、影響を及ぼしている。したがって、明治憲法体制の確立した20世紀初頭から、日露戦争、戦前政党政治、太平洋戦争と敗戦、戦後改革と戦後政党政治、その一つの完成系としての一九五五年体制の成立に至るまでの、日本の政治について講義する。その際、政党と非政党政治集団(藩閥、官僚や軍部)によって、織りなされた日本政治の展開が、今日に至るまで、どのような影響を与えているのかと言うことを念頭に置きながら講義ししたい。というのも、2009年の政権交代は、二大政党が選挙で激突し、勝者が政権につくという、政党政治の政権交代モデルとしては、極めて単純なものであったにもかかわらず、120年にわたる日本議会史上初めての出来事であったからである。しかも、その成果については、政権交代を支持した有権者の多くには失望を与えるものであった。なぜ初めてだったのか、なぜうまく行かないのか、歴史の中に回答を探っていきたい。
 以上のような現代的な関心に導かれながら、学習を通じて、法学部の政治学関係の講義、政治過程論や行政学の歴史的基礎を養い、また、政治史(西洋)・政治思想史や外交史との対比を通じて、政治制度や政治過程の国際比較研究を可能とすることが期待されている。 
到達度評価
の評価項目
ビジネス法務プログラム
(知識・理解)
・現代の国内,国際社会の成立基盤についての歴史的,思想的淵源に関する基本的知識・理解

公共政策プログラム
(知識・理解)
・現代の国内,国際社会の成立基盤についての歴史的,思想的淵源に関する基本的知識・理解

法政総合プログラム
(知識・理解)
・現代の国内,国際社会の成立基盤についての歴史的,思想的淵源に関する基本的知識・理解 
授業の目標・概要等  制度としての立憲制を支える「立憲主義」とは、権力を国家の異なる機関に分散させ、それら機関相互が、均衡と抑制を通じて、独裁と自由の抑圧を回避しつつ、平和的で円滑な国家統治を可能にすることを志向する思想である。遅れて国際社会に参入した日本は、当時の世界のグローバルスタンダードである「立憲主義」を導入することで、近代国家であることを示そうとした。
 しかし、結果的に構築された日本の「立憲制」は、いわゆる三権の分立以上に、複雑な様相を示すことになる。一つは「統治権の総攬」する天皇と、三権との関係、さらに「統帥権独立」の陸海軍や、また後継首相推薦権をもつ非憲法的機関である「元老」の存在によって、それら相互の均衡と抑制、さらには平和的で円滑な統治が危機に陥ることになる。日本の近代は、こうした観点から系統的に叙述できるように思われる。
 なお、短期的には、学生さんから、公務員試験の択一問題の解答に、この講義がおおいに役立ったと感謝されることが多い。大きな流れを押さえつつも、細部(試験問題出題者が偏愛する)にこだわっているからであろう。 
授業計画 第一回 ガイダンス 明治憲法体制における期待された天皇像。「常に能動者にして親ら政略を指揮する」君主では「なく」・・・。 
第二回 明治憲法体制の権力分立
   宿題(次週に向けて) 陸羯南『近時正論考』抜粋を読んで質問に答える。
第三回 初期議会 帝国議会と内閣との相克
   
第四回 桂園時代の政権交代
   宿題 美濃部達吉『憲法講話』の抜粋を読み問に答える。
第五回 大正政変と第一次世界大戦
   
第六回 世界大戦による国際環境と国内政治環境の激変
   宿題 吉野作造「憲政の本義を説いて其の有終の美をなすを論ず」抜粋
     を読んで問に答える。
第七回 男子普通選挙制度成立と政党政治
   宿題 憲政会若槻内務大臣の国会における「治安維持法」提案趣旨説明
     演説を読んで問に答える。
第八回 政党政治の政権交代
   宿題 憲政会若槻内務大臣の国会における「治安維持法」提案趣旨説明
     演説を読んで問に答える。
第九回 政党政治の崩壊と挙国一致内閣
   
第十回 二・二六事件と戦時体制
   宿題 「国家総動員法」抜粋を読んで問に答える。
第十一回 戦時内閣と明治憲法体制の崩壊
   
第十二回 敗戦と戦後改革
   宿題 米国SWNCC150-4-Aの翻訳を読んで、問いに答える。
第一三回 戦後政党政治の復活
   
第一四回 一九五五年体制の確立
   宿題 ありません。
第一五回 全体のまとめ、回顧と展望
   宿題 ありません。期末試験をがんばって下さい。

期末試験を実施します。宿題を出します。宿題等提出物への取り組みも重視されます。 
教科書・参考書等  特に教科書は指定しないが。参考書として坂野潤治『日本憲政史』東大出版会2008、同『日本政治史』岩波書店2006、戦後については、石川真澄『戦後政治史 新版』岩波新書2004を挙げておく。
 講義形式(講義中心;板書多用;講義のレジュメ有り、宿題のプリント有り
 OHP・接写カメラを使用することがある。 
授業で使用する
メディア・機器等
テキスト,配付資料,音声教材,映像(ビデオ/PC/その他画像資料)、ホワイトボード 
予習・復習への
アドバイス
 オリエンテーションをよく聞いて下さい。
 課題資料はプリントで配布します。プリントから何を読み取って欲しいか、教員サイドの意図が逆に読み取れるように、質問項目が画かれたプリントを配ります。資料をよく読んで、問に答えて、授業で提出して下さい。また、授業内で解説もします。 
履修上の注意
受講条件等
 歴史の授業であるが、現実の現代政治に関心を持ち、新聞やニュースをチェックして欲しい。 
成績評価の基準等  原則として、宿題・課題の提出(50%)と期末試験(50%)を総合して成績評価します。 
メッセージ Slowly but surely!  
その他  
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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